TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025178696
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-09
出願番号
2024085460
出願日
2024-05-27
発明の名称
二方ボール弁
出願人
株式会社日阪製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
F16K
5/06 20060101AFI20251202BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】弁体を閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくする際にシール部材にかかる負荷を低減することが可能な二方ボール弁を提供する。
【解決手段】この二方ボール弁100は、弁体2と、弁体収容部10と2つの流路11とを含むボディ1と、2つのシートリング4と、2つのシール部材5と、2つの流体通過部6とを備え、流体通過部6は、閉止状態において一次側の流路11の圧力が二次側の流路11の圧力よりも大きい場合に、閉止時加圧方向に沿って一次側のシール部材5を弁体2側にシール収容空間8内で移動させた状態で、一次側の流路11と弁体収容部10とを連通する連通状態になって一次側の流路11と弁体収容部10との圧力差を小さくするとともに、閉止時加圧方向に沿って二次側のシール部材5を弁体2側とは逆側にシール収容空間8内で移動させた状態で、二次側の流路11と弁体収容部10とを遮断する遮断状態になる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
一次側と二次側とを切替可能な二方ボール弁であって、
回動により閉止状態と開放状態とを切り替える弁体と、
前記弁体を収容する弁体収容部と、前記弁体収容部の前記一次側および前記二次側に1つずつ設けられた2つの流路とを含むボディと、
前記弁体に当接するように構成され、前記弁体収容部の前記一次側および前記二次側に1つずつ設けられた2つのシートリングと、
前記シートリングと前記ボディとの界面のシール収容空間に配置され、前記弁体収容部の前記一次側および前記二次側に1つずつ設けられた2つのシール部材と、
前記弁体収容部の前記一次側および前記二次側に1つずつ設けられた2つの流体通過部と、を備え、
前記流体通過部は、前記閉止状態において前記一次側の前記流路の圧力が前記二次側の前記流路の圧力よりも大きい場合に、閉止時加圧方向に沿って前記一次側の前記シール部材を前記弁体側に前記シール収容空間内で移動させた状態で、前記一次側の前記流路と前記弁体収容部とを連通する連通状態になって前記一次側の前記流路と前記弁体収容部との圧力差を小さくするとともに、前記閉止時加圧方向に沿って前記二次側の前記シール部材を前記弁体側とは逆側に前記シール収容空間内で移動させた状態で、前記二次側の前記流路と前記弁体収容部とを遮断する遮断状態になる、二方ボール弁。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記シール収容空間は、前記シートリングの外周面に設けられ、前記シートリングの周方向に沿って延びる環状の凹部であり、
前記流体通過部は、前記シートリングの外周部、前記ボディの内周部、または、前記シール部材に凹状に設けられている、請求項1に記載の二方ボール弁。
【請求項3】
前記流体通過部は、前記シール収容空間に設けられた窪み部または溝部により形成されている、請求項2に記載の二方ボール弁。
【請求項4】
前記窪み部は、窪み方向に沿った方向から視て、円状に形成されている、請求項3に記載の二方ボール弁。
【請求項5】
前記流体通過部は、前記シートリングの前記外周部に凹状に設けられ、
前記環状の凹部である前記シール収容空間は、前記弁体側の弁体側内側面と、前記弁体側とは逆側の非弁体側内側面と、前記弁体側内側面と前記非弁体側内側面とを接続する底面と、を有し、
前記流体通過部は、前記底面に設けられた凹状の第1通過部分と、前記第1通過部分に連通し、前記弁体側内側面に設けられた凹状の第2通過部分と、を含む、請求項2に記載の二方ボール弁。
【請求項6】
前記第1通過部分は、前記底面のうちの前記弁体側内側面の側に片寄って配置され、前記弁体側内側面に到達するように設けられている、請求項5に記載の二方ボール弁。
【請求項7】
前記閉止状態において前記一次側の前記流路の圧力が前記二次側の前記流路の圧力よりも大きい場合に、前記一次側の前記シール部材は、前記弁体側に前記シール収容空間内で移動して前記弁体側内側面に押し付けられ、
前記一次側の前記シール部材が前記弁体側内側面に押し付けられた状態で、前記第1通過部分の前記弁体側とは逆側の端部は、前記シール部材に塞がれることなく開口するように構成されている、請求項5に記載の二方ボール弁。
【請求項8】
前記流体通過部は、前記ボディの前記内周部に凹状に設けられ、
前記流体通過部は、前記閉止時加圧方向に沿った方向において、前記シール収容空間の一部と重なる重なり部分と、前記重なり部分よりも前記弁体側に配置され、前記シール収容空間とは重ならない非重なり部分と、を含む、請求項2に記載の二方ボール弁。
【請求項9】
前記流体通過部は、前記シール部材の外周側に設けられたシール溝部であり、前記一次側の前記外周側で前記シール溝部に隣接する前記シール部材の隣接部分が前記一次側の前記流路の圧力によって変形して前記弁体側に移動することにより、前記連通状態になるとともに、前記二次側の前記外周側で前記シール部材の前記隣接部分が前記弁体収容部の圧力によって変形して前記弁体側とは逆側に移動することにより、前記遮断状態になる、請求項2に記載の二方ボール弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、二方ボール弁に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、一次側と二次側とを切替可能な二方ボール弁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、2つの流路と、2つの流路の間に配置されたボールプラグ(弁体)と、2つの流路に1つずつ設けられたシートリングおよびOリングとを備える二方ボール弁が開示されている。上記シートリングおよびOリングの各々は、ボールプラグ(弁体)の一次側および二次側に配置された一対の構成である。上記Oリングは、流路とボールキャビティ(弁体収容部)との間をシールしている。上記二方ボール弁は、ボールプラグが閉止状態になり一次側の流路の圧力が上昇すると、一次側の流路とボールキャビティ(弁体収容部)とのOリングによるシール状態を解除して、一次側の流路からボールキャビティ(弁体収容部)に流体を流入させて、一次側の流路の圧力とボールキャビティ(弁体収容部)の圧力とを均圧化するように構成されている。
【0004】
詳細には、Oリングが配置される空間であるシートリングと弁本体(ボディ)との間の収容空間は、Oリングの径方向外側に向けて幅が広がるように形成されている。二方ボール弁は、ボールプラグが閉止状態になり一次側の流路の圧力が上昇すると、Oリングが一次側の流路の圧力によって径方向外側に押圧されて、Oリングが径方向外側である拡径方向に弾性変形する。そして、Oリングと、シートリングおよび弁本体(ボディ)との間に隙間を生じさせることによって、一次側の流路からボールキャビティ(弁体収容部)に流体を流入させて、一次側の流路の圧力とボールキャビティ(弁体収容部)の圧力とを均圧化する。その結果、ボールプラグ(弁体)が一次側の流路とボールキャビティ(弁体収容部)との圧力差による負荷から解放されるため、ボールプラグ(弁体)の二次側のシートリングへの押付力が小さくなる。このようにして、二方ボール弁は、ボールプラグ(弁体)を回動させて閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-114116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の二方ボール弁では、一次側の流路とボールキャビティ(弁体収容部)とのOリングによるシール状態を解除するために、一時的にOリングを径方向外側である拡径方向に弾性変形させて内径が拡大するように伸長させているため、ボールプラグ(弁体)を閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくする際に、Oリングに過度な負荷がかかるという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、弁体を閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくする際にシール部材にかかる負荷を低減することが可能な二方ボール弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一の局面による二方ボール弁は、一次側と二次側とを切替可能な二方ボール弁であって、回動により閉止状態と開放状態とを切り替える弁体と、弁体を収容する弁体収容部と、弁体収容部の一次側および二次側に1つずつ設けられた2つの流路とを含むボディと、弁体に当接するように構成され、弁体収容部の一次側および二次側に1つずつ設けられた2つのシートリングと、シートリングとボディとの界面のシール収容空間に配置され、弁体収容部の一次側および二次側に1つずつ設けられた2つのシール部材と、弁体収容部の一次側および二次側に1つずつ設けられた2つの流体通過部と、を備え、流体通過部は、閉止状態において一次側の流路の圧力が二次側の流路の圧力よりも大きい場合に、閉止時加圧方向に沿って一次側のシール部材を弁体側にシール収容空間内で移動させた状態で、一次側の流路と弁体収容部とを連通する連通状態になって一次側の流路と弁体収容部との圧力差を小さくするとともに、閉止時加圧方向に沿って二次側のシール部材を弁体側とは逆側にシール収容空間内で移動させた状態で、二次側の流路と弁体収容部とを遮断する遮断状態になる。
【0009】
この発明の一の局面による二方ボール弁では、上記のように、閉止状態において一次側の流路の圧力が二次側の流路の圧力よりも大きい場合に、閉止時加圧方向に沿って一次側のシール部材を弁体側にシール収容空間内で移動させた状態で、一次側の流路と弁体収容部とを連通する連通状態になって一次側の流路と弁体収容部との圧力差を小さくする流体通過部を備える。これによって、弁体が閉止状態になり一次側の流路の圧力が上昇した場合に、一次側の流路と弁体収容部との圧力差を小さくするために、従来のようにシール部材を拡径方向に弾性変形させて内径が拡大するように伸長させることにより一次側の流路と弁体収容部とを連通させるのではなく、閉止時加圧方向に沿って一次側のシール部材を弁体側にシール収容空間内で移動させることによって一次側の流路と弁体収容部とを連通することができる。すなわち、一次側のシール部材を伸長させずに内径を保持しながらシール部材を弁体側にシール収容空間内で移動させるだけで、一次側の流路と弁体収容部とを連通させることができる。したがって、従来のようなシール部材を伸縮させる必要がなくなるため、弁体を閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくする際にシール部材にかかる負荷を低減することができる。また、流体通過部は、閉止時加圧方向に沿って二次側のシール部材を弁体側とは逆側にシール収容空間内で移動させた状態で、二次側の流路と弁体収容部とを遮断する遮断状態になる。これによって、流体通過部により、閉止状態で弁体収容部から二次側の流路に流体が流れることを回避することもできる。
【0010】
上記一の局面による二方ボール弁において、好ましくは、シール収容空間は、シートリングの外周面に設けられ、シートリングの周方向に沿って延びる環状の凹部であり、流体通過部は、シートリングの外周部、ボディの内周部、または、シール部材に凹状に設けられている。このように構成すれば、シートリングの外周部、ボディの内周部、または、シール部材に、凹状の流体通過部を設けるだけで、容易に、弁体を閉止状態から開放状態に切り替えるための操作トルクを小さくする際にシール部材にかかる負荷を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社日阪製作所
二方ボール弁
2日前
個人
留め具
1か月前
個人
鍋虫ねじ
3か月前
個人
回転伝達機構
4か月前
個人
波動歯車装置
今日
個人
紛体用仕切弁
3か月前
個人
差動歯車用歯形
5か月前
個人
給排気装置
2か月前
個人
ジョイント
2か月前
個人
ナット
2か月前
個人
ナット
1か月前
個人
地震の揺れ回避装置
4か月前
株式会社不二工機
電磁弁
5か月前
株式会社不二工機
電磁弁
7か月前
個人
吐出量監視装置
3か月前
個人
ゲート弁バルブ
21日前
カヤバ株式会社
ダンパ
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
兼工業株式会社
バルブ
1か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
5か月前
柿沼金属精機株式会社
分岐管
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
竹内工業株式会社
ラッチ
6日前
株式会社奥村組
制振機構
2か月前
株式会社ニフコ
クリップ
2か月前
株式会社奥村組
制振機構
2か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
2か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
6か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
1か月前
アズビル株式会社
回転弁
2か月前
株式会社ニフコ
クリップ
21日前
個人
固着具と固着具の固定方法
6か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
6か月前
続きを見る
他の特許を見る