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公開番号2025178593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085280
出願日2024-05-27
発明の名称吐水制御システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03C 1/05 20060101AFI20251202BHJP(上水;下水)
要約【課題】使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行すること。
【解決手段】実施形態に係る吐水制御システムは、少なくとも吐水部の吐水領域を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像する画像に関する処理をする画像処理部と、前記撮像部が撮像する画像に基づいて、前記撮像部の状態を判定する状態判定部と、前記吐水部の吐水状態を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像処理部の処理結果に基づく第1モードと、前記状態判定部の判定結果に基づく第2モードとを切替える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
少なくとも吐水部の吐水領域を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像する画像に関する処理をする画像処理部と、
前記撮像部が撮像する画像に基づいて、前記撮像部の状態を判定する状態判定部と、
前記吐水部の吐水状態を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像処理部の処理結果に基づく第１モードと、前記状態判定部の判定結果に基づく第２モードとを切替える
ことを特徴とする吐水制御システム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１モードは、前記画像処理部の処理結果に基づく複数の吐水形態を有し、
前記第２モードは、前記状態判定部の判定結果に基づく複数の吐水形態を有する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項３】
前記制御部は、前記第１モードにおいて、前記画像処理部の処理結果に基づいた吐水形態を選択して吐水制御を行い、前記第２モードにおいて、前記状態判定部の判定結果に基づいた吐水形態を選択して吐水制御を行う
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項４】
前記画像処理部は、前記第１モードにおいて、前記撮像部により撮像された画像から検出された被撮像物が吐水対象物か否かを判定し、
前記制御部は、前記吐水対象物の状態に基づいて吐水状態を制御する
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項５】
前記画像処理部は、前記第１モードにおいて、前記被撮像物のうち、所定の移動速度があるもの、または吐水領域内にあるものを前記吐水対象物と判定する
ことを特徴とする請求項４に記載の吐水制御システム。
【請求項６】
前記画像処理部は、前記第１モードにおいて、前記吐水対象物の大きさ、種類、前記吐水部の吐水口と前記吐水対象物との距離のうち少なくとも１つに基づいて、前記吐水部からの瞬時吐水流量を制御する
ことを特徴とする請求項４に記載の吐水制御システム。
【請求項７】
前記制御部は、前記撮像部が撮像した画像に基づいて、前記撮像部の汚れが第１閾値以上である場合に、前記第１モードから前記第２モードに切替える
ことを特徴とする請求項１に記載の吐水制御システム。
【請求項８】
前記状態判定部は、前記撮像部の汚れが前記第１閾値よりも大きい第２閾値未満、かつ前記第１閾値以上である場合、第１状態であると判定し、前記撮像部の汚れが前記第２閾値以上である場合、第２状態と判定し、
前記制御部は、前記第２モードにおいて、前記第１状態に対応する第１吐水制御、または前記第２状態に対応する第２吐水制御を実行する
ことを特徴とする請求項７に記載の吐水制御システム。
【請求項９】
前記第２吐水制御は、止水制御である
ことを特徴とする請求項８に記載の吐水制御システム。
【請求項１０】
前記制御部は、前記第２モードにおいて、前記第１状態が所定時間以上継続した場合には、前記第２吐水制御を実行する
ことを特徴とする請求項８に記載の吐水制御システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、吐水制御システムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、吐水制御装置において、撮像装置（撮像部）による撮像結果をもとに、吐水を制御する技術が開示されており、対象物に応じて吐水態様を制御する技術が開示されている（例えば、特許文献１、２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１７８５１２号公報
特開２０２１－１１７５７１号公報
特開２００９－１３０７００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、上述の従来技術では、水回り空間で用いるために撮像部に水滴が付着してしまうことや、傷がついてしまうといった撮像部の状態に応じて撮影不良が発生し得る。この場合、撮像画像から吐水対象物を正確に判定できず、適切に吐水制御システムが動作しない、又は誤作動するなどの不具合が生じ得るため、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御とは言い難い。このように、上述の従来技術には、改善の余地があり、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行することが望まれている。
【０００５】
開示の実施形態は、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行する吐水制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムは、少なくとも吐水部の吐水領域を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像する画像に関する処理をする画像処理部と、前記撮像部が撮像する画像に基づいて、前記撮像部の状態を判定する状態判定部と、前記吐水部の吐水状態を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像処理部の処理結果に基づく第１モードと、前記状態判定部の判定結果に基づく第２モードとを切替えることを特徴とする。
【０００７】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、画像処理部の処理結果に基づく第１モードと、状態判定部の判定結果に基づく第２モードとを切替えることにより、撮像部の状態に応じた吐水制御が可能となり、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行することができる。例えば、撮像部の汚れがある状態で撮像画像に基づいた吐水制御をしてしまうと、使用者が意図していない誤った吐水制御がされてしまう可能性がある。そこで、吐水制御システムは、通常の自動吐水制御をする第１モード（正常状態）から、撮像部の状態（汚れ、傷）に基づいて特殊な吐水制御をする第２モードに切替えることで、撮像部の汚れによって誤吐水が発生することを抑制することができ、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行することができる。
【０００８】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記第１モードは、前記画像処理部の処理結果に基づく複数の吐水形態を有し、前記第２モードは、前記状態判定部の判定結果に基づく複数の吐水形態を有する。
【０００９】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、第１モード及び第２モードの各々において複数の吐水形態を有することにより、柔軟な吐水の調整が可能となり、使用者にとって使い勝手の良い吐止水に関する制御を実行することができる。例えば、撮像部の汚れが大きい場合及び小さい場合のどちらの場合でも、一律に異常と判定されていきなり止水したりすると、使用者にとって使い勝手が悪くなってしまう場合がある。そこで、例えば、吐水制御システムは、異常時の第２モードでも、その異常程度（汚れの程度等）に応じて複数の吐水制御から選択することで、異常として一律制御によって生じる不便さをなくすことができる。
【００１０】
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記制御部は、前記第１モードにおいて、前記画像処理部の処理結果に基づいた吐水形態を選択して吐水制御を行い、前記第２モードにおいて、前記状態判定部の判定結果に基づいた吐水形態を選択して吐水制御を行う。
（【００１１】以降は省略されています）

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