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公開番号
2025177225
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024083856
出願日
2024-05-23
発明の名称
ファンカップリング
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
F16D
35/02 20060101AFI20251128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】堰き止め部材の組み込み作業性を損なうことなく摩耗を抑制可能とする。
【解決手段】ファンカップリング1は、駆動軸2に一体に回転するように固定されるクラッチディスク3と、ファンが固定されるクラッチハウジング4と、クラッチハウジング4の外面とクラッチディスク3の外側面との対向間に設けられるラビリンス通路12と、トルク伝達室11からラビリンス通路12に作動流体を供給する供給路13と、ラビリンス通路12から径方向外向きに排出される作動流体を貯留室10に導く還流路14と、ラビリンス通路12から排出される作動流体を還流路14に案内するための堰き止め部材15と、を備えている。クラッチハウジング4には、堰き止め部材15が組み込まれる溝44が設けられており、溝44には堰き止め部材15の組み込み隙間を埋めるためのスペーサ16が挿入されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動軸に一体に回転するように固定されかつ下記トルク伝達室内に配置されるクラッチディスクと、
ファンが固定されかつ内部に仕切板によって仕切られた作動流体の貯留室およびトルク伝達室が設けられているクラッチハウジングと、
前記クラッチハウジングの外面と前記クラッチディスクの外側面との対向間に設けられるラビリンス通路と、
前記仕切板に設けられて前記貯留室内と前記トルク伝達室とを連通する連通孔と、
前記連通孔を開閉するための弁体と、
前記トルク伝達室から前記ラビリンス通路に作動流体を供給するように前記クラッチディスクの内面と前記クラッチハウジングの内側面との対向間に設けられる供給路と、
前記クラッチディスクの回転遠心力により前記ラビリンス通路から径方向外向きに排出される作動流体を前記貯留室に導く還流路と、
前記ラビリンス通路から径方向外向きに排出される作動流体が前記供給路に流れないように堰き止めて前記還流路に導くための堰き止め部材と、を備え、
前記クラッチハウジングには、前記堰き止め部材が組み込まれる溝が設けられており、
前記溝には、前記堰き止め部材の組み込み隙間を埋めるためのスペーサが挿入されていることを特徴とするファンカップリング。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンカップリングに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
本願発明者は、例えば特許文献1を提案している。この特許文献1には、「電磁石13への通電と通電の遮断とを制御することによりファンを回転、停止させるファンカップリング装置100において、クラッチハウジング4の外面とクラッチディスク3の外側面との対向間に設けられるラビリンス部10と、トルク伝達室9からラビリンス部10に作動流体を供給するための作動流体供給路11と、ラビリンス部10から径方向外向きに排出される作動流体を貯留室8に導くための作動流体排出路12と、を備えている」ということが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-134820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、上記特許文献1においてラビリンス部10から排出される作動流体が作動流体供給路11に流れないように堰き止めて作動流体排出路12に導くための堰き止め部材をクラッチハウジング4に組み込む構造を考えたが、この構造の場合、前記堰き止め部材が短期間で摩耗することにより作動流体の堰き止め効果が低下すると、ファンの動作制御ができなくなる等、改良の余地があると考えた。
【0005】
このような事情に鑑み、本発明は、第2弁体の組み込み作業性を損なうことなく摩耗を抑制可能とするファンカップリングの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るファンカップリングは、駆動軸に一体に回転するように固定されかつ下記トルク伝達室内に配置されるクラッチディスクと、ファンが固定されかつ内部に仕切板によって仕切られた作動流体の貯留室およびトルク伝達室が設けられているクラッチハウジングと、前記クラッチハウジングの外面と前記クラッチディスクの外側面との対向間に設けられるラビリンス通路と、前記仕切板に設けられて前記貯留室内と前記トルク伝達室とを連通する連通孔と、前記連通孔を開閉するための弁体と、前記トルク伝達室から前記ラビリンス通路に作動流体を供給するように前記クラッチディスクの内面と前記クラッチハウジングの内側面との対向間に設けられる供給路と、前記クラッチディスクの回転遠心力により前記ラビリンス通路から径方向外向きに排出される作動流体を前記貯留室に導く還流路と、前記ラビリンス通路から径方向外向きに排出される作動流体が前記供給路に流れないように堰き止めて前記還流路に導くための堰き止め部材と、を備え、前記クラッチハウジングには、前記堰き止め部材が組み込まれる溝が設けられており、前記溝には、前記堰き止め部材の組み込み隙間を埋めるためのスペーサが挿入されていることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、前記ファンカップリングの組立過程において、前記溝内に前記スペーサおよび前記堰き止め部材をそれぞれ組み込むことにより、前記堰き止め部材が前記溝内にがたつくことなく保持されるようになる。
【0008】
これにより、前記堰き止め部材の組み込み作業性が良好になる一方、前記堰き止め部材が前記溝内でがたつかなくなるので、前記溝の開口縁に前記堰き止め部材が衝突して摩耗することが防止されるようになる。
【0009】
その結果、前記堰き止め部材による本来の機能、つまり作動流体の堰き止め効果が低下することを長期にわたって回避できるようになるので、前記ファンの動作を長期にわたって安定的に制御できるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、堰き止め部材の組み込み作業性を損なうことなく摩耗を抑制可能とするファンカップリングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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