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公開番号2025176765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083061
出願日2024-05-22
発明の名称文書作成支援装置、文書作成支援方法、及び、プログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G16H 30/00 20180101AFI20251128BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】医療画像の局所的な範囲だけでは捉えることができない病巣等の変化を捉えた経過レポートを生成する。
【解決手段】撮影装置、画像サーバ、画像データベース、レポートサーバ、レポートデータベース、医療端末及び読影端末が、ネットワークを介して互いに接続されている医療情報システムにおいて、文書作成支援装置20は、医療情報取得部32、経過情報取得部33及びレポート生成部35を有する。医療情報取得部は、時系列の医療画像及び各医療画像の読影レポート、医療情報を取得する。経過情報取得部は、時系列の医療画像及び各医療画像の読影レポート、医療情報に基づいて、時系列の医療画像の全体における経過情報を取得する。レポート生成部は、時系列の医療画像及び各医療画像の読影レポート、医療情報、経過情報に基づいて、患者の経過観察状況を表す文章と語句を生成して、医療画像の全体における時系列の変化を表す経過レポートを生成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、医療情報を取得する医療情報取得部と、
前記時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、前記医療情報に基づいて、前記時系列の医療画像の全体における経過情報を取得する経過情報取得部と、
前記時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、前記医療情報、前記経過情報に基づいて、患者の経過観察状況を表す文章又は語句を生成して、前記医療画像の全体における時系列の変化を表す経過レポートを生成するレポート生成部と、を有する、
文書作成支援装置。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
前記医療情報取得部は、前記医療画像として、単純Ｘ線画像、動態画像、コンピュータ断層撮影画像、磁気共鳴画像、超音波画像、動画像の中のいずれか１種類乃至複数種類の画像を外部から取得する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項３】
前記医療情報取得部は、前記医療情報として、患者の性別、年齢、病歴、投薬履歴、読影レポートを含む患者に関する患者情報、医療機器に関する機器情報を外部から取得する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項４】
前記経過情報取得部は、前記医療画像を用いて、コンピュータ診断支援解析処理、差分解析処理、骨除去解析処理を含む医療解析処理を行うことで、前記経過情報を取得する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項５】
前記経過情報取得部は、前記医療解析処理を行った結果の全部、一部、又は、無しの情報を選択し、前記経過情報として取得する、
請求項４に記載の文書作成支援装置。
【請求項６】
前記経過情報は、疾病痕、臓器と骨の構造的変化、関心領域における計測値の変化の情報を含む、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項７】
前記レポート生成部は、前記時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、前記医療情報、前記経過情報に基づいて、前記医療画像の全体又は局所に対する経過観察を含む文章と語句を生成して、前記経過レポートを生成する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項８】
前記レポート生成部は、医療画像情報、数値情報、及び言語情報と解析結果の関係を学習した深層学習モデルによって前記医療画像、数値情報、及び言語情報の特徴を解析して、前記経過レポートを生成する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項９】
前記レポート生成部は、生成した前記経過レポートの、経過観察部分を強調する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
【請求項１０】
前記レポート生成部は、１乃至複数の画像が含まれる前記経過レポートを生成する、
請求項１に記載の文書作成支援装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、文書作成支援装置、文書作成支援方法、及び、プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ＣＴ（Computed Tomography）装置及びＭＲＩ（Magnetic Resonance Imaging）装置等の撮影装置により得られる医療画像を用いての画像診断や読影レポートの作成が行われている。医療画像は、医療画像の読影を行う読影医師の端末に送信される。読影医師は、自身の端末を用いて医療画像の読影を行い、読影レポートを作成する。
【０００３】
また、近年では、深層学習（Deep Learning）等により学習がなされた判別器を用いて医療画像を解析して、構造物や病変等の関心領域を検出し、自動で読影レポートを生成する機能が各社から提供されている（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）。これを、コンピュータ診断支援（CAD:Computer Aided Detection/Diagnotics）という。そして、近年では、生成ＡＩを用いて、自動的に経過レポートを生成する装置が提案されている。なお、従来の入力は、Ｘ線画像の１枚のみ、またはコンピュータ診断支援の結果で、局所の時系列の変化をレポートに記載するものが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－１４３４３６号公報
特開２０２３－１３０９８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
生成ＡＩ（Artificial Intelligence）では、画像や言語情報を入れるだけで、特徴を解析し、レポートを生成できる。その生成ＡＩでは、入力情報としてマルチモーダルな情報があると、精度が向上する傾向にあるため、マルチモーダルな情報が自動的に入力されることが要望される。
【０００６】
また、特許文献１，２に記載された従来技術のように、医療画像全体の特徴を踏まえた経時的な変化を捉えずに、つまり、医療画像全体において過去から現在までの経時的な変化を解析せずに、経過レポートを作成する技術は存在する。しかし、このような従来技術は、医療画像の局所的な範囲だけでは捉える（読影する）ことができない病巣等の変化を見逃してしまう可能性がある。その場合、ユーザが再度関心領域を指定し、詳細に解析する必要がある。
【０００７】
そのため、医療画像の関心領域やコンピュータ診断支援解析結果等の局所的な変化に依らず、医療画像全体において過去から現在までの経時的な変化を解析して、経過レポートを生成することが望まれている。
【０００８】
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、医療画像の局所的な範囲だけでは捉えることができない病巣等の変化を捉えた経過レポートを生成する文書作成支援装置、文書作成支援方法、及び、プログラム方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の上記課題は、下記の手段により解決される。
【００１０】
（１）文書作成支援装置であって、時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、医療情報を取得する医療情報取得部と、前記時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、前記医療情報に基づいて、前記時系列の医療画像の全体における経過情報を取得する経過情報取得部と、前記時系列の医療画像及び各前記医療画像の読影レポート、前記医療情報、前記経過情報に基づいて、患者の経過観察状況を表す文章又は語句を生成して、前記医療画像の全体における時系列の変化を表す経過レポートを生成するレポート生成部と、を有する、文書作成支援装置。
（【００１１】以降は省略されています）

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