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公開番号2025174634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024081113
出願日2024-05-17
発明の名称電池パック、アダプタ、及び電気機器
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20251120BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】通信の仕様が異なる複数の電気機器に対応可能な電池パック、当該電池パックを装着可能なアダプタ、及び、当該アダプタを介して前記電池パックを装着可能な電気機器を提供する。
【解決手段】電池パック100のV端子、LS端子、及びLD端子は、電池パック100が第1アダプタ200に装着された場合には電池パック100と第1アダプタ200との間の通信経路を構成し、電池パック100が第2アダプタ300に装着された場合には電池パック100と第2アダプタ300との間の通信経路を構成しない。電池パック100のT+端子及びD端子は、電池パック100が第1アダプタ200に装着された場合には電池パック100と第1アダプタ200との間の通信経路を構成せず、電池パック100が第2アダプタ300に装着された場合には電池パック100と第2アダプタ300との間の通信経路を構成する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項１】
１つ又は複数の電池セルを有するセルユニットと、
第１電気機器の第１機器インタフェース、及び第２電気機器の第２機器インタフェースに択一的に接続可能な電池インタフェースと、
前記第１電気機器又は前記第２電気機器と通信可能に構成された制御部と、
を備える電池パックであって、
前記電池インタフェースは、
前記セルユニットに接続された電源端子と、
前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第１電気機器との間の通信経路を構成し、前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第２電気機器との間の通信経路を構成しない１つ又は複数の第１通信端子と、
前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第１電気機器との間の通信経路を構成せず、前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第２電気機器との間の通信経路を構成する１つ又は複数の第２通信端子と、
を有する、
ことを特徴とする電池パック。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
請求項１に記載の電池パックであって、
前記制御部は、
前記電池インタフェースに前記第１機器インタフェースが接続された状態で前記第１通信端子を介して前記第１電気機器と通信可能、かつ、前記電池インタフェースに前記第２機器インタフェースが接続されても前記第２電気機器と直接的に通信不能に構成された第１制御部と、
前記電池インタフェースに前記第２機器インタフェースが接続された状態で前記第２通信端子を介して前記第２電気機器と通信可能、かつ、前記電池インタフェースに前記第１機器インタフェースが接続されても前記第１電気機器と直接的に通信不能に構成された第２制御部と、
を有する、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項３】
請求項２に記載の電池パックであって、
前記第１制御部は、前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合に対応する第１制御プログラムを有し、
前記第２制御部は、前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合に対応する第２制御プログラムを有する、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項４】
請求項３に記載の電池パックであって、
前記第１制御部及び前記第２制御部はそれぞれ、前記電池インタフェースに前記第１機器インタフェース及び前記第２機器インタフェースのいずれが接続されているかにかかわらず前記第１制御プログラム及び前記第２制御プログラムを実行し、前記第１通信端子及び前記第２通信端子から通信信号を出力するよう構成される、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項５】
請求項２に記載の電池パックであって、
前記第１制御部は、前記第２制御部と直接的に通信可能であり、前記第２制御部を介して間接的に前記第２電気機器と通信可能である、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項６】
請求項２に記載の電池パックであって、
前記セルユニットは複数設けられ、
前記第１制御部は、前記複数のセルユニットの状態を直接的に監視するよう構成され、
前記第２制御部は、前記複数のセルユニットのうちの一つのセルユニットの状態を直接的に監視するよう構成される、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項７】
請求項６に記載の電池パックであって、
前記第１制御部は、前記第２制御部と直接的に通信可能であり、
前記第２制御部は、前記一つのセルユニット以外のセルユニットの状態に関する情報を前記第１制御部から受信するよう構成される、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項８】
請求項２に記載の電池パックであって、
前記第１制御部を搭載する第１基板と、
前記第２制御部を搭載し、前記第１基板と重なって配置される第２基板と、
を備える、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項９】
請求項１に記載の電池パックであって、
前記制御部は、前記電池インタフェースに前記第１機器インタフェースが接続された状態で前記第１通信端子を介して前記第１電気機器と通信可能、かつ、前記電池インタフェースに前記第２機器インタフェースが接続された状態で前記第２通信端子を介して前記第２電気機器と通信可能に構成される、
ことを特徴とする電池パック。
【請求項１０】
請求項９に記載の電池パックであって、
前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合に対応する第１制御プログラムと、
前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合に対応する第２制御プログラムと、を有する、
ことを特徴とする電池パック。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電池パック、アダプタ、及び電気機器に関する。
続きを表示（約 3,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、インタフェースの仕様が異なる電池パックと電気機器を接続するためのアダプタを開示する。特許文献２は、出力電圧を切替可能な電池パックと、その電池パックと電気機器の間に接続される延長用のアダプタを開示する。特許文献３は、一対の電源端子（充放電用端子３３）と通信端子（温度検出用端子３５、通信用端子３６）を備えた電池パックを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第2022/172776号
特許第7255252号公報
特開2001-143768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明の目的は、通信の仕様が異なる複数の電気機器に対応可能な電池パック、当該電池パックを装着可能なアダプタ、及び、当該アダプタを介して前記電池パックを装着可能な電気機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明のある態様は、
１つ又は複数の電池セルを有するセルユニットと、
第１電気機器の第１機器インタフェース、及び第２電気機器の第２機器インタフェースに択一的に接続可能な電池インタフェースと、
前記第１電気機器又は前記第２電気機器と通信可能に構成された制御部と、
を備える電池パックであって、
前記電池インタフェースは、
前記セルユニットに接続された電源端子と、
前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第１電気機器との間の通信経路を構成し、前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第２電気機器との間の通信経路を構成しない１つ又は複数の第１通信端子と、
前記電池インタフェースが前記第１機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第１電気機器との間の通信経路を構成せず、前記電池インタフェースが前記第２機器インタフェースに接続された場合には前記電池パックと前記第２電気機器との間の通信経路を構成する１つ又は複数の第２通信端子と、
を有する、
ことを特徴とする電池パックである。
【０００６】
本発明の別の態様は、
前記電池パックの前記電池インタフェースを接続可能な前記第１機器インタフェース又は前記第２機器インタフェースを備え、前記電池パックに直接接続できない第３電気機器又は第４電気機器と前記電池パックとの間に装着可能なアダプタであって、
前記電池パックの電源端子に接続される電池側電源端子と、
前記第３電気機器の第３機器電源端子に接続される第３機器側電源端子、又は、前記第４電機器の第４機器電源端子に接続される第４機器側電源端子と、
前記電池側電源端子と前記第３機器側電源端子とを接続する第１電源接続回路、又は、前記電池側電源端子と前記第４機器側電源端子とを接続する第２電源接続回路と、
前記第１通信端子に接続される第１電池側通信端子、又は、前記第２通信端子に接続される第２電池側通信端子と、
前記第３電気機器の第３機器通信端子に接続される第３機器側通信端子、又は、前記第４電気機器の第４機器通信端子に接続される第４機器側通信端子と、
前記第１電池側通信端子と前記第３機器側通信端子とを接続する第１通信接続回路、又は、前記第２電池側通信端子と前記第４機器側通信端子とを接続する第２通信接続回路と、
を備える、
ことを特徴とするアダプタである。
【０００７】
本発明の別の態様は、
前記アダプタを介して前記電池パックを装着可能な電気機器であって、
前記第３機器電源端子又は前記第４機器電源端子と、
前記第３機器通信端子又は前記第４機器通信端子と、
前記第３機器通信端子又は前記第４機器通信端子を介して前記電池パックの前記制御部と通信可能に構成された機器制御部と、
前記第３機器電源端子又は前記第４機器電源端子に接続される負荷部と、
を備える、
ことを特徴とする電気機器である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、通信の仕様が異なる複数の電気機器に対応可能な電池パック、当該電池パックを装着可能なアダプタ、及び、当該アダプタを介して前記電池パックを装着可能な電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施形態に係るシステムの概要図。
図１の電池パック１００、第１アダプタ２００、第２アダプタ３００の相互分離状態の斜視図。
(Ａ)は、電池パック１００の斜視図。(Ｂ)は、電池ケース１０６を省略した電池パック１００の斜視図。(Ｃ)は、電池ケース１０６を省略した電池パック１００を図３(Ｂ)とは別方向から見た斜視図。(Ｄ)は、図３(Ｂ)の電池端子１０２の近傍を拡大した図。
(Ａ)は、第１アダプタ２００を上方から見た斜視図。(Ｂ)は、第１アダプタ２００を下方から見た斜視図。(Ｃ)は、第１アダプタ２００の背面図。(Ｄ)は、第１アダプタ２００の背断面図であって、第１ラッチ部２１６の第１ラッチ操作部２１６ａの位置で切断した背断面図。(Ｅ)は、第１アダプタ上ケース２１１ａを省略した第１アダプタ２００の平面図。
(Ａ)は、第１アダプタ上ケース２１１ａを省略した第１アダプタ２００の斜視図。(Ｂ)は、第１アダプタ下ケース２１１ｂの斜視図。(Ｃ)は、第１アダプタ基板２２０、電池側端子２０６、及び機器側端子２１０の斜視図。(Ｄ)は、図５(Ｃ)に電池側端子支持部材２３５を追加した斜視図。(Ｅ)は、電池側端子支持部材２３５の組付け手順を示す斜視図。
(Ａ)は、電池パック１００と第１アダプタ２００とを組み合わせた状態の斜視図。(Ｂ)は、同平面図。(Ｃ)は、図６(Ｂ)のＧ－Ｇ断面図。
(Ａ)は、図６(Ｃ)のＨ－Ｈ断面図。(Ｂ)は、図６(Ｃ)のＪ－Ｊ断面図。
図６(Ｃ)のＫ－Ｋ断面図。
(Ａ)は、電池パック１００と第１アダプタ２００の端子同士の接続を示す斜視図。(Ｂ)は、図９(Ａ)の状態の右側断面図であって、図９(Ａ)の右側の電源端子１０３、通信端子１０５の間で切断した右側断面図。(Ｃ)は、図９(Ａ)の状態の右側断面図であって、図９(Ａ)の右側の電源端子１０３、１０４の間で切断した右側断面図。
(Ａ)は、第１アダプタ２００を介して電池パック１００と第３電気機器４０とを接続した状態の側面図。(Ｂ)は、同側断面図。(Ｃ)は、同正面図。(Ｄ)は、第３電気機器４０の下部の下方斜視図。(Ｅ)は、図８(Ｂ)のＮ－Ｎ断面図。
(Ａ)は、第２アダプタ３００を上方から見た斜視図。(Ｂ)は、第２アダプタ３００を下方から見た斜視図。(Ｃ)は、上ケースを省略した第２アダプタ３００の斜視図。(Ｄ)は、第２アダプタ３００の接続先となる第４電気機器６０の要部斜視図。
第１アダプタ２００を介して電池パック１００と第３電気機器４０とを接続した状態の回路ブロック図。
第２アダプタ３００を介して電池パック１００と第４電気機器６０とを接続した状態の回路ブロック図。
第１アダプタ２００を介して電池パック１００と第３電気機器３０とを接続した状態の回路ブロック図。
第２アダプタ３００を介して電池パック１００と第４電気機器７０とを接続した状態の回路ブロック図。
第１アダプタ２００を介して電池パック１００Ａと第３電気機器４０とを接続した状態の回路ブロック図。
第２アダプタ３００を介して電池パック１００Ａと第４電気機器６０とを接続した状態の回路ブロック図。
第１アダプタ２００を介して電池パック１００Ａと第３電気機器３０とを接続した状態の回路ブロック図。
第２アダプタ３００を介して電池パック１００Ａと第４電気機器７０とを接続した状態の回路ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本明細書において、インタフェースの仕様は、電池パック及び電気機器の相互接続に係るインタフェースの構成、例えば案内部の構成や端子構成等を特定するものである。電池パックと電気機器のインタフェースが共通の仕様で構成されている場合、これら電池パックと電気機器は互いに直接接続可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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