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公開番号
2025174241
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2024080392
出願日
2024-05-16
発明の名称
車両用調湿システム
出願人
日本碍子株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B60H
3/00 20060101AFI20251120BHJP(車両一般)
要約
【課題】除湿処理及び再生処理を効率良く行い得るコンパクトな車両用調湿システムを提供する。
【解決手段】車室又は車外からの空気が流通可能な空調ダクト10と、流量調整可能な通風機20と、外周壁と、外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる空気の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体、及び隔壁表面上に設けられた吸湿層を有し、通風機の下流側の空調ダクト内に配置される調湿デバイス30とを備える車両用調湿システム。空調ダクトは、調湿デバイスの下流側で、車室に空気を流入させる第1流路11と、車外に空気を流出させる第2流路12とに分岐し。第1流路には流入量を調整可能な第1バルブ51が配置され。第2流路には流入量を調整可能な第2バルブ52が配置され、車両用調湿システムは、通風機、第1バルブ及び第2バルブを制御する制御部40を更に備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車室又は車外からの空気が流通可能な空調ダクトと、
前記空調ダクト内に配置され、前記空調ダクト内を流通する前記空気の流量を調整可能な通風機と、
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる前記空気の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体、及び前記隔壁の表面上に設けられた吸湿層を有し、前記通風機の下流側の前記空調ダクト内に配置される調湿デバイスと
を備える車両用調湿システムであって、
前記空調ダクトは、前記調湿デバイスの下流側で、前記車室に前記空気を流入させる第1流路と、前記車外に前記空気を流出させる第2流路とに分岐しており、
前記第1流路には、前記空気の流入量を調整可能な第1バルブが配置されており、
前記第2流路には、前記空気の流入量を調整可能な第2バルブが配置されており、
前記通風機、前記第1バルブ及び前記第2バルブを制御する制御部を更に備える、車両用調湿システム。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記通風機の回転数、並びに前記第1バルブ及び前記第2バルブの開度を制御することによって前記空調ダクト内を流通する前記空気の流量を調整する、請求項1に記載の車両用調湿システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記調湿デバイスの吸湿モード時の前記空気の流量が、前記調湿デバイスの再生モード時の前記空気の流量よりも大きくなるように制御する、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記調湿デバイスの吸湿モード時に、前記第2バルブを閉じ、前記第1バルブの開度を80%以上に制御する、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記調湿デバイスの再生モード時に、前記第1バルブを閉じ、前記第2バルブの開度を20%以上に制御する、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項6】
前記第1流路の最小断面積が、前記第2流路の最小断面積以上である、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項7】
前記第1流路の最小断面積が、前記第2流路の最小断面積の1.1倍以上である、請求項6に記載の車両用調湿システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記通風機により生じる前記空気の流量が2m
3
/分以下となるように制御する、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項9】
前記ハニカム構造体は、少なくとも前記隔壁がPTC特性を有する材料で構成されている、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
【請求項10】
前記調湿デバイスは、前記ハニカム構造体の前記第1端面及び前記第2端面、又は前記ハニカム構造体の前記セルが延びる方向に平行な前記外周壁上に設けられた一対の電極を更に備える、請求項1又は2に記載の車両用調湿システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用調湿システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車などの各種車両において、車室環境の向上に対する要求が高まっている。具体的な要求としては、車室内を調湿することなどが例示される。このような要求に有効な対策として換気が挙げられるが、換気は、冬場のヒーターエネルギーを大きくロスする要因となり、冬場のエネルギー効率の低下を招く。特に電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)では、そのエネルギーロスにより、航続距離が大幅に減少するという問題がある。
【0003】
上記の問題を解決する方法として、特許文献1には、外周壁と、外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで延びる流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有し、少なくとも隔壁がPTC(Positive Temperature Coefficient)特性を有する材料で構成されたハニカム構造体を備え、水蒸気(水分)などを吸着する機能材含有層(吸湿層)を隔壁の表面上に有するヒーターエレメント(調湿デバイス)と、車室とヒーターエレメントの入口端面とを連通する流入配管と、ヒーターエレメントの出口端面と車室とを連通する流出配管と、車室からの空気を流入配管を介して入口端面に流入させるための通風機とを備える車室浄化システム(車両用調湿システム)が提案されている。この車室浄化システムでは、ヒーターエレメントに空気を流通させることによって機能材含有層で空気中の水分を吸着することで除湿処理を行うことができる。他方、ヒーターエレメントを加熱することにより、機能材含有層に吸着された水分を脱離させることで機能材含有層の再生処理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/074202号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の除湿処理や再生処理では、各処理に適した空気の流量に制御することにより、各処理の効率を高めることができる。空気の流量は、通風機の出力を調整することによって制御できるが、通風機の出力調整には限界がある。このため、1つの通風機で除湿処理に適した空気の流量及び再生処理に適した空気の流量に制御することが難しい。
他方、各処理に応じた2つの通風機を設けることも考えられるが、システムが大型化してしまう。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、除湿処理及び再生処理を効率良く行い得るコンパクトな車両用調湿システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、車両用調湿システムについて鋭意研究を行った結果、特定の構造とすることにより、1つの通風機を用いても除湿処理及び再生処理を効率良く行うことが可能になることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のように例示される。
【0008】
<1> 車室又は車外からの空気が流通可能な空調ダクトと、
前記空調ダクト内に配置され、前記空調ダクト内を流通する前記空気の流量を調整可能な通風機と、
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる前記空気の流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体、及び前記隔壁の表面上に設けられた吸湿層を有し、前記通風機の下流側の前記空調ダクト内に配置される調湿デバイスと
を備える車両用調湿システムであって、
前記空調ダクトは、前記調湿デバイスの下流側で、前記車室に前記空気を流入させる第1流路と、前記車外に前記空気を流出させる第2流路とに分岐しており、
前記第1流路には、前記空気の流入量を調整可能な第1バルブが配置されており、
前記第2流路には、前記空気の流入量を調整可能な第2バルブが配置されており、
前記通風機、前記第1バルブ及び前記第2バルブを制御する制御部を更に備える、車両用調湿システム。
【0009】
<2> 前記制御部は、前記通風機の回転数、並びに前記第1バルブ及び前記第2バルブの開度を制御することによって前記空調ダクト内を流通する前記空気の流量を調整する、<1>に記載の車両用調湿システム。
【0010】
<3> 前記制御部は、前記調湿デバイスの吸湿モード時の前記空気の流量が、前記調湿デバイスの再生モード時の前記空気の流量よりも大きくなるように制御する、<1>又は<2>に記載の車両用調湿システム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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