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公開番号
2025158073
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-16
出願番号
2024210491
出願日
2024-12-03
発明の名称
セラミックサセプター
出願人
日本碍子株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
H01L
21/683 20060101AFI20251008BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高温域における体積抵抗率の向上を図り得るセラミックサセプターを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態によるセラミックサセプターは、基板載置プレートを有している。該基板載置プレートは、窒化アルミニウムと、スピネルと、を含んでいる。該基板載置プレートにおける該窒化アルミニウムの含有割合は、95.0質量%以上99.9質量%以下である。該基板載置プレートにおける該スピネルの含有割合は、酸化物換算で0.1質量%以上1.0質量%以下である。該窒化アルミニウムは、多結晶構造を有している。該スピネルは、該窒化アルミニウムの結晶粒間の粒界に位置している。該スピネルの格子定数が、8.040Å以上8.110Å以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化アルミニウムと、スピネルと、を含む基板載置プレートを有するセラミックサセプターであって、
前記基板載置プレートにおける前記窒化アルミニウムの含有割合が、95.0質量%以上99.9質量%以下であり、
前記基板載置プレートにおける前記スピネルの含有割合が、酸化物換算で0.1質量%以上1.0質量%以下であり、
前記窒化アルミニウムは、多結晶構造を有しており、
前記スピネルは、前記窒化アルミニウムの結晶粒間の粒界に位置し、
前記スピネルの格子定数が、8.040Å以上8.110Å以下である、セラミックサセプター。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記基板載置プレートは、窒化チタンをさらに含む、請求項1に記載のセラミックサセプター。
【請求項3】
前記基板載置プレートにおける前記窒化チタンの含有割合は、酸化物換算で0.01質量%以上1.0質量%以下である、請求項2に記載のセラミックサセプター。
【請求項4】
600℃における前記基板載置プレートの体積抵抗率は、1.0×10
9
Ω・cm以上である、請求項1から3のいずれかに記載のセラミックサセプター。
【請求項5】
前記基板載置プレートにおけるα-酸化アルミニウムの含有割合は、1.0質量%以下である、請求項1から3のいずれかに記載のセラミックサセプター。
【請求項6】
前記基板載置プレートに埋設されている内部電極を、さらに備える、請求項1から3のいずれかに記載のセラミックサセプター。
【請求項7】
前記内部電極が抵抗発熱体をさらに備える、請求項6に記載のセラミックサセプター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックサセプターに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
集積回路などの半導体デバイスの製造において、抵抗発熱体を備えるセラミックサセプターにより支持された半導体基板上に所望の薄膜を成膜することが知られている。
このようなセラミックサセプターとして、例えば、90wt%以上の窒化アルミニウム相と、MgO換算で0.5~3.0wt%のマグネシウムと、TiO
2
換算で0.05~0.5wt%のチタニウムと、を含有する焼結体を含むプレートを備えるサセプタが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-047311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、半導体デバイスの多層化が進行しており、半導体基板上に複数の薄膜が積層される場合がある。この場合、成膜温度を上昇させて複数の薄膜のそれぞれを薄厚化して、積層構造のトータルの厚みを小さくすることが望まれている。
しかし、このような成膜工程を特許文献1に記載のサセプタにより実施すると、薄膜による残留応力によって、半導体基板に反りが生じる場合がある。そこで、特許文献1に記載のサセプタに、さらに静電チャック(ESC;Electric Static Chuck)機能を付与して、成膜工程における半導体基板の反りを抑制することが検討されている。
しかし、特許文献1に記載のサセプタにESC電極を設けて、例えば600℃以上の高温域の成膜工程を実施すると、プレートの体積抵抗率が低下し、ESC電極からプレートに電流がリークするおそれがある。ESC電極からプレートに電流がリークすると、半導体基板に対する静電チャック機能が不十分となり、成膜工程において半導体基板を安定して支持できない場合がある。
本発明の主たる目的は、高温域における体積抵抗率の向上を図り得るセラミックサセプターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態によるセラミックサセプターは、基板載置プレートを有している。該基板載置プレートは、窒化アルミニウムと、スピネルと、を含んでいる。該基板載置プレートにおける該窒化アルミニウムの含有割合は、95.0質量%以上99.9質量%以下である。該基板載置プレートにおける該スピネルの含有割合は、酸化物換算で0.1質量%以上1.0質量%以下である。該窒化アルミニウムは、多結晶構造を有している。該スピネルは、該窒化アルミニウムの結晶粒間の粒界に位置している。該スピネルの格子定数は、8.040Å以上8.110Å以下である。
[2]上記[1]に記載のセラミックサセプターにおいて、上記基板載置プレートは、窒化チタンをさらに含んでいてもよい。
[3]上記[2]に記載のセラミックサセプターにおいて、上記基板載置プレートにおける上記窒化チタンの含有割合は、酸化物換算で0.01質量%以上1.0質量%以下であってもよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載のセラミックサセプターにおいて、600℃における上記基板載置プレートの体積抵抗率は、1.0×10
9
Ω・cm以上であってもよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載のセラミックサセプターにおいて、上記基板載置プレートにおけるα-酸化アルミニウムの含有割合は、1.0質量%以下であってもよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載のセラミックサセプターは、上記基板載置プレートに埋設されている内部電極を、さらに備えていてもよい。
[7]上記[6]に記載のセラミックサセプターにおいて、上記内部電極は抵抗発熱体をさらに備えていてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、高温域における体積抵抗率が向上されたセラミックサセプターを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態によるセラミックサセプターの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0009】
A.セラミックサセプターの概要
図1は、本発明の1つの実施形態によるセラミックサセプターの概略構成図である。
セラミックサセプター100は、基板載置プレート1を備えている。基板載置プレート1は、任意の適切な形状を有し得る。基板載置プレート1は、好ましくは円板形状を有している。基板載置プレート1の厚みは、例えば5mm~50mmである。
基板載置プレート1は、半導体基板8が載置可能な載置面1aを有している。載置面1aは、代表的には、基板載置プレート1の厚み方向における一方面である。
【0010】
1つの実施形態において、基板載置プレート1は、窒化アルミニウム(以下AlNとする)と、スピネルと、を含んでいる。言い換えれば、基板載置プレート1は、AlN結晶相と、スピネル結晶相と、を含んでいる。基板載置プレート1におけるAlNの含有割合は、95.0質量%以上99.9質量%以下である。基板載置プレート1におけるスピネルの含有割合は、酸化物換算で0.1質量%以上1.0質量%以下である。AlNは、多結晶構造を有している。スピネルは、AlNの結晶粒間の粒界に位置している。スピネルの格子定数は、8.040Å以上8.110Å以下である。
本発明者らは、AlNの含有割合が95.0質量%以上である基板載置プレートに存在する微量のスピネルが、高温域(例えば600℃以上)における基板載置プレートの体積抵抗率に影響することを発見した。そこで、スピネルの配置および結晶状態について鋭意検討した結果、特定の格子定数を有するスピネルをAlNの結晶粒間の粒界に存在させることで、高温域における基板載置プレートの体積抵抗率の向上を図り得ることを見出した。
具体的には、格子定数が8.040Å以上8.110Å以下であるスピネルをAlNの結晶粒間の粒界に存在させることにより、高温域における基板載置プレートの体積抵抗率の向上を図り得、かつ、高温域における基板載置プレートにおける体積抵抗率の低下を顕著に抑制し得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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