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公開番号
2025172400
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2024077891
出願日
2024-05-13
発明の名称
回転機の据え付け補助装置及び回転機の据え付け方法
出願人
株式会社TMEIC
代理人
弁理士法人iX
主分類
H02K
15/16 20250101AFI20251118BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】より簡単かつより短時間で据え付けを行うことができる回転機の据え付け補助装置及び回転機の据え付け方法を提供する。
【解決手段】筒状の固定子と、固定子内に挿入された状態で回転可能に支持される回転子と、を備える回転機の据え付け面への据え付けの補助を行う回転機の据え付け補助装置であって、固定子の高さを調整可能とする複数のジャッキと、固定子と回転子との間の隙間を測定する複数の変位計と、複数の変位計の測定結果を基に、固定子と回転子との間の複数個所の隙間のそれぞれを所定の範囲内とするための、複数のジャッキのそれぞれの動作量を算出し、動作量に応じた複数のジャッキのそれぞれの制御信号を生成し、複数のジャッキのそれぞれの動作を制御することにより、吊り上げ装置による回転子の降下に応じて固定子を降下させる制御装置と、を備えた回転機の据え付け補助装置が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状の固定子と、前記固定子内に挿入された状態で回転可能に支持される回転子と、を備え、前記固定子及び前記回転子の一部を据え付け面よりも下方に突出させた状態で据え付けられる回転機の前記据え付け面への据え付けの補助を行う回転機の据え付け補助装置であって、
前記固定子を支持し、前記固定子の高さを調整可能とする複数のジャッキと、
前記固定子と前記回転子との間の隙間を測定する複数の変位計と、
前記複数の変位計の測定結果を基に、前記複数のジャッキのそれぞれの動作を制御するための複数の制御信号を生成し、前記複数のジャッキのそれぞれに対応する前記制御信号を入力することにより、前記複数のジャッキのそれぞれの動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記回転子を挿入可能な高さに前記固定子を嵩上げした状態で、吊り上げ装置を用いて前記回転子を前記固定子に挿入し、前記複数のジャッキに前記固定子を支持させた後、前記複数のジャッキ及び前記吊り上げ装置によって前記固定子及び前記回転子を前記据え付け面まで降ろすジャッキダウン工法による前記回転機の据え付けを行う際に、前記複数の変位計の測定結果を基に、前記固定子と前記回転子との間の複数個所の隙間のそれぞれを所定の範囲内とするための、前記複数のジャッキのそれぞれの動作量を算出し、前記動作量に応じた前記複数のジャッキのそれぞれの前記制御信号を生成し、前記複数のジャッキのそれぞれに対応する前記制御信号を入力し、前記複数のジャッキのそれぞれの動作を制御することにより、前記吊り上げ装置による前記回転子の降下に応じて前記固定子を降下させる回転機の据え付け補助装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、前記複数の変位計によって測定された前記固定子と前記回転子との間の隙間の情報、及び前記複数のジャッキのストローク長の情報を表示する表示部を有する請求項1記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項3】
前記吊り上げ装置のオペレータ用の表示装置と通信を行うことにより、前記複数の変位計によって測定された前記固定子と前記回転子との間の隙間の情報、及び前記複数のジャッキのストローク長の情報を前記表示装置に送信する通信部を有する請求項1記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項4】
前記複数の変位計は、前記固定子と前記回転子との間の隙間を非接触で測定する請求項1記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項5】
前記複数の変位計は、前記固定子に取り付けられる請求項4記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項6】
前記複数の変位計は、前記回転子の上端と前記固定子との間の隙間を測定する変位計と、前記回転子の下端と前記固定子との間の隙間を測定する変位計と、を有する請求項1記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項7】
前記複数の変位計は、
前記固定子の軸方向の両端側に設けられ、前記回転子の上端と前記固定子との間の隙間を測定する複数の変位計と、
前記固定子の前記軸方向の両端側に設けられ、前記回転子の下端と前記固定子との間の隙間を測定する複数の変位計と、
を有する請求項1記載の回転機の据え付け補助装置。
【請求項8】
筒状の固定子と、前記固定子内に挿入された状態で回転可能に支持される回転子と、を備え、前記固定子及び前記回転子の一部を据え付け面よりも下方に突出させた状態で据え付けられる回転機の前記据え付け面への据え付け方法であって、
前記回転子を挿入可能な高さに前記固定子を嵩上げした状態で、吊り上げ装置を用いて前記回転子を前記固定子に挿入し、複数のジャッキに前記固定子を支持させた後、前記複数のジャッキ及び前記吊り上げ装置によって前記固定子及び前記回転子を前記据え付け面まで降ろすジャッキダウン工法による前記回転機の据え付けを行う際に、前記固定子と前記回転子との間の隙間を複数の変位計によって測定し、
前記複数の変位計の測定結果を基に、前記固定子と前記回転子との間の複数個所の隙間のそれぞれを所定の範囲内とするための、前記複数のジャッキのそれぞれの動作量を制御装置で算出するとともに、前記動作量に応じた前記複数のジャッキのそれぞれの前記制御信号を前記制御装置で生成し、
前記複数のジャッキのそれぞれに対応する前記制御信号を前記制御装置から前記複数のジャッキのそれぞれに入力し、前記複数のジャッキのそれぞれの動作を制御することにより、前記吊り上げ装置による前記回転子の降下に応じて前記固定子を降下させる回転機の据え付け方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回転機の据え付け補助装置及び回転機の据え付け方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
火力発電所の大型発電機や大容量空気圧縮用の電動機などの大型の回転機がある。回転機は、筒状の固定子と、固定子内に挿入された状態で回転可能に支持される回転子と、を備える。
【0003】
大型の回転機では、総重量が100tを超えることもあり、固定子と回転子とを一体化させた状態で据え付け位置まで搬送することが難しい。このため、大型の回転機では、固定子と回転子とを別々に搬送し、据え付け位置において一体化させることが行われている。
【0004】
また、大型の回転機では、固定子及び回転子の一部を据え付け面よりも下方に突出させた状態で据え付けられる場合がある。固定子は、幅方向の両端側で据え付け面に据え付けられる。そして、固定子及び回転子の幅方向の中央側の一部(径の大きい部分)は、例えば、据え付け面よりも下方に掘り下げられた地下状の空間内に配置される。この場合、固定子を据え付け面に据え付けた状態では、回転子を固定子内に挿入することができない。このため、回転子を挿入可能な高さまで固定子を嵩上げした状態で、回転子を固定子内に挿入する必要がある。
【0005】
固定子を嵩上げした状態で、回転子を固定子内に挿入した後、嵩上げした固定子及び回転子を据え付け面まで降ろす。これにより、固定子及び回転子の一部が据え付け面よりも下方に突出する場合にも、回転機の据え付けを行うことができる。
【0006】
上記のように、大型の回転機では、重量が非常に大きく、固定子と回転子とを同時に天井クレーンなどの吊り上げ装置で吊り下げることは難しい。このため、嵩上げした固定子及び回転子を据え付け面まで降ろす際に、ジャッキダウン工法と呼ばれる据え付け方法が採用されている。
【0007】
ジャッキダウン工法では、複数のジャッキで固定子を支持し、固定子内に挿入された状態の回転子を吊り上げ装置で吊り上げる。この状態で、複数のジャッキと吊り上げ装置とを交互に操作し、固定子と回転子との間の隙間分だけ、固定子と回転子とを交互に徐々に降下させていく。これにより、固定子及び回転子の合計の重量が吊り上げ装置の能力を超えてしまう場合にも、固定子及び回転子を据え付け面まで降ろすことができる。
【0008】
しかしながら、固定子と回転子との間の隙間は、10mm~20mm程度(例えば、15mm)であり、固定子及び回転子を一度に下げられる量は、数mm程度である。また、固定子及び回転子を下げる度に、目視やテーパーゲージなどを用いて隙間の寸法を確認する必要もある。このため、固定子及び回転子を据え付け面まで降ろす作業には、非常に長い作業時間と作業員の大きな労力とを必要としていた。
【0009】
従って、固定子及び回転子の一部を据え付け面よりも下方に突出させた状態で据え付けられる大型の回転機においては、より簡単かつより短時間で据え付けを行えるようにすることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2007-106587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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