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公開番号2025171988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2025072093
出願日2025-04-24
発明の名称不飽和ポリエステル樹脂の製造方法、その方法で製造された不飽和ポリエステル樹脂及び不飽和ポリエステル硬化物
出願人上緯創新育成股ふん有限公司,SWANCOR INNOVATION & INCUBATION CO.,LTD.
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 63/78 20060101AFI20251113BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本開示は、不飽和ポリエステル樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】 上記の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法は、ポリカーボネート、ジオール化合物及び有機アルカリ性触媒を混合して、第1混合物を得るアルコール分解工程と、第1混合物にカーボネート化合物を添加して、第2混合物を得るエーテル化工程と、第2混合物を降温して二塩基酸無水物モノマー又は二塩基酸モノマーを添加して、第3混合物を得る重縮合工程と、第3混合物にスチレンモノマー又はアクリルモノマーを添加してある固形分まで希釈して、不飽和ポリエステル樹脂を得る希釈工程とが含まれる。これによって、本開示は、アルコール分解工程及びエーテル化工程により、廃棄したポリカーボネートを不飽和ポリエステル樹脂に製造し、そのプロセスの反応時間が短く、工業生産にとって有益である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート、ジオール化合物、及び有機アルカリ性触媒を混合してアルコール分解温度に加熱して、第1混合物を得るアルコール分解工程と、
前記第1混合物にカーボネート化合物を添加してエーテル化温度に保温して、第2混合物を得るエーテル化工程と、
前記第2混合物を降温して二塩基酸無水物モノマー又は二塩基酸モノマーを添加した後、重縮合温度まで昇温して反応させて、第3混合物を得る重縮合工程と、
前記第3混合物を希釈温度まで下げた後、スチレンモノマー又はアクリルモノマーを添加してある固形分まで希釈して、不飽和ポリエステル樹脂を得る希釈工程と、
が含まれる、不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ジオール化合物は、式(I)に示す構造を有し、
JPEG
2025171988000010.jpg
36
170
式中、R

、R

、R

及びR

は、それぞれ独立して水素又は炭素数1~6のアルキル基である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記有機アルカリ性触媒は、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン-7-エン、イミダゾール類化合物、トリエチルアミン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカン-5-エン、ピリジン類化合物又はそれらの組み合わせである請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記有機アルカリ性触媒の添加量は、前記ジオール化合物の含有量の0.2モル百分率~1モル百分率である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記カーボネート化合物は、式(II)に示す構造を有し、
JPEG
2025171988000011.jpg
41
170
式中、R

’、R

’、R

’及びR

’は、それぞれ独立して水素又は炭素数1~6のアルキル基である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記エーテル化温度は、130℃~190℃である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記二塩基酸無水物モノマーは、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水フタル酸又はそれらの組み合わせである請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項8】
前記二塩基酸モノマーは、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、テレフタル酸、イソフタル酸又はそれらの組み合わせである請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項9】
前記重縮合温度は、170℃~230℃である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
【請求項10】
前記希釈温度は、40℃~100℃である請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、不飽和ポリエステル樹脂の製造方法に関し、特にポリカーボネートにより不飽和ポリエステル樹脂を製造する方法、その方法で製造された不飽和ポリエステル樹脂及び不飽和ポリエステル硬化物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
不飽和ポリエステル樹脂(Unsaturated Polyester Resin;UPR)は、二塩基酸とジオールがエステル化反応した後、酸無水物と縮合反応して脱水して形成されるポリマーであり、このポリマーは、ラジカルを含むモノマーで希釈され、過酸化物が添加されることにより、室温で架橋網状構造を形成することができ、不飽和ポリエステル樹脂の最大の利点は、充填物と混合しやすく、常温常圧で硬化でき、硬化後、機械的強度、耐候性、耐水性及び耐薬品性が良好であり、注入及びハンドレイアップのプロセスで広く使用できることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、回収された廃棄PETとプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール及び触媒とを210℃で6時間反応させ、反応終了後に160℃まで降温し、無水マレイン酸を添加し、210℃まで昇温して6時間反応させ、反応終了後に重合禁止剤と希釈剤を添加することで環境に優しい不飽和ポリエステル樹脂を得ることが開示されている。その中で回収されたPETの比率は、約18~25%であるが、全体の反応時間は、12時間以上と長く、膨大な電力を消費する必要がある。
【0004】
これに鑑み、プロセス時間をより短くして炭素削減効果を達成し、製造された不飽和ポリエステル樹脂が依然として優れる機械的強度を有するために、どのように回収された高分子材料を用いて不飽和ポリエステル樹脂を製造するかは、関連業者の努力の目標となっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの目的は、アルコール分解の原理でポリカーボネートをジオールに変換し、そしてジオールを酸無水物と反応させて脱水して不飽和ポリエステル樹脂を形成する、不飽和ポリエステル樹脂の製造方法及びその方法で製造された不飽和ポリエステル樹脂を提供することにある。
【0006】
本開示の別の目的は、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて得られた、良好な機械的特性と耐熱性を有することができる不飽和ポリエステル硬化物を提供することにある。
【0007】
本開示は、ポリカーボネート、ジオール化合物及び有機アルカリ性触媒を混合してアルコール分解温度に加熱して、第1混合物を得るアルコール分解工程と、前記第1混合物にカーボネート化合物を添加してエーテル化温度に保温して、第2混合物を得るエーテル化工程と、前記第2混合物を降温して二塩基酸無水物モノマー又は二塩基酸モノマーを添加した後、重縮合温度まで昇温して反応させて、第3混合物を得る重縮合工程と、前記第3混合物を希釈温度まで下げた後、スチレンモノマー又はアクリルモノマーを添加してある固形分まで希釈して、不飽和ポリエステル樹脂を得る希釈工程とが含まれる、不飽和ポリエステル樹脂の製造方法を提供する。
【0008】
前の段落に記載の不飽和ポリエステル樹脂の製造方法によれば、ジオール化合物は、式(I)に示す構造を有してもよい。
【0009】
JPEG
2025171988000002.jpg
36
170
【0010】


、R

、R

及びR

は、それぞれ独立して水素又は炭素数1~6のアルキル基である。
(【0011】以降は省略されています)

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