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公開番号2025171003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024075936
出願日2024-05-08
発明の名称故障診断システム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類F24F 11/38 20180101AFI20251113BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】故障が無い場合に、故障が有ると判定するような誤判定を減少させることができる故障診断システムを提供する。
【解決手段】冷媒漏洩診断システム1000は、空気調和装置1の運転データD1に基づき空気調和装置1の冷媒漏洩の有無を診断する。冷媒漏洩診断システム1000は、運転データD1から複数の運転データ群DG1を取得するデータ取得部503と、運転データ群DG1ごとに冷媒漏洩の有無を診断する診断部505と、診断部505により診断された複数の診断結果に基づき、冷媒漏洩の有無を判定して判定結果を出す判定部506と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
冷凍サイクル装置の運転データに基づき前記冷凍サイクル装置の故障の有無を診断する故障診断システムであって、
前記運転データから複数の運転データ群を取得する取得部と、
前記運転データ群ごとに故障の有無を診断する診断部と、
前記診断部により診断された複数の診断結果に基づき、故障の有無を判定して判定結果を出す判定部と、を備える、
故障診断システム。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記取得部は、所定期間ごとに前記運転データ群を取得し、
直近の複数の前記診断結果と、今回の前記診断結果の内、所定の閾値以上の診断結果が故障が有るとの診断である場合、
前記判定部は、故障が有ると判定する、
請求項１に記載の故障診断システム。
【請求項３】
前記取得部は、所定期間ごとに前記運転データ群を取得し、前記所定期間ごとに取得された前記運転データ群から、さらに所定条件に応じて前記運転データ群を取得し、
前記診断部が、前記所定期間における複数の前記診断結果の内、所定の閾値以上の診断結果が故障が有るとの診断をした場合、
前記判定部は、前記所定期間における故障が有ると判定する、
請求項１に記載の故障診断システム。
【請求項４】
前記所定条件は、前記冷凍サイクル装置が設置された環境の状態、又は前記冷凍サイクル装置の運転の状態の少なくともいずれかが類似するか否かである、
請求項３に記載の故障診断システム。
【請求項５】
前記取得部により前記所定条件に応じて取得されなかった前記運転データ群については、前記診断部は、故障の有無の診断を行わない、
請求項４に記載の故障診断システム。
【請求項６】
前記取得部は、
所定期間ごとに取得した前記運転データ群から、所定条件によりさらに前記運転データ群を取得し、
前記診断部は、
前記所定条件に応じて取得された前記運転データ群それぞれについて故障の有無を診断し、
前記所定条件に応じて診断された第２診断結果の内、前記所定の閾値以上の前記第２診断結果が、故障が有るとの診断である場合、
前記所定期間における前記診断結果を、故障が有るとの診断とする、
請求項２に記載の故障診断システム。
【請求項７】
前記判定部の前記判定結果に基づいて、故障の状態を通知する通知部を備える、
請求項１から６のいずれかに記載の故障診断システム。
【請求項８】
前記通知部は、故障が有るとの前記判定結果である場合、故障が有る旨を通知し、
故障が無いとの前記判定結果である場合、且つ、故障が無いとの判定に用いられた前記診断部による診断結果が、全て故障が無いとの診断である場合、故障が無い旨を通知し、
故障が無いとの前記判定結果である場合、且つ、故障が無いとの判定に用いられた前記診断結果が、少なくとも１つ以上故障が有るとの診断である場合、前記故障が有る旨と、前記故障が無い旨と、いずれとも異なる旨を通知する、
請求項７に記載の故障診断システム。
【請求項９】
前記冷凍サイクル装置を使用する使用者が使用する第１端末装置と、前記冷凍サイクル装置の故障に対応する対応者が使用する第２端末装置とを備え、
前記通知部は、
前記判定部の前記判定結果に基づいて、前記第１端末装置と、前記第２端末装置とそれぞれを介して故障の状態を通知し、
故障が無いとの前記判定結果であり、且つ、故障が無いとの判定に用いられた前記診断部による診断結果が、少なくとも１つ以上故障が有るとの診断である場合、
前記第１端末装置と前記第２端末装置とに異なる内容を出力する、
請求項７に記載の故障診断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は故障診断システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、冷媒漏洩の状態を検出部の検出結果に基づいて、冷媒回路からの冷媒漏洩の有無を判断する冷媒漏洩管理システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１７９２１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示は、故障が無い場合に、故障が有ると判定するような誤判定を減少させることができる故障診断システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示における故障診断システムは、冷凍サイクル装置の運転データに基づき前記冷凍サイクル装置の故障の有無を診断する故障診断システムであって、前記運転データから複数の運転データ群を取得する取得部と、前記運転データ群ごとに故障の有無を診断する診断部と、前記診断部により診断された複数の診断結果に基づき、故障の有無を判定して判定結果を出す判定部と、を備える。
【発明の効果】
【０００６】
本開示における故障診断システムは、運転データから取得された運転データ群に基づいて、故障の有無を判定する。よって、故障が無い場合に、故障が有ると判定するような誤判定を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施の形態１における冷媒漏洩診断システムの構成を示す図
実施の形態１における空気調和装置１、サーバ装置、第１端末装置、及び第２端末装置の構成を示す図
実施の形態１における管理ＤＢの一例を示す図
実施の形態１におけるサーバ装置の動作を示すフローチャート
実施の形態２におけるサーバ装置の動作を示すフローチャート
実施の形態３におけるサーバ装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【０００８】
（本開示の基礎となった知見等）
発明者らが本開示に想到するに至った当時、特許文献１のように、冷媒漏洩の有無を診断する技術があった。しかしながら、従来の技術では、冷媒漏洩を含む、故障の有無を診断するために用いる運転データが変動しやすいため、運転データに基づいて故障の有無を診断すると、実際に故障が無い場合に、故障が有ると判定してしまうような誤判定が起きやすい、と言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、故障が無い場合に、故障が有ると判定するような誤判定を減少させることができる故障診断システムを提供する。
【０００９】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【００１０】
（実施の形態１）
［１－１．構成］
［１－１－１．冷媒漏洩診断システムの構成］
図１は、実施の形態１における冷媒漏洩診断システム１０００の構成を示す図である。
冷媒漏洩診断システム１０００は、空気調和装置１の冷媒漏洩を診断するシステムである。本実施の形態おいて、冷媒漏洩の診断は、冷媒漏洩が発生しているか否かの診断、すなわち冷媒漏洩の有無の診断を含む。
空気調和装置１は、「冷凍サイクル装置」の一例である。
冷媒漏洩診断システム１０００は、「故障診断システム」の一例である。冷媒漏洩は、「故障」の一例である。
（【００１１】以降は省略されています）

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