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公開番号2025168165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024123544
出願日2024-07-30
発明の名称車両内装システム
出願人テイ・エステック株式会社
代理人個人,個人
主分類A47C 7/62 20060101AFI20251030BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】装飾品のアクションを乗員に気づきさせやすくすることを目的とする。
【解決手段】車両内装システム1は、装飾品(尻尾部材20)と、制御部100を備える。装飾品は、車両の内装部材(シート10)に設けられる。装飾品は、アクチュエータによって動く可動体22を有する。可動体22は、シート10に着座した乗員から離れた離間位置と、シート10に着座した乗員と接触可能な接触位置との間で移動可能である。制御部100は、アクチュエータを制御して可動体22を離間位置から接触位置に向けて移動させることで、可動体22を乗員に接触させる接触処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両の内装部材に設けられる装飾品であって、アクチュエータによって動く可動体を有する装飾品と、
制御部と、を備え、
前記可動体は、
シートに着座した乗員から離れた離間位置と、
シートに着座した乗員と接触可能な接触位置との間で移動可能であり、
前記制御部は、
前記アクチュエータを制御して前記可動体を前記離間位置から前記接触位置に向けて移動させることで、前記可動体を乗員に接触させる接触処理を実行することを特徴とする車両内装システム。
続きを表示（約 920 文字）【請求項２】
前記可動体が乗員と接触していることを検知する接触センサを、さらに備え、
前記制御部は、前記接触処理において、前記接触センサが取得した情報に基づいて、前記可動体が乗員と接触したと判定するまで前記可動体を移動させることを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。
【請求項３】
前記接触センサは、圧力センサであり、
前記制御部は、
前記圧力センサが取得した圧力値に基づいて、前記接触処理における前記可動体から乗員に加わる圧力の強さを変更することを特徴とする請求項２に記載の車両内装システム。
【請求項４】
乗員の音声を取得する音声取得部を備え、
前記制御部は、前記音声取得部が取得した音声に基づいて、前記可動体の動きを変更することを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。
【請求項５】
前記制御部は、
前記音声取得部が取得した音声の大きさが大きいほど、前記可動体から乗員に加わる圧力が大きくなるように、前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項４に記載の車両内装システム。
【請求項６】
前記装飾品は、前記内装部材の外面から突出することを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。
【請求項７】
前記内装部材は、シートであり、
前記装飾品は、前記シートの上部に位置することを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。
【請求項８】
前記シートは、乗員を支持する着座面を有し、
前記装飾品は、前記着座面以外の外面から突出することを特徴とする請求項７に記載の車両内装システム。
【請求項９】
前記制御部は、車両の衝突を予測した場合、前記接触処理を禁止することを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。
【請求項１０】
前記シートは、シートの少なくとも一部を動かす電動デバイスを備え、
前記制御部は、前記可動体を動かす場合に前記電動デバイスを作動させることを特徴とする請求項１に記載の車両内装システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、装飾品と制御部を備える車両内装システムに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、車両内装システムとして、車両のダッシュボードの上に設置されたぬいぐるみ状の報知用立体物を備えたものが知られている（特許文献１参照）。報知用立体物は、乗員に種々の交通情報（車両の進路、走行状態等）を、身振り、しぐさ、表情、ランプの点滅等の動作でもって報知したり、乗員と会話を行うなどして乗員を楽しませたりする。
【０００３】
また、車両内装システムとして、車両のダッシュボードの上に設置されたエージェント機器を備えたものが知られている（特許文献２参照）。エージェント機器は、小型のロボットであり、音声や動きによって乗員とコミュニケーションをとっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００２－１０４１０３号公報
特開２０２４－７３１１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来技術では、ダッシュボードの上のロボットの動きや音声によって乗員に情報を通知しているので、乗員がロボットから視線を外している場合や車外の騒音が大きい場合などにおいて、ロボットのアクションに乗員が気づかないおそれがあった。
【０００６】
また、乗員は、視覚と聴覚でしかロボットとコミュニケーションをとることができないので、コミュニケーションの質や娯楽性を向上させることが求められていた。
【０００７】
そこで、本発明は、ロボットなどの装飾品のアクションを乗員に気づきさせやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決するため、本発明に係る車両内装システムは、装飾品と、制御部と、を備える。
装飾品は、車両の内装部材に設けられる。装飾品は、アクチュエータによって動く可動体を有する。
可動体は、シートに着座した乗員から離れた離間位置と、シートに着座した乗員と接触可能な接触位置との間で移動可能である。
制御部は、アクチュエータを制御して可動体を離間位置から接触位置に向けて移動させることで、可動体を乗員に接触させる接触処理を実行する。
【０００９】
制御部が、装飾品の可動体を移動させて可動体を乗員に接触させる接触処理を実行する構成とすることで、装飾品のアクションを触覚により乗員に認識させることができるので、装飾品のアクションを乗員に気づきさせやすくすることができる。
【００１０】
また、車両内装システムは、可動体が乗員と接触していることを検知する接触センサを、さらに備えていてもよい。
制御部は、接触処理において、接触センサが取得した情報に基づいて、可動体が乗員と接触したと判定するまで可動体を移動させてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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