TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025167912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072929
出願日2024-04-26
発明の名称光電変換装置および機器
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 25/772 20230101AFI20251030BHJP(電気通信技術)
要約【課題】A/D変換の精度のさらなる向上に有利な技術を提供する。
【解決手段】複数の画素が配された画素アレイと、前記画素アレイから出力される画素信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換回路と、互いに変化の傾きが異なる参照信号が供給される複数の参照信号線と、を備える光電変換装置であって、前記複数のA/D変換回路のそれぞれは、前記画素信号と前記参照信号とを比較する比較回路と、前記複数の参照信号線のうちA/D変換に用いる参照信号が供給される参照信号線を選択する選択部と、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択された参照信号線を、バッファを介して前記比較回路に接続し、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択されない参照信号線を、前記バッファとは別のバッファを介して負荷容量素子に接続する接続部と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の画素が配された画素アレイと、前記画素アレイから出力される画素信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換回路と、互いに変化の傾きが異なる参照信号が供給される複数の参照信号線と、を備える光電変換装置であって、
前記複数のA/D変換回路のそれぞれは、前記画素信号と前記参照信号とを比較する比較回路と、前記複数の参照信号線のうちA/D変換に用いる参照信号が供給される参照信号線を選択する選択部と、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択された参照信号線を、バッファを介して前記比較回路に接続し、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択されない参照信号線を、前記バッファとは別のバッファを介して負荷容量素子に接続する接続部と、を含むことを特徴とする光電変換装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記バッファおよび前記別のバッファは、ソースフォロア回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項3】
前記負荷容量素子の容量値が、可変であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項4】
前記比較回路の前記参照信号が供給される入力ノードに接続されたクランプ容量素子をさらに含み、
前記クランプ容量素子は、2つ以上の容量値を設定可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。
【請求項5】
前記選択部は、前記画素信号の信号レベルを判定し、判定結果に応じて、前記複数の参照信号線のうちA/D変換に用いる参照信号が供給される参照信号線を選択することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項6】
前記バッファおよび前記別のバッファを含む複数のバッファが配され、
1つの参照信号線と1つのバッファとが対応するように、前記複数の参照信号線のそれぞれと前記複数のバッファのそれぞれの入力ノードとは接続されており、
前記接続部は、前記複数のバッファのそれぞれの出力ノードと、前記比較回路および前記負荷容量素子のそれぞれの入力ノードと、の間の接続を切り替えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項7】
前記バッファの出力ノードと前記比較回路の入力ノードとは接続されており、
前記別のバッファの出力ノードと前記負荷容量素子の出力ノードとは接続されており、
前記接続部は、前記複数の参照信号線のそれぞれと、前記バッファおよび前記別のバッファのそれぞれの入力ノードと、の間の接続を切り替えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項8】
前記負荷容量素子は、対地容量素子であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか1項に記載の光電変換装置と、
前記光電変換装置から出力された信号を処理する処理装置と、
を備えることを特徴とする機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光電変換装置および機器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
光電変換装置において、画素から出力される画素信号を時間的に変化する参照信号と比較部を用いて比較することによってA/D変換することが知られている。特許文献1には、変化の傾きが異なる複数の種類の参照信号が供給される固体撮像装置において、信号を読み出す列ごとに、画素信号の信号レベルに応じてA/D変換に用いる参照信号を選択することが示されている。列ごとに参照信号を選択する場合に、それぞれの参照信号線に接続される負荷の数がA/D変換のたびに変化し、負荷の変動によって参照信号の信号レベルが変化しA/D変換の精度を低下させる可能性がある。特許文献1の図16には、それぞれの参照信号線と比較部との間にバッファを接続し、何れの参照信号線を使用する場合であっても、それぞれの参照信号線に接続される負荷の変動が抑制される構成が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-179577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、A/D変換の精度のさらなる向上に有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る光電変換装置は、複数の画素が配された画素アレイと、前記画素アレイから出力される画素信号をデジタル信号に変換する複数のA/D変換回路と、互いに変化の傾きが異なる参照信号が供給される複数の参照信号線と、を備える光電変換装置であって、前記複数のA/D変換回路のそれぞれは、前記画素信号と前記参照信号とを比較する比較回路と、前記複数の参照信号線のうちA/D変換に用いる参照信号が供給される参照信号線を選択する選択部と、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択された参照信号線を、バッファを介して前記比較回路に接続し、前記複数の参照信号線のうち前記選択部によって選択されない参照信号線を、前記バッファとは別のバッファを介して負荷容量素子に接続する接続部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、A/D変換の精度のさらなる向上に有利な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の光電変換装置の構成例を示す図。
図1の光電変換装置の画素の構成例を示す図。
図1の光電変換装置のA/D変換回路の構成例を示す図。
図1の光電変換装置の動作例を示すタイミング図。
図1の光電変換装置のA/D変換回路の構成例を示す図。
図1の光電変換装置のA/D変換回路の構成例を示す図。
図1の光電変換装置が組み込まれた機器の構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0009】
図1~図6を参照して、本開示の実施形態による光電変換装置について説明する。図1は、本実施形態の光電変換装置100の構成例を示す図である。光電変換装置100は、画素アレイ101、垂直読出回路102、アナログ/デジタル(A/D)変換回路104、列メモリ106、水平走査回路107、信号処理回路115、信号出力回路112、垂直走査回路110、タイミングジェネレータ111を含む。また、光電変換装置100は、基準バイアス回路103、基準バイアス回路105、ランプ信号生成回路108、Phase Locked Loop(PLL)回路113、カウンタ109を含む。
【0010】
画素アレイ101には、複数の画素121が、例えば、複数の行および複数の列を構成するように2次元アレイ状に配される。垂直読出回路102は、画素アレイ101から画素信号を読み出すために配される。基準バイアス回路103は、垂直読出回路102用の基準バイアスを生成し、さらに、垂直読出回路102を制御するパルス信号を生成しうる。A/D変換回路104は、画素アレイ101から出力されるアナログ信号の画素信号をデジタル信号に変換する。図1では、A/D変換回路104は1つのブロックとして示されているが、光電変換装置100には、画素アレイ101の例えば画素列に対応するように配された複数の垂直出力線114のそれぞれに対応するように、複数のA/D変換回路104が配される。A/D変換回路104の詳細については後述する。基準バイアス回路105は、A/D変換回路104用の基準バイアスを生成し、さらに、A/D変換回路104を制御するパルス信号を生成しうる。ランプ信号生成回路108は、A/D変換回路104において画素信号との比較に用いる参照信号(ランプ信号)を生成する。ランプ信号生成回路108は、複数の参照信号線を介して、互いに時間的な変化の傾きが異なる複数の種類の参照信号を供給する。列メモリ106は、A/D変換回路104の変換結果に応じてカウンタ109の値を保持する。PLL回路113は、カウンタ109で用いる基準クロックを生成する。水平走査回路107は、列メモリ106に保持されたデジタル値を信号処理回路115に転送する。信号出力回路112は、信号処理回路115において処理された信号を光電変換装置100から外部に出力するための回路である。垂直走査回路110は、画素アレイ101を垂直方向に走査する。垂直走査回路110が画素アレイを走査することによって、画素121から画素信号が出力される。タイミングジェネレータ111は、基準バイアス回路103、105、ランプ信号生成回路108、カウンタ109、垂直走査回路110、PLL回路113に制御信号を供給し、光電変換装置100に配された上述の各構成の動作を制御する。ここで、垂直読出回路102は、画素121から画素信号を読み出すための電流源負荷、または、電流源負荷と信号増幅のためのカラムアンプなどを含み構成されている。本実施形態において、垂直読出回路102は、電流源負荷であるとして説明をする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
イヤーピース
3日前
個人
イヤーマフ
17日前
個人
監視カメラシステム
26日前
キーコム株式会社
光伝送線路
27日前
個人
スイッチシステム
11日前
個人
スキャン式車載用撮像装置
26日前
WHISMR合同会社
収音装置
2か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
アイホン株式会社
電気機器
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
25日前
サクサ株式会社
無線通信装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
11日前
個人
映像表示装置、及びARグラス
12日前
株式会社リコー
画像形成装置
2か月前
個人
ワイヤレスイヤホン対応耳掛け
1か月前
サクサ株式会社
無線通信装置
1か月前
ヤマハ株式会社
放音制御装置
11日前
サクサ株式会社
無線システム
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
19日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
シート搬送装置
3日前
個人
発信機及び発信方法
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
6日前
キヤノン株式会社
撮像システム
1か月前
日本電気株式会社
海底分岐装置
27日前
株式会社NTTドコモ
端末
27日前
大日本印刷株式会社
写真撮影装置
1か月前
パテントフレア株式会社
超高速電波通信
2か月前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
2か月前
株式会社NTTドコモ
端末
26日前
株式会社NTTドコモ
端末
26日前
シャープ株式会社
端末装置
24日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像処理システム
25日前
続きを見る