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公開番号2025163682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2025066611
出願日2025-04-15
発明の名称水中油型乳化白濁化粧料
出願人大塚製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 8/55 20060101AFI20251022BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】油分を含みながらも乳化滴の粒子径が小さく、安定性に優れ、外観に白濁が認められる新たな水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】水素添加リン脂質、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、フィトステロール、下記成分(A)ならびに下記成分(B)を含有し、乳化滴の平均粒子径が50~200nmであり、下記成分(A)の含有量が0.01~2質量%である、水中油型乳化白濁化粧料:(A)(A1)直鎖脂肪酸と分岐鎖高級アルコールとのエステル油及び(A2)分岐鎖脂肪酸とアルコールとのエステル油からなる群より選択される少なくとも1種のエステル油、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が30未満である酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水素添加リン脂質、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、フィトステロール、下記成分(A)ならびに下記成分(B)を含有し、乳化滴の平均粒子径が50~200nmであり、下記成分(A)の含有量が0.01~2質量%である、水中油型乳化白濁化粧料:(A)(A1)直鎖脂肪酸と分岐鎖高級アルコールとのエステル油及び(A2)分岐鎖脂肪酸とアルコールとのエステル油からなる群より選択される少なくとも1種のエステル油、
(B)酸化エチレンの平均付加モル数が30未満である酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記成分(B)が、炭素数18~26の高級アルコールとのエーテルである、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項3】
前記成分(B)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルである、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項4】
前記成分(B)が、PPG-6デシルテトラデセス-20である、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項5】
前記化粧料中、前記成分(B)の含有量が0.2質量%以上である、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項6】
前記成分(A1)が、炭素数12~22の直鎖脂肪酸と炭素数6~24の分岐鎖高級アルコールとのエステル油であり、
前記成分(A2)が、炭素数5~12の分岐鎖脂肪酸と炭素数5~22の直鎖又は分岐鎖アルコールとのエステル油である、
請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項7】
前記成分(A)が、ミリスチン酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸セチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル及びネオペンタン酸イソステアリルからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項8】
前記化粧料中、前記成分(A)の含有量が0.5~1.5質量%である、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項9】
更に(C)フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル及びダイマー酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のペースト油を含み、前記化粧料中、成分(A)と成分(C)との合計量が0.02~2質量%である、請求項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【請求項10】
前記成分(C)が、イソステアリン酸フィトステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル及びラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項9に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
水中油型乳化白濁化粧料に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚に適用される様々な化粧料が開発されている。従来、目的に応じた各種特徴を備える化粧料が報告されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、化粧水に求められるさっぱりさ、清涼感、及び乳液に求められるしっとりした保湿、柔軟効果を一剤で補うことが可能である水中油型乳化白濁皮膚化粧料が報告されている。特許文献1には、(A)25℃における粘度が100mPa・s以下である、常温で液状の油剤と、(B)水素添加リン脂質と、(C)HLBが9~16であり、且つ、ステロール骨格、アルキルエーテル骨格、ソルビタン脂肪酸エステル骨格を有する非イオン性界面活性剤の中から選択される1種又は2種以上の非イオン性界面活性剤と、(D)1,3-ブチレングリコールと、(E)水とを適切な配合比率で調製することによって、化粧水に求められるさっぱりさ、清涼感、及び乳液に求められるしっとりした保湿、柔軟効果を一剤で補うことが可能であり、シャバシャバした質感を生み出す低粘度組成物でありながら、安定性に優れた乳化滴の平均粒子径が100~500nmである水中油型乳化白濁皮膚化粧料が得られたことが報告されている。
【0004】
様々な化粧料が開発されている今日においても、消費者のニーズへの対応や従来とは異なる化粧料の提供等の観点から、新たな化粧料を開発することは重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-254404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、化粧水のみずみずしさを残したまま濁りのある新たな化粧料を提供することに着目した。本開示は、水中油型乳化化粧料であって、油分を含みながらも乳化滴の粒子径が小さく、安定性に優れ、外観に白濁が認められる新たな化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、水素添加リン脂質、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、フィトステロール、下記成分(A)及び下記成分(B)を用い、下記成分(A)の含有量を2質量%以下として化粧料を作製したところ、乳化滴の粒子径が200nm以下と小さく、安定性に優れ、また、白濁した化粧料が得られることを見出した。本発明は該知見に基づき更に検討を重ねて完成されたものであり、本開示は例えば下記に代表される発明を包含する。
項1.水素添加リン脂質、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、フィトステロール、下記成分(A)ならびに下記成分(B)を含有し、乳化滴の平均粒子径が50~200nmであり、下記成分(A)の含有量が0.01~2質量%である、水中油型乳化白濁化粧料:
(A)(A1)直鎖脂肪酸と分岐鎖高級アルコールとのエステル油及び(A2)分岐鎖脂肪酸とアルコールとのエステル油からなる群より選択される少なくとも1種のエステル油、
(B)酸化エチレンの平均付加モル数が30未満である酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル。
項2.前記成分(B)が、炭素数18~26の高級アルコールとのエーテルである、項1に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項3.前記成分(B)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルである、項1又は2に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項4.前記成分(B)が、PPG-6デシルテトラデセス-20である、項1~3のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項5.前記化粧料中、前記成分(B)の含有量が0.2質量%以上である、項1~4のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項6.前記成分(A1)が、炭素数12~22の直鎖脂肪酸と炭素数6~24の分岐鎖高級アルコールとのエステル油であり、前記成分(A2)が、炭素数5~12の分岐鎖脂肪酸と炭素数5~22の直鎖又は分岐鎖アルコールとのエステル油である、項1~5のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項7.前記成分(A)が、ミリスチン酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸セチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル及びネオペンタン酸イソステアリルからなる群より選択される少なくとも1種である、項1~6のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項8.前記化粧料中、前記成分(A)の含有量が0.5~1.5質量%である、項1~7のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項9.更に(C)フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル及びダイマー酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のペースト油を含み、前記化粧料中、成分(A)と成分(C)との合計量が0.02~2質量%である、項1~8のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項10.前記成分(C)が、フィトステロール脂肪酸エステルである、項1~9のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項11.前記成分(C)が、イソステアリン酸フィトステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル及びラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)からなる群より選択される少なくとも1種である、項9又は10に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項12.前記成分(C)が、イソステアリン酸フィトステリルである、項9~11のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
項13.前記化粧料の粘度が25℃で300mPa・sを超える粘度である、項1~10のいずれか一項に記載の水中油型乳化白濁化粧料。
【発明の効果】
【0008】
水中油型乳化化粧料であって、油分を含みながらも乳化滴の粒子径が小さく、安定性に優れ、外観に白濁が認められる化粧料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
試験例1において調製した化粧料(実施例1~4及び比較例1~3)の25℃保管時の外観(安定性、白濁)を示す。
試験例1において調製した化粧料(実施例1~4及び比較例1~3)の60℃保管時の外観を示す。
試験例2において調製した化粧料(実施例1及び5ならびに比較例4~9)の25℃保管時の外観を示す。
試験例2において調製した化粧料(実施例1及び5ならびに比較例4~9)の60℃保管時の外観を示す。
試験例3において調製した化粧料(実施例6及び7)の外観を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に包含される実施形態について更に詳細に説明する。本開示において「含有する」は、「実質的にからなる」、「からなる」という意味も包含する。
(【0011】以降は省略されています)

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