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公開番号2025160787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063569
出願日2024-04-10
発明の名称店舗内ショーケース制御システム
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類G06Q 30/0241 20230101AFI20251016BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、予め、作業者により複数のショーケースの各々に対してシリアル番号をランダムに設定する作業を行うことなく、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを自動で設定することが可能な店舗内ショーケース制御システムを提供する。
【解決手段】この店舗内ショーケース制御システム100では、制御装置20は、複数のショーケース10の各々でランダムに生成された応答遅延時間情報40の応答遅延時間に基づくタイミングで複数のショーケース10の各々から応答されたランダムな応答遅延時間情報40に基づいて、複数のショーケース10の各々に対して、複数のショーケース10の各々を識別するためのケースアドレス30を設定するアドレス設定コマンド31を送信するように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
店舗内に設置され、商品が陳列される複数のショーケースと、
前記複数のショーケースの各々を個別に制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記複数のショーケースの各々に対して、前記複数のショーケースの各々において応答遅延時間に関する応答遅延時間情報をランダムに生成する応答遅延時間情報生成コマンドを送信するとともに、前記複数のショーケースの各々でランダムに生成された前記応答遅延時間情報の前記応答遅延時間に基づくタイミングで前記複数のショーケースの各々から応答された際に受信するランダムな前記応答遅延時間情報に基づいて、前記複数のショーケースの各々に対して、前記複数のショーケースの各々を識別するためのケースアドレスを設定するアドレス設定コマンドを送信するように構成されている、店舗内ショーケース制御システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記応答遅延時間情報生成コマンドは、前記複数のショーケースの各々において、乱数を用いて、前記応答遅延時間情報をランダムに生成するようにプログラムされている、請求項１に記載の店舗内ショーケース制御システム。
【請求項３】
前記制御装置は、前記複数のショーケースの各々においてランダムに生成する前記応答遅延時間情報の個数を任意に変更可能に構成されている、請求項１に記載の店舗内ショーケース制御システム。
【請求項４】
前記制御装置は、前記複数のショーケースの各々でランダムに生成された前記応答遅延時間情報同士に重複が生じて前記複数のショーケースの各々からの応答に重複が生じた場合、前記複数のショーケースの各々からの応答に重複が生じなくなるまで、前記複数のショーケースの各々に対して、前記応答遅延時間情報生成コマンドを送信するように構成されている、請求項１に記載の店舗内ショーケース制御システム。
【請求項５】
前記複数のショーケースの各々は、前記ケースアドレスが設定されていない場合のみ、前記制御装置から送信された前記応答遅延時間情報生成コマンドに基づいて、前記応答遅延時間情報をランダムに生成するように構成されており、
前記制御装置は、前記複数のショーケースの各々からの応答に重複が生じた場合、重複せずに応答した前記複数のショーケースの各々に対して、前記ランダムな応答遅延時間情報に基づいて、前記アドレス設定コマンドを送信することによって、前記ケースアドレスを設定するとともに、重複せずに応答した複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを設定した後に、前記応答遅延時間情報生成コマンドにおける前記複数のショーケースの各々においてランダムに生成する前記応答遅延時間情報の個数を所定の個数または割合だけ減らして、前記複数のショーケースの各々に対して、前記応答遅延時間情報生成コマンドを再度送信するように構成されている、請求項４に記載の店舗内ショーケース制御システム。
【請求項６】
前記複数のショーケースは、前記複数のショーケースの各々に対して前記ケースアドレスを設定する際に前記ショーケースの電源が１つずつＯＮされる電源ＯＮ応答ショーケースセットを含み、
前記制御装置は、前記電源ＯＮ応答ショーケースセットの前記複数のショーケースに対して、存在確認を示す存在確認コマンドを送信するとともに、前記ショーケースの電源がＯＮされることにより前記存在確認コマンドに対して応答した前記電源ＯＮ応答ショーケースセットの前記ショーケースに対して、前記アドレス設定コマンドを送信するように構成されている、請求項１に記載の店舗内ショーケース制御システム。
【請求項７】
前記複数のショーケースは、互いに直列に接続された直列ショーケースセットを含み、
前記制御装置は、前記直列ショーケースセットの前記複数のショーケースのうちの最も前記制御装置側に接続された前記ショーケースに対して、前記アドレス設定コマンドを送信するように構成されており、
前記アドレス設定コマンドを受信した前記直列ショーケースセットの前記ショーケースは、受信した前記アドレス設定コマンドの前記ケースアドレスを所定の数だけ変化させて、前記アドレス設定コマンドを受信した側とは反対側に接続された前記ショーケースに対して、前記アドレス設定コマンドを送信するように構成されている、請求項１に記載の店舗内ショーケース制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、店舗内ショーケース制御システムに関する。
続きを表示（約 3,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、複数のショーケースを備える店舗内ショーケース制御システムが知られている（たとえば、特許文献１参照）。
【０００３】
上記特許文献１には、店舗内に設置され、商品が陳列される複数のショーケースと、複数のショーケースの各々を個別に制御するための制御盤（制御装置）と、を備える冷凍冷却システム（店舗内ショーケース制御システム）が記載されている。上記特許文献１に記載されている冷凍冷却システムでは、制御盤は、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、作業者により複数のショーケースの各々に対してランダムに設定されたシリアル番号に基づいて、複数のショーケースの各々を識別するためのケースアドレスを設定するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１０－３０６９７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献１に記載されている冷凍冷却システム（店舗内ショーケース制御システム）では、上記のように、制御盤（制御装置）は、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、作業者により複数のショーケースの各々に対してランダムに設定されたシリアル番号に基づいて、複数のショーケースの各々を識別するためのケースアドレスを設定するように構成されているので、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースに対してケースアドレスを自動で設定することができるものの、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、予め、作業者により複数のショーケースの各々に対してシリアル番号をランダムに設定する作業が必要となる。このため、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、予め、作業者により複数のショーケースの各々に対してシリアル番号をランダムに設定する作業を行うことなく、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを自動で設定することが可能な店舗内ショーケース制御システムが望まれている。
【０００６】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の１つの目的は、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、予め、作業者により複数のショーケースの各々に対してシリアル番号をランダムに設定する作業を行うことなく、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを自動で設定することが可能な店舗内ショーケース制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による店舗内ショーケース制御システムは、店舗内に設置され、商品が陳列される複数のショーケースと、複数のショーケースの各々を個別に制御する制御装置と、を備え、制御装置は、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの各々において応答遅延時間に関する応答遅延時間情報をランダムに生成する応答遅延時間情報生成コマンドを送信するとともに、複数のショーケースの各々でランダムに生成された応答遅延時間情報の応答遅延時間に基づくタイミングで複数のショーケースの各々から応答された際に受信するランダムな応答遅延時間情報に基づいて、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの各々を識別するためのケースアドレスを設定するアドレス設定コマンドを送信するように構成されている。
【０００８】
この発明の一の局面による店舗内ショーケース制御システムでは、上記のように、制御装置は、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの各々において応答遅延時間に関する応答遅延時間情報をランダムに生成する応答遅延時間情報生成コマンドを送信するとともに、複数のショーケースの各々でランダムに生成された応答遅延時間情報の応答遅延時間に基づくタイミングで複数のショーケースの各々から応答された際に受信するランダムな応答遅延時間情報に基づいて、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの各々を識別するためのケースアドレスを設定するアドレス設定コマンドを送信するように構成されている。これにより、複数のショーケースの各々は、制御装置から送信された応答遅延時間情報生成コマンドに基づいて、応答遅延時間情報をランダムに生成することができるとともに、ランダムに生成した応答遅延時間情報の応答遅延時間に基づくタイミングで、応答遅延時間情報を伴って、制御装置に対して応答することができる。そして、制御装置は、複数のショーケースの各々から応答された際に受信したランダムな応答遅延時間情報に基づいて、複数のショーケースの各々に対して、複数のショーケースの各々で互いに異なるケースアドレスを設定するアドレス設定コマンドを送信することができる。これにより、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを自動で設定することができる。その結果、複数のショーケースの店舗への出荷に先立って、予め、作業者により複数のショーケースの各々に対してシリアル番号をランダムに設定する作業を行うことなく、複数のショーケースの店舗への設置後に、複数のショーケースの各々に対してケースアドレスを自動で設定することができる。
【０００９】
上記一の局面による店舗内ショーケース制御システムにおいて、好ましくは、応答遅延時間情報生成コマンドは、複数のショーケースの各々において、乱数を用いて、応答遅延時間情報をランダムに生成するようにプログラムされている。このように構成すれば、複数のショーケースの各々は、制御装置から送信された、乱数を用いて応答遅延時間情報をランダムに生成するようにプログラムされた応答遅延時間情報生成コマンドに基づいて、応答遅延時間情報を容易にランダムに生成することができる。
【００１０】
上記一の局面による店舗内ショーケース制御システムにおいて、好ましくは、制御装置は、複数のショーケースの各々においてランダムに生成する応答遅延時間情報の個数を設定可能に構成されている。このように構成すれば、複数のショーケースの各々においてランダムに生成する応答遅延時間情報の個数を、店舗の規模（複数のショーケースの個数）に応じて適切に調整（設定）することができる。ここで、ショーケースでランダムに生成された応答遅延時間情報同士が重複することによりショーケースからの応答が重複した場合、ショーケースからの応答が重複しなくなるまで、応答遅延時間情報生成コマンドを送信する必要がある。このため、複数のショーケースの各々においてランダムに生成する応答遅延時間情報の個数が、複数のショーケースの個数よりも過度に少ない場合、制御装置が複数のショーケースの各々に対して最初に応答遅延時間情報生成コマンドを送信してから、複数のショーケースの各々に対するケースアドレスの設定が終了するまでの時間が長くなりやすい。また、制御装置は、複数のショーケースの各々でランダムに生成された応答遅延時間情報の応答遅延時間に基づくタイミングで複数のショーケースの各々から応答されるので、複数のショーケースの各々においてランダムに生成する応答遅延時間情報の個数が、複数のショーケースの個数よりも過度に多い場合、制御装置が複数のショーケースの各々に対して最初に応答遅延時間情報生成コマンドを送信してから、複数のショーケースの各々に対するケースアドレスの設定が終了するまでの時間が長くなりやすい。したがって、複数のショーケースの各々においてランダムに生成する応答遅延時間情報の個数を、店舗の規模（複数のショーケースの個数）に応じて適切に調整（設定）することによって、制御装置が複数のショーケースの各々に対して最初に応答遅延時間情報生成コマンドを送信してから、複数のショーケースの各々に対するケースアドレスの設定が終了するまでの時間が長くなるのを抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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