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公開番号
2025160652
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-23
出願番号
2024063330
出願日
2024-04-10
発明の名称
リーン車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B62K
5/027 20130101AFI20251016BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】リーン車両に特有の構成を活用することにより、リーン車両を大型化することなく車両部品をコンパクトに配置すること。
【解決手段】ECU50Aは、タイロッド67の車体前後方向の前端よりも後方、上アーム41の車体前後方向の後端よりも前方、下アーム42が第2左傾斜位置にあるときの下アーム42の車体左右方向の左端よりも右方、下アーム42が第2右傾斜位置にあるときの下アーム42の車体左右方向の右端よりも左方、第3軸線C3よりも車体上下方向の上方、および、第1軸線C1から車体上下方向の上方に第1距離A1の位置よりも車体上下方向の下方であって、上アーム41、下アーム42、およびタイロッド67の回転時に上アーム41、下アーム42、およびタイロッド67に接触しない領域に配置されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッドパイプを有する車体フレームと、
前記ヘッドパイプよりも左方に配置された左前輪と、
前記ヘッドパイプよりも右方に配置された右前輪と、
前記ヘッドパイプに回転可能に支持されたステアリング軸と、
前記車体フレーム、前記左前輪、および前記右前輪が地面に対して傾斜可能なように前記車体フレームと前記左前輪と前記右前輪とを連結するとともに、前記左前輪および前記右前輪が前記ステアリング軸と共に左右に回転可能なように前記ステアリング軸と前記左前輪と前記右前輪とを連結する連結機構と、
車両部品と、を備え、
前記連結機構は、それぞれ前記車体フレームに対して車体前後方向に延びる第1軸線、第2軸線、第3軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延びる上アーム、下アーム、タイロッドを有し、
前記上アームは、前記ヘッドパイプよりも車体前後方向の前方に配置され、
前記下アームは、前記上アームよりも車体前後方向の前方かつ車体上下方向の下方に配置され、
前記タイロッドは、前記下アームよりも車体前後方向の前方かつ車体上下方向の下方に配置され、
前記上アームは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第1左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第1右傾斜位置との間で回転可能であり、
前記下アームは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第2左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第2右傾斜位置との間で回転可能であり、
前記タイロッドは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第3左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第3右傾斜位置との間で回転可能であり、
前記上アームの車体左右方向の左端および右端のうち前記第1軸線から遠い方の前記第1軸線からの距離を第1距離としたときに、
前記車両部品の少なくとも一部は、
前記タイロッドの車体前後方向の前端よりも後方、
前記上アームの車体前後方向の後端よりも前方、
前記上アームが前記第1左傾斜位置にあるときの前記上アームの車体左右方向の左端、前記下アームが前記第2左傾斜位置にあるときの前記下アームの車体左右方向の左端、および、前記タイロッドが前記第3左傾斜位置にあるときの前記タイロッドの車体左右方向の左端のうち、最も左方にある左端よりも右方、
前記上アームが前記第1右傾斜位置にあるときの前記上アームの車体左右方向の右端、前記下アームが前記第2右傾斜位置にあるときの前記下アームの車体左右方向の右端、および、前記タイロッドが前記第3右傾斜位置にあるときの前記タイロッドの車体左右方向の右端のうち、最も右方にある右端よりも左方、
前記第3軸線よりも車体上下方向の上方、および、
前記第1軸線から車体上下方向の上方に前記第1距離の位置よりも車体上下方向の下方であって、
前記上アーム、前記下アーム、および前記タイロッドの回転時に前記上アーム、前記下アーム、および前記タイロッドに接触しない領域に配置されている、リーン車両。
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【請求項2】
前記タイロッドの車体左右方向の左端および右端のうち前記第3軸線から遠い方の前記第3軸線からの距離を第3距離としたときに、
前記車両部品の少なくとも一部は、
前記タイロッドの車体前後方向の前端よりも後方、
前記下アームの車体前後方向の前端よりも前方、
車体前後方向の前方から見たときに、前記第3軸線を中心とする半径が前記第3距離の円の内部の領域のうち、前記タイロッドが前記第3左傾斜位置にあるときの前記タイロッドよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記タイロッドが前記第3右傾斜位置にあるときの前記タイロッドよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方の領域に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項3】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の後端よりも前方に配置されている、請求項2に記載のリーン車両。
【請求項4】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の後端よりも後方、および、前記下アームの車体前後方向の前端よりも前方に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項5】
前記下アームの車体左右方向の左端および右端のうち前記第2軸線から遠い方の前記第2軸線からの距離を第2距離としたときに、
前記車両部品の少なくとも一部は、
前記下アームの車体前後方向の前端よりも後方、
前記上アームの車体前後方向の前端よりも前方、
車体前後方向の前方から見たときに、前記第2軸線を中心とする半径が前記第2距離の円の内部の領域のうち、前記下アームが前記第2左傾斜位置にあるときの前記下アームよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記下アームが前記第2右傾斜位置にあるときの前記下アームよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方の領域に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項6】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記下アームの車体前後方向の後端よりも前方に配置されている、請求項5に記載のリーン車両。
【請求項7】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記下アームの車体前後方向の後端よりも後方、および、前記上アームの車体前後方向の前端よりも前方に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項8】
前記車両部品の少なくとも一部は、
前記上アームの車体前後方向の前端よりも後方、
前記上アームの車体前後方向の後端よりも前方、
車体前後方向の前方から見たときに、前記第1軸線を中心とする半径が前記第1距離の円の内部の領域のうち、前記上アームが前記第1左傾斜位置にあるときの前記上アームよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記上アームが前記第1右傾斜位置にあるときの前記上アームよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方の領域に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項9】
前記タイロッドにブラケットを介して支持されたブレーキホースを備え、
前記車両部品の少なくとも一部は、
前記タイロッドの車体前後方向の前端よりも後方、
前記下アームの車体前後方向の後端よりも前方、
車体前後方向の前方から見たときに、前記タイロッドが前記第3左傾斜位置にあるときの前記ブレーキホースよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記タイロッドが前記第3右傾斜位置にあるときの前記ブレーキホースよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方の領域に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項10】
前記上アーム、前記下アーム、または前記タイロッドの回転をロックするリーンロック装置を備え、
前記リーンロック装置の少なくとも一部は、
前記下アームの車体前後方向の前端よりも後方、
前記上アームの車体前後方向の後端よりも前方、
車体前後方向の前方から見たときに、前記上アームが前記第1左傾斜位置にあるときの前記上アームよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記上アームが前記第1右傾斜位置にあるときの前記上アームよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方に配置され、
前記車両部品は、前記リーンロック装置よりも車体上下方向の下方に配置されている、請求項1に記載のリーン車両。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、左前輪および右前輪を備え、左折時および右折時に車体フレームが傾斜するリーン車両に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、左前輪および右前輪を備え、左折時および右折時に車体フレームが傾斜するリーン車両が知られている。ライダーは、左折時または右折時に、ハンドルバーを操舵することによって左前輪および右前輪を左方または右方に回転させるとともに、左前輪および右前輪とともに車体フレームを地面に対して傾斜させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-51631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車両に搭載させる電装品などの車両部品の数が増加する傾向にある。しかし、車両部品の設置スペースを確保するために車両を大型化することは好ましくない。
【0005】
本発明の目的は、リーン車両に特有の構成を活用することにより、車両を大型化することなく車両部品をコンパクトに配置することができるリーン車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示されるリーン車両は、ヘッドパイプを有する車体フレームと、前記ヘッドパイプよりも左方に配置された左前輪と、前記ヘッドパイプよりも右方に配置された右前輪と、前記ヘッドパイプに回転可能に支持されたステアリング軸と、前記車体フレーム、前記左前輪、および前記右前輪が地面に対して傾斜可能なように前記車体フレームと前記左前輪と前記右前輪とを連結するとともに、前記左前輪および前記右前輪が前記ステアリング軸と共に左右に回転可能なように前記ステアリング軸と前記左前輪と前記右前輪とを連結する連結機構と、車両部品と、を備える。前記連結機構は、それぞれ前記車体フレームに対して車体前後方向に延びる第1軸線、第2軸線、第3軸線周りに回転可能に支持され、左方および右方に延びる上アーム、下アーム、タイロッドを有している。前記上アームは、前記ヘッドパイプよりも車体前後方向の前方に配置されている。前記下アームは、前記上アームよりも車体前後方向の前方かつ車体上下方向の下方に配置されている。前記タイロッドは、前記下アームよりも車体前後方向の前方かつ車体上下方向の下方に配置されている。前記上アームは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第1左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第1右傾斜位置との間で回転可能である。前記下アームは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第2左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第2右傾斜位置との間で回転可能である。前記タイロッドは、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の左方に延びる第3左傾斜位置と、車体上下方向の上方かつ車体左右方向の右方に延びる第3右傾斜位置との間で回転可能である。前記上アームの車体左右方向の左端および右端のうち前記第1軸線から遠い方の前記第1軸線からの距離を第1距離としたときに、前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の前端よりも後方、および、前記上アームの車体前後方向の後端よりも前方に配置されている。前記車両部品の前記少なくとも一部は、前記上アームが前記第1左傾斜位置にあるときの前記上アームの車体左右方向の左端、前記下アームが前記第2左傾斜位置にあるときの前記下アームの車体左右方向の左端、および、前記タイロッドが前記第3左傾斜位置にあるときの前記タイロッドの車体左右方向の左端のうち、最も左方にある左端よりも右方に配置されている。前記車両部品の前記少なくとも一部は、前記上アームが前記第1右傾斜位置にあるときの前記上アームの車体左右方向の右端、前記下アームが前記第2右傾斜位置にあるときの前記下アームの車体左右方向の右端、および、前記タイロッドが前記第3右傾斜位置にあるときの前記タイロッドの車体左右方向の右端のうち、最も右方にある右端よりも左方に配置されている。前記車両部品の前記少なくとも一部は、前記第3軸線よりも車体上下方向の上方、および、前記第1軸線から車体上下方向の上方に前記第1距離の位置よりも車体上下方向の下方に配置されている。前記車両部品の前記少なくとも一部は、前記上アーム、前記下アーム、および前記タイロッドの回転時に前記上アーム、前記下アーム、および前記タイロッドに接触しない領域に配置されている。
【0007】
上記リーン車両によれば、車両部品はリーン車両のフロント部に配置されているが、上アーム、下アーム、およびタイロッドの回転時に上アーム、下アーム、およびタイロッドに接触しない領域に配置されている。上記リーン車両によれば、リーン車両に特有のデッドスペースを車両部品の設置スペースとして有効活用することができるので、リーン車両を大型化することなく車両部品をコンパクトに配置することができる。
【0008】
前記タイロッドの車体左右方向の左端および右端のうち前記第3軸線から遠い方の前記第3軸線からの距離を第3距離とする。前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の前端よりも後方、前記下アームの車体前後方向の前端よりも前方、車体前後方向の前方から見たときに、前記第3軸線を中心とする半径が前記第3距離の円の内部の領域のうち、前記タイロッドが前記第3左傾斜位置にあるときの前記タイロッドよりも車体左右方向の右方かつ車体上下方向の上方、および、前記タイロッドが前記第3右傾斜位置にあるときの前記タイロッドよりも車体左右方向の左方かつ車体上下方向の上方の領域に配置されていてもよい。
【0009】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の後端よりも前方に配置されていてもよい。
【0010】
前記車両部品の少なくとも一部は、前記タイロッドの車体前後方向の後端よりも後方、および、前記下アームの車体前後方向の前端よりも前方に配置されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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