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公開番号2025158492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061073
出願日2024-04-04
発明の名称無段変速機、及び、無段変速機を有する鞍乗型車両
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー,個人
主分類F16H 9/12 20060101AFI20251009BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】無段変速機、及び、無段変速機を有する鞍乗型車両において、支持構造の製造性及び支持構造の組立性が、向上される。
【解決手段】鞍乗型車両1の無段変速機15は、プライマリプーリ41と、セカンダリプーリ42と、ベルト43と、ケース48と、支持構造100と、を備える。支持構造100は、プライマリプーリ41及びセカンダリプーリ42の少なくともいずれか一方と、ケース48との間に設けられる。支持構造100は、シャフト部材46と、拡径部材101と、第1ベアリング95と、含浸ブッシュと、を有する。拡径部材101は、シャフト部材46の先端部の外周面46bに配置される。第1ベアリング95は、ケース48に取り付けられる。第1ベアリング95は、拡径部材101と径方向に間隔を隔てて配置される。含浸ブッシュ102は、拡径部材101及び第1ベアリング95の径方向間に配置される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンからの駆動力を車輪に伝達する無段変速機であって、
前記エンジンに接続されるプライマリプーリと、
前記車輪に接続されるセカンダリプーリと、
前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリに巻き回されるベルトと、
前記プライマリプーリ、前記セカンダリプーリ、及び、前記ベルトを覆うケースと、
前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリの少なくともいずれか一方と、前記ケースとの間に設けられる支持構造と、
を備え、
前記支持構造は、
回転中心軸心を含むシャフト部材と、
前記シャフト部材の先端部の外周面に配置される拡径部材と、
前記ケースに取り付けられ、前記回転中心軸心に関する径方向において前記拡径部材と間隔を隔てて配置される第1ベアリングと、
前記径方向において前記拡径部材及び前記第1ベアリングの間に配置される含浸ブッシュと、を有する、
無段変速機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記拡径部材は、前記シャフト部材における前記先端部の前記外周面に取り付けられる、
請求項1に記載の無段変速機。
【請求項3】
前記含浸ブッシュは、前記第1ベアリングの内周面に取り付けられる、
請求項1に記載の無段変速機。
【請求項4】
前記シャフト部材は、軸本体と、前記回転中心軸心に関する軸方向において前記軸本体から延びる前記先端部と、を有し、
前記先端部の外径は、前記軸本体の外径よりも小径に形成される、
請求項1に記載の無段変速機。
【請求項5】
前記シャフト部材の前記先端部の前記外周面に配置される第2ベアリング、
をさらに備え、
前記拡径部材は、前記シャフト部材の前記先端部における先端側の外周面に配置され、
前記第2ベアリングは、前記シャフト部材の前記先端部における基端側の外周面に配置され、
前記第1ベアリングの内径は、前記第2ベアリングの内径より大きい、
請求項1に記載の無段変速機。
【請求項6】
前記先端部は、前記先端側の前記外周面を形成する第1先端部と、前記基端側の前記外周面を形成する第2先端部と、を有し、
前記第1先端部の外径は前記第2先端部の外径よりも小さい、
請求項5に記載の無段変速機。
【請求項7】
前記含浸ブッシュの内径は、前記第2ベアリングの内径より大きい、
請求項5に記載の無段変速機。
【請求項8】
前記拡径部材を前記第2ベアリングに対して位置決めするための位置決め部材が、前記回転中心軸心に関する軸方向において、前記拡径部材及び前記第2ベアリングの間に配置される、
請求項5に記載の無段変速機。
【請求項9】
クランク軸を含むエンジンと、
車輪と、
前記エンジンからの駆動力を前記車輪に伝達する無段変速機と、
を備え、
前記無段変速機は、前記クランク軸に接続されるプライマリプーリと、前記車輪に接続されるセカンダリプーリと、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリに巻き回されるベルトと、前記プライマリプーリ、前記セカンダリプーリ、及び、前記ベルトを覆うケースと、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリの少なくともいずれか一方と、前記ケースとの間に設けられる支持構造と、有し、
前記支持構造は、
回転中心軸心を含むシャフト部材と、
前記シャフト部材の先端部の外周面に配置される拡径部材と、
前記ケースに取り付けられ、前記回転中心軸心に関する径方向において前記拡径部材と間隔を隔てて配置される第1ベアリングと、
前記径方向において前記拡径部材及び前記第1ベアリングの間に配置される含浸ブッシュと、を有する、
鞍乗型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速機、及び、無段変速機を有する鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、無段変速機用の支持構造が開示されている。この支持構造は、ベアリングによってシャフトを支持する。この支持構造では、環状部材がシャフトの先端部の外周面に配置される。ベアリングは環状部材の外周面に配置される。環状部材の外周面にはグリス溝が形成される。グリス溝にはグリスが配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-68693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の支持構造では、ベアリング及び環状部材の間の摺動抵抗を低減するために、環状部材の外周面にはグリス溝が形成される。この場合、環状部材の外周面を加工する必要があるため、支持構造の製造性が低下するおそれがある。また、支持構造を組み立てる際にグリス溝にグリスを配置する必要があるため、支持構造の組立性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、支持構造の製造性及び支持構造の組立性を向上することができる、無段変速機、及び、無段変速機を有する鞍乗型車両を、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る無段変速機は、エンジンからの駆動力を車輪に伝達する。無段変速機は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、ベルトと、ケースと、支持構造と、を備える。プライマリプーリは、エンジンに接続される。セカンダリプーリは、車輪に接続される。ベルトは、プライマリプーリ及びセカンダリプーリに巻き回される。ケースは、プライマリプーリ、セカンダリプーリ、及び、ベルトを覆う。
【0007】
支持構造は、プライマリプーリ及びセカンダリプーリの少なくともいずれか一方と、ケースとの間に設けられる。支持構造は、シャフト部材と、拡径部材と、第1ベアリングと、含浸ブッシュと、を有する。シャフト部材は、回転中心軸心を含む。拡径部材は、シャフト部材の先端部の外周面に配置される。第1ベアリングは、ケースに取り付けられる。第1ベアリングは、回転中心軸心に関する径方向において拡径部材と間隔を隔てて配置される。含浸ブッシュは、径方向において拡径部材及び第1ベアリングの間に配置される。
【0008】
本無段変速機では、シャフト部材の先端部が、拡径部材を介して、第1ベアリングによって支持される。すなわち、シャフト部材の先端部の軸径を拡径部材によって増やすことができる。このため、本無段変速機では、第1ベアリングがシャフト部材の先端部を直接的に支持する場合と比較して、第1ベアリングによって支持される被支持面の耐面圧を向上することができる。
【0009】
また、本無段変速機では、含浸ブッシュが拡径部材及び第1ベアリングの間に配置される。この構成によって、拡径部材を加工することなく、第1ベアリング及び拡径部材の間の摺動抵抗を低減することができる。すなわち、本無段変速機では、支持構造の製造性及び支持構造の組立性を向上することができる。
【0010】
無段変速機は、次のように構成されてもよい。拡径部材は、シャフト部材における先端部の外周面に取り付けられる。この構成によって、シャフト部材の先端部を、拡径部材及び含浸ブッシュを介して、第1ベアリングによって支持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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