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公開番号2025160648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063323
出願日2024-04-10
発明の名称事象分析装置、事象分析方法および分析システム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G06F 11/07 20060101AFI20251016BHJP(計算;計数)
要約【課題】各種事象に関する情報を適切に提示できる事象分析装置を提供する。
【解決手段】事象分析装置60における生成部2は、分析対象システム70における制御対象72と制御装置74との制御の仕方に関する制御構造を示す制御構造情報11と、分析対象システム70で発生した事象を表す事象情報13と、制御構造情報11に含まれる語句と事象情報13に含まれる語句との対応関係を定めた一または複数の対応情報を含む対応関係情報12と、に基づいて、発生事象説明文31を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
制御対象と前記制御対象を制御する制御装置とを備える分析対象システムにおいて発生した事象を説明する発生事象説明文と、前記分析対象システムに対する改善内容を提案する改善文と、を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記発生事象説明文と前記改善文とを出力する出力部と、
を備え、
前記生成部は、
前記分析対象システムにおける前記制御対象と前記制御装置との制御の仕方に関する制御構造を示す制御構造情報と、
前記分析対象システムで発生した事象を表す事象情報と、
前記制御構造情報に含まれる語句と前記事象情報に含まれる語句との対応関係を定めた一または複数の対応情報を含む対応関係情報と、に基づいて、前記発生事象説明文を生成する
ことを特徴とする事象分析装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の事象分析装置において、
前記制御構造は、複数の構成部分と、各々の前記構成部分における制御動作と、を特定するものであり、
前記発生事象説明文は、前記事象が発生した原因となる前記制御動作と、前記制御動作に対応する前記構成部分と、を特定するものである
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項3】
請求項2に記載の事象分析装置において、
前記生成部は、前記発生事象説明文に基づいて、前記改善文を生成する
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項4】
請求項1に記載の事象分析装置において、
前記事象は、前記分析対象システムにおいて発生した障害である障害事象を含み、
前記対応関係情報は、前記制御構造情報に含まれる語句と、同一の意味を有する前記事象情報に含まれる語句と、の対応関係を記述した情報である
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項5】
請求項1に記載の事象分析装置において、
前記制御構造情報は、前記制御対象と前記制御装置とを含む複数のノードと、前記制御対象が計測して前記制御装置に供給する物理量、前記制御装置が前記制御対象に供給する指令、または、前記制御装置の間で送受信されるデータを含む複数のエッジと、を備えるグラフ構造を有する
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項6】
請求項1に記載の事象分析装置において、
前記対応関係情報に対して新たな前記対応情報を追加し、または既存の前記対応情報を変更する対応関係追加・変更入力部をさらに備える
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項7】
請求項1に記載の事象分析装置において、
前記生成部は、過去に発生した前記事象である過去事象の内容を説明する過去事象データと、前記過去事象の原因を説明する過去事象説明データと、前記過去事象に対応する改善内容を説明する改善内容データと、を含む過去事象・説明情報を用いて、前記改善文を生成する
ことを特徴とする事象分析装置。
【請求項8】
制御対象と前記制御対象を制御する制御装置とを備える分析対象システムにおいて発生した事象を説明する発生事象説明文と、前記分析対象システムに対する改善内容を提案する改善文と、を生成する生成過程と、
前記生成過程によって生成された前記発生事象説明文と前記改善文とを出力する出力過程と、
をコンピュータに実行させる事象分析方法であって、
前記生成過程は、
前記分析対象システムにおける前記制御対象と前記制御装置との制御の仕方に関する制御構造を示す制御構造情報と、
前記分析対象システムで発生した事象を表す事象情報と、
前記制御構造情報に含まれる語句と前記事象情報に含まれる語句との対応関係を定めた一または複数の対応情報を含む対応関係情報と、に基づいて、前記発生事象説明文を生成する
ことを特徴とする事象分析方法。
【請求項9】
分析対象システムと事象分析装置とを備える分析システムであって、
前記分析対象システムは、
制御対象と、
前記制御対象を制御する制御装置とを備え、
前記事象分析装置は、
前記分析対象システムにおいて発生した事象を説明する発生事象説明文と、前記分析対象システムに対する改善内容を提案する改善文と、を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記発生事象説明文と前記改善文とを出力する出力部と、
を備え、
前記生成部は、
前記分析対象システムにおける前記制御対象と前記制御装置との制御の仕方に関する制御構造を示す制御構造情報と、
前記分析対象システムで発生した事象を表す事象情報と、
前記制御構造情報に含まれる語句と前記事象情報に含まれる語句との対応関係を定めた一または複数の対応情報を含む対応関係情報と、に基づいて、前記発生事象説明文を生成する
ことを特徴とする分析システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、事象分析装置、事象分析方法および分析システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
制御システム分野においては、制御対象システムの大規模化やネットワーク化、人工知能(AI)技術活用が広く用いれている。一方で大規模複雑化、AI化したシステムにおいて不具合や故障などの想定外事象が発生した際の原因分析、対策に要する時間および工数が発生しており、事象解明技術による支援のニーズが高まっている。例えば、特許文献1の要約には、「過去障害情報群に対して、構造を表す特徴的な複数の要素を抽出し、階層構造化した過去障害情報要素群を生成する過去障害情報構造化部と、複数の要素に対し、キーワードの集まりである複数のキーワード群との照合を行い、意味的に最も近いキーワード群を割り当てるように整理された複数の関連要素群を生成する過去障害情報要素整理部と、複数の関連要素群のそれぞれに参照情報を付加して複数の関連参照群とする過去障害情報データベース生成部と、複数の関連参照群に対し、入力された検索対象についての検索を行い検索結果を出力する過去障害情報検索部と、を備えている。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-116135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ソフトウェア処理の障害情報に対する事象説明にとどまっており、制御システムへの適用には課題がある。製造ライン制御システムや自動運転システムなど制御対象システムの構成情報、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)や電子制御装置(ECU)などの制御装置、および、これらの制御動作に関する情報に基づいた分析を行うことは困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、各種事象に関する情報を適切に提示できる事象分析装置、事象分析方法および分析システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明の事象分析装置は、制御対象と前記制御対象を制御する制御装置とを備える分析対象システムにおいて発生した事象を説明する発生事象説明文と、前記分析対象システムに対する改善内容を提案する改善文と、を生成する生成部と、前記生成部が生成した前記発生事象説明文と前記改善文とを出力する出力部と、を備え、前記生成部は、前記分析対象システムにおける前記制御対象と前記制御装置との制御の仕方に関する制御構造を示す制御構造情報と、前記分析対象システムで発生した事象を表す事象情報と、前記制御構造情報に含まれる語句と前記事象情報に含まれる語句との対応関係を定めた一または複数の対応情報を含む対応関係情報と、に基づいて、前記発生事象説明文を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、各種事象に関する情報を適切に提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態による分析システムの構成の一例を示すブロック図である。
コンピュータのブロック図である。
制御構造の一例を示すブロック図である。
制御構造情報の内容を示す図である。
事象情報の内容を示す図である。
対応関係情報の内容を示す図である。
過去事象・説明情報の内容を示す図である。
発生事象説明文の内容を示す図である。
改善文の内容を示す図である。
出力部に表示される発生原因・制御構造表示画面の一例を示す図である。
出力部に表示される改善提案・制御構造表示画面の一例を示す図である。
出力部に表示される対応関係編集画面の一例を示す図である。
発生事象説明文の生成ルーチンのフローチャートである。
発生原因・制御構造データの生成ルーチンのフローチャートである。
改善文の生成ルーチンのフローチャートである。
改善提案・制御構造データの生成ルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、第1実施形態による分析システム50の構成の一例を示すブロック図である。
分析システム50は、事象分析装置60と、分析対象システム70と、を備えている。
事象分析装置60(コンピュータ)は、分析対象システム70に生じた事象を説明する装置である。ここで、分析対象システム70は、制御対象72と、制御装置74と、を備えている。
【0009】
図1においては、制御対象72および制御装置74を1個ずつ示しているが、これらは複数であってもよい。分析対象システム70は、例えば自律走行車である。制御対象72は、例えば、この自律走行車におけるステアリングホイール、ブレーキペダル、アクセルペダル等である。制御装置74は、例えば、車両のコントローラであり、上述した制御対象72を制御して自動運転を実現する。
【0010】
事象分析装置60は、記憶部1と、生成部2(生成過程)と、出力部3(出力過程)と、大規模言語モデル部4と、対応関係追加・変更入力部6と、を備えている。記憶部1は、制御構造情報11と、対応関係情報12と、事象情報13と、過去事象・説明情報14と、を記憶する。制御構造情報11は、分析対象システム70の制御構造(詳細は後述する)を記述した情報である。
(【0011】以降は省略されています)

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