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公開番号2025144877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044776
出願日2024-03-21
発明の名称情報処理装置及び情報処理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20250926BHJP(計算;計数)
要約【課題】生体系又は生態系に取り込まれる評価対象製品に関する環境負荷を適切に評価する。
【解決手段】情報処理装置は、評価対象製品を取り込む生体系又は生態系の状態の動的変化を推測するための情報と、当該状態それぞれにおいて使用される評価対象製品及び評価対象製品以外の使用物と、を示すライフサイクルモデルと、評価対象製品及び使用物それぞれの環境負荷を示す環境負荷情報と、当該状態それぞれにおける、評価対象製品から影響を受ける生体系又は生態系の生活の質に関する指標値を示す指標情報と、を保持し、ライフサイクルモデルに基づいて、状態の動的変化を推測し、当該推測した動的変化の期間全体における環境負荷及び指標値を、環境負荷情報及び指標情報を参照して算出し、当該算出した環境負荷を、当該算出した指標値に基づいて補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置であって、
プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、
評価対象製品を取り込む生体系又は生態系の前記評価対象製品に関する状態の動的変化を推測するための情報と、前記状態それぞれにおいて使用される前記評価対象製品及び前記評価対象製品以外の使用物と、を示すライフサイクルモデルと、
前記評価対象製品及び前記使用物それぞれの製造工程及び流通工程における環境負荷を示す環境負荷情報と、
前記状態それぞれにおける、前記評価対象製品から影響を受ける生体系又は生態系の生活の質に関する指標値を示す指標情報と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記ライフサイクルモデルに基づいて、前記状態の動的変化を推測して、当該推測した動的変化において滞在した状態それぞれにおいて使用される評価対象製品と使用物とを特定し、
前記特定した評価対象製品と使用物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における環境負荷を算出し、
前記推測した動的変化において滞在した状態それぞれに前記指標情報において対応する指標値に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における前記指標値を算出し、
前記算出した環境負荷を、前記算出した指標値に基づいて補正し、
前記補正した環境負荷を表示するためのデータを生成する、情報処理装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記プロセッサは、前記算出した環境負荷と前記算出した指標値を、所定の関数に代入することで、前記算出した環境負荷を補正し、
前記所定の関数は、前記算出した環境負荷が大きいほど大きい値を出力し、かつ前記算出した指標値が大きいほど小さい値を出力する関数である、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記所定の関数は、前記算出した環境負荷を前記算出した指標値を割る関数である、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記評価対象製品は、評価対象医薬品であり、
前記評価対象製品を取り込む生体系又は生態系は、前記評価対象医薬品を取り込む患者であり、
前記状態は、前記評価対象医薬品の適応疾患に関する前記患者の病態を示し、
前記使用物は、前記病態それぞれにおいて使用される前記評価対象医薬品以外の医薬品及び医療材料を含み、
前記指標値は、前記患者の質調整生存年である、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記環境負荷情報は、前記評価対象医薬品及び前記使用物に含まれる医薬品それぞれが前記患者に取り込まれた際に発生する代謝物と、前記代謝物によって発生する環境負荷と、を示し、
前記プロセッサは、
前記特定した評価対象製品と使用物とそれぞれに対応する代謝物を、前記環境負荷情報を参照して特定し、
前記特定した評価対象製品と使用物と代謝物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記動的変化の期間全体における環境負荷を算出する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記評価対象製品は、評価対象バイオ製品であり、
前記評価対象製品を取り込む生体系又は生態系は、前記評価対象バイオ製品を取り込んで分解する環境を含む第1生態系であり、
前記状態は、前記評価対象バイオ製品に関する前記第1生態系のステージを示し、
前記使用物は、前記ステージにおいて使用される前記評価対象バイオ製品以外の材料を含み、
前記指標値は、前記第1生態系に含まれる人間の前記生活の質の指標値である、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ステージは、前記評価対象バイオ製品が前記環境に取り込まれて分解される分解ステージを含み、
前記環境負荷情報は、前記評価対象バイオ製品が前記環境に取り込まれて分解される際に発生する分解物と、前記分解物によって発生する環境負荷と、を示し、
前記プロセッサは、
前記推測した動的変化において前記第1生態系が前記分解ステージに滞在した場合、前記分解ステージにおいて発生する分解物を、前記環境負荷情報を参照して特定し、
前記特定した評価対象製品と使用物と分解物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記動的変化の期間全体における環境負荷を算出する、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記特定した評価対象製品と使用物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における環境負荷を、前記状態ごとに算出し、
前記推測した動的変化において滞在した状態それぞれに前記指標情報において対応する指標値に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における前記指標値を、前記状態ごとに算出し、
前記状態ごとに、前記算出した環境負荷を、前記算出した指標値に基づいて補正し、
前記状態ごとの前記算出した環境負荷と、前記状態ごとの前記算出した指標値と、前記状態ごとの前記補正した環境負荷と、を表示するためのデータを生成する、情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置による情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、プロセッサとメモリとを有し、
前記メモリは、
評価対象製品を取り込む生体系又は生態系の前記評価対象製品に関する状態の動的変化を推測するための情報と、前記状態それぞれにおいて使用される前記評価対象製品及び前記評価対象製品以外の使用物と、を示すライフサイクルモデルと、
前記評価対象製品及び前記使用物それぞれの製造工程及び流通工程における環境負荷を示す環境負荷情報と、
前記状態それぞれにおける、前記評価対象製品から影響を受ける生体系又は生態系の生活の質に関する指標値を示す指標情報と、を保持し、
前記情報処理方法は、
前記プロセッサが、前記ライフサイクルモデルに基づいて、前記状態の動的変化を推測して、当該推測した動的変化において滞在した状態それぞれにおいて使用される評価対象製品と使用物とを特定し、
前記プロセッサが、前記特定した評価対象製品と使用物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における環境負荷を算出し、
前記プロセッサが、前記推測した動的変化において滞在した状態それぞれに前記指標情報において対応する指標値に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における前記指標値を算出し、
前記プロセッサが、前記算出した環境負荷を、前記算出した指標値に基づいて補正し、
前記プロセッサが、前記補正した環境負荷を表示するためのデータを生成する、情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2011-204217号公報(特許文献1)がある。この公報には、「対象製品の環境負荷をシミュレーションする環境負荷シミュレーション装置であって、ライフサイクルに含まれる予め設定された工程に対し、設定条件をユーザに入力させるための画面を生成する画面生成手段と、画面生成手段により生成された画面に入力された設定条件に基づいて、予め温室効果ガス排出量を算出するための関連情報が格納されたデータベースを参照し、データベースから取得される設定条件に対応した関連情報から温室効果ガス排出量を算出する温室効果ガス排出量算出手段と、算出結果を用いて、対象製品の環境負荷をシミュレーションするシミュレーション手段とを有する」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-204217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、多種類の原料から構成される製品を一元管理して、製品のライフサイクルで発生する温室効果ガス排出量に基づいて、製品の環境負荷をシミュレートする。しかし、対象製品が、例えば医薬品等のような、生体系又は生態系に取り込まれる製品である場合には、当該製品が生体系又は生態系に取り込まれることによって生体系又は生態系の状態に影響を及ぼすことで、当該状態が動的に変化し、当該動的変化に伴って環境負荷が変化するおそれがある。特許文献1に記載の技術は、環境負荷の算出においてこのような動的変化を加味していない。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、生体系又は生態系に取り込まれる評価対象製品に関する環境負荷を適切に評価する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の構成を採用する。情報処理装置は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリは、評価対象製品を取り込む生体系又は生態系の前記評価対象製品に関する状態の動的変化を推測するための情報と、前記状態それぞれにおいて使用される前記評価対象製品及び前記評価対象製品以外の使用物と、を示すライフサイクルモデルと、前記評価対象製品及び前記使用物それぞれの製造工程及び流通工程における環境負荷を示す環境負荷情報と、前記状態それぞれにおける、前記評価対象製品から影響を受ける生体系又は生態系の生活の質に関する指標値を示す指標情報と、を保持し、前記プロセッサは、前記ライフサイクルモデルに基づいて、前記状態の動的変化を推測して、当該推測した動的変化において滞在した状態それぞれにおいて使用される評価対象製品と使用物とを特定し、前記特定した評価対象製品と使用物とに前記環境負荷情報において対応する前記環境負荷に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における環境負荷を算出し、前記推測した動的変化において滞在した状態それぞれに前記指標情報において対応する指標値に基づいて、前記推測した動的変化の期間全体における前記指標値を算出し、前記算出した環境負荷を、前記算出した指標値に基づいて補正し、前記補正した環境負荷を表示するためのデータを生成する、
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、生体系又は生態系に取り込まれる評価対象製品に関する環境負荷を適切に評価することができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1におけるライフサイクルアセスメント処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
実施例1におけるライフサイクルアセスメント処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施例1における排出量算出部及び排出量補正部による処理の一例を示す説明図である。
実施例1におけるQALY(Quality-Adjusted Life Years)データのデータ構成例を示す図である。
実施例1における医薬品インベントリデータのデータ構成例を示す図である。
実施例1における医療材料インベントリデータのデータ構成例を示す図である。
実施例1における代謝物インベントリデータのデータ構成例を示す図である。
実施例1における病態遷移モデルの一例を示す説明図である。
実施例1におけるライフサイクルアセスメント処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるアセスメント処理結果表示画面の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるアセスメント処理結果表示画面の画面構成の別例を示す図である。
実施例2における排出量算出部及び排出量補正部による処理の一例を示す説明図である。
実施例2における評価指標データのデータ構成例を示す図である。
実施例2における材料インベントリデータのデータ構成例を示す図である。
実施例2における廃棄品インベントリデータのデータ構成例を示す図である。
実施例2における生態系モデルの一例を示す説明図である。
実施例2におけるアセスメント処理結果表示画面の画面構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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