TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025160298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025123004,2021124338
出願日2025-07-23,2021-07-29
発明の名称エッチング処理液、前処理方法、及び無電解めっき方法
出願人奥野製薬工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C23C 18/22 20060101AFI20251015BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】ポリアミド系樹脂により製造された被めっき物に十分にエッチングを施すことができ、特に、ナイロン11により製造された被めっき物に十分にエッチングを施すことができ、処理された樹脂材料に優れためっき析出性、及び、めっき皮膜の密着性を付与することができるエッチング処理液、及び、前処理方法を提供する。
【解決手段】三価鉄イオンを2.4~5.6mol/L含有し、pHが-1.5~2.0である、エッチング処理液。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
三価鉄イオンを2.4~5.6mol/L及びpH緩衝剤を含有し、pHが-1.5~2.0である、ポリアミド樹脂材料用エッチング処理液。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記三価鉄イオンの含有量は、3.0~5.0mol/Lである、請求項1に記載のポリアミド樹脂材料用エッチング処理液。
【請求項3】
前記三価鉄イオンは、塩化第二鉄、臭化第二鉄、ヨウ化第二鉄、フッ化第二鉄、硫化第二鉄、酸化第二鉄、四三酸化鉄、クエン酸第二鉄、硫酸鉄(III)アンモニウム、及びシュウ酸鉄(III) からなる群より選択される少なくとも1種の三価鉄イオン源由来の三価鉄イオンである、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂材料用エッチング処理液。
【請求項4】
前記pH緩衝剤が、クエン酸、酢酸、ホウ酸、リン酸、亜リン酸及び炭酸、並びにそれらのナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩からなる群より選択される少なくとも1種のpH緩衝剤である、請求項1~3のいずれかに記載のポリアミド樹脂材料用エッチング処理液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エッチング処理液、前処理方法、及び無電解めっき方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、無電解めっきは優れた皮膜特性を有し、更に複雑な形状の物品等に対しても均一に皮膜を形成できることから、様々な樹脂により製造された樹脂製品のめっき皮膜の形成において幅広く利用されている。樹脂製品の無電解めっき皮膜の形成前には、めっき皮膜の析出性、及び密着性を向上させることを目的として、エッチング等の前処理が行われており、ポリアミド樹脂においてもエッチングが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ポリアミド系樹脂の被めっき物に用いるエッチング処理液として、例えば、ナイロン6
で製造された被めっき物にエッチングを行う場合、塩酸が用いられており、ナイロン66で製造された被めっき物にエッチングを行う場合、クロム酸が用いられている。
【0004】
しかしながら、エッチング処理液として上述の塩酸、クロム酸を用いた場合、ナイロン11に対して、十分なめっき析出性、及び、十分なめっき皮膜の密着性を示さないという問題がある。
【0005】
本発明者等は、ナイロン11で製造された被めっき物に対して、三価鉄を含有するエッチング処理液を用いることができることに着目した。
【0006】
しかしながら、三価鉄を含有するエッチング処理液を用いると、三価鉄が樹脂に含浸されることで、三価鉄の酸化力により、後工程における無電解めっきの析出が阻害されることを見出した。一度樹脂内に固着した三価鉄は除去及び還元が困難である。
【0007】
本発明者等は鋭意検討の結果、三価鉄の含有量及びpHが特定の範囲であるエッチング処理液を用い、当該エッチング処理液を接触させる工程の後に、被処理面を固着抑制液に接触させる工程、及び、脱錆液に接触させる工程を有する前処理方法によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-172221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ポリアミド系樹脂により製造された被めっき物に十分にエッチングを施すことができ、特に、ナイロン11により製造された被めっき物に十分にエッチングを施すことができ、処理された樹脂材料に優れためっき析出性、及び、めっき皮膜の密着性を付与することができるエッチング処理液、及び、前処理方法を提供することを目的とする。本発明は、また、ポリアミド系樹脂により製造された被めっき物に十分に無電解めっきを施すことができ、特に、ナイロン11により製造された被めっき物に十分に無電解めっきを施すことができ、優れためっき析出性、及び、めっき皮膜の密着性を示す無電解めっき方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、三価鉄イオンを2.4~5.6mol/L含有し、pHが-1.5~2.0であるエッチング処理液、並びに、当該エッチング処理液を用いる前処理方法、及び、無電解めっき方法によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

奥野製薬工業株式会社
処理方法
25日前
奥野製薬工業株式会社
エッチング処理液、前処理方法、及び無電解めっき方法
10日前
個人
フッ素樹脂塗装鋼板の保管方法
3か月前
株式会社カネカ
製膜装置
29日前
株式会社京都マテリアルズ
めっき部材
1か月前
株式会社カネカ
製膜装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
治具
3日前
株式会社三愛工業所
アルミニウム材
5か月前
株式会社オプトラン
蒸着装置
6か月前
株式会社KSマテリアル
防錆組成物
3か月前
エドワーズ株式会社
真空排気システム
22日前
日本化学産業株式会社
複合めっき皮膜
2か月前
台灣晶技股ふん有限公司
無電解めっき法
1か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法
1か月前
日東電工株式会社
積層体の製造方法
5か月前
株式会社カネカ
気化装置及び製膜装置
23日前
JFEスチール株式会社
鋼部品
3か月前
住友重機械工業株式会社
成膜装置
4か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理装置
4か月前
住友重機械工業株式会社
成膜装置
3か月前
TOTO株式会社
構造部材
23日前
株式会社アルバック
マスクユニット
23日前
株式会社内村
防食具、防食具の設置方法
1か月前
信越半導体株式会社
真空蒸着方法
5か月前
DOWAサーモテック株式会社
浸炭方法
5か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理装置
6か月前
黒崎播磨株式会社
溶射装置
1か月前
株式会社アルバック
基板ステージ装置
1か月前
株式会社デンソー
接合体
1か月前
日本コーティングセンター株式会社
炭化ホウ素被膜
23日前
国立大学法人千葉大学
成膜装置及び成膜方法
1か月前
フジタ技研株式会社
被覆部材、及び、表面被覆金型
1か月前
株式会社アルバック
成膜装置、および搬送方法
2か月前
川崎重工業株式会社
水素遮蔽膜
2か月前
黒崎播磨株式会社
溶射用ランス
5か月前
ケニックス株式会社
蒸発源装置
2か月前
続きを見る