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公開番号2025160172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025106768,2021557392
出願日2025-06-24,2020-03-27
発明の名称CAS9/RNPおよびAAVウイルスの組み合わせを使用したがん免疫療法のための、キメラ抗原受容体(CAR)-初代NK細胞の生成
出願人リサーチ インスティテュート アット ネイションワイド チルドレンズ ホスピタル,RESEARCH INSTITUTE AT NATIONWIDE CHILDREN’S HOSPITAL
代理人個人,個人
主分類C12N 15/09 20060101AFI20251015BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞を遺伝子操作する新しい方法およびベクターを提供する。
【解決手段】組み込みのためにCRISPR/CAS9系およびリボ核タンパク質のアデノ随伴ウイルス(AAV)送達を使用して、細胞を遺伝子操作するための方法が開示される。一部の態様では、当該方法を実施するためのAAVプラスミドが本明細書に開示される。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)/CRISP
R関連9(Cas9)組み込み系とともに使用するためのプラスミドであって、前記プラ
スミドが、左相同アーム、スプライスアクセプター、導入遺伝子、および右相同アームを
順に含み、前記左相同アームおよび右相同アームが、各々800bp以下の長さである、
プラスミド。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記導入遺伝子と前記右相同アームとの間にポリアデニル化シグナルをさらに含む、請
求項1に記載のプラスミド。
【請求項3】
前記左相同アームおよび右相同アームが、同じ長さである、請求項1または2に記載の
プラスミド。
【請求項4】
前記相同アームが、30bpの長さである、請求項3に記載のプラスミド。
【請求項5】
前記相同アームが、300bpの長さである、請求項3に記載のプラスミド。
【請求項6】
前記相同アームが、500bpの長さである、請求項3に記載のプラスミド。
【請求項7】
前記相同アームが、800bpの長さである、請求項3に記載のプラスミド。
【請求項8】
前記左相同アームおよび右相同アームが、異なる長さである、請求項1または2に記載
のプラスミド。
【請求項9】
1つまたは2つのプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)、およびCRISPR R
NA(crRNA)、および導入遺伝子からなるCRISPR/Cas9組み込み方法に
おいて使用するためのプラスミドであって、コードされた核酸の順序が、PAM、crR
NA、および導入遺伝子を含み、2つのPAMおよびcrRNAが使用される場合、前記
コードされた核酸のが、第1のPAM、第1のcrRNA、導入遺伝子、第2のPAM、
および第2のgRNAを含む、プラスミド。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載のプラスミドの前記相同アームおよび請求項9に記
載のプラスミドの前記PAMが、ヒトの19番染色体のアデノ随伴ウイルス組み込み部位
1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、請求項1~9のいずれか一項に記載の
プラスミド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
近年、CRISPR/Cas9技術が細胞の操作に使用されている。この技術は、DN
A切断を生成するか、または小さな置換もしくは小さな挿入を行うことによって、遺伝子
をサイレンシングするためのロバストな方法であることが証明されている。しかしながら
、その技術は、技術的なハードルに悩まされている。マイクロインジェクション、エレク
トロポレーション、およびヌクレオフェクションなどの(任意のドナーDNAまたはRN
Aとともに)CRISPR/Cas9を細胞に送達するための技術は、インビボでの使用
には適していない。さらに、ノックイン変異は、典型的には、インビトロ、インビボ、お
よび臨床応用において非常に低い効率を有する。ウイルスベクターを使用して(任意のド
ナーDNAまたはRNAとともに)CRISPR/Cas9を細胞内に送達することは、
インビボ適合性に対処するが、導入遺伝子のサイズに制限を有し、宿主免疫応答を誘導し
て、手順に関連する実質的な細胞アポトーシスをもたらし、遺伝子操作された細胞の産生
を制限する可能性がある。必要とされるのは、細胞を遺伝子操作する新しい方法およびベ
クターである。
続きを表示(約 1,300 文字)【発明の概要】
【0002】
CRISPR/CAS9遺伝子編集系を細胞に送達するための、AAVプラスミドに関
連する方法および組成物が開示される。一部の態様では、AAVプラスミドは、導入遺伝
子をさらに含む。
【0003】
一態様では、クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)
/CRISPR関連9(Cas9)組み込み系において使用するためのプラスミドが本明
細書に開示され、プラスミドは、左相同アーム、スプライスアクセプター、導入遺伝子、
および右相同アームを順に含み、左相同アームおよび右相同アームは、各々800bp以
下の長さ(例えば、プラスミド1および2の30bp、プラスミド3および4の300b
p、プラスミド5および6の500bp、または800bp)である。一部の態様では、
プラスミドは、導入遺伝子と右相同アームとの間にポリアデニル化シグナルをさらに含む
ことができる。
【0004】
左相同アームおよび右相同アームが、同じ長さまたは異なる長さである、任意の先行す
る態様のプラスミドもまた本明細書に開示される。
【0005】
一態様では、1つまたは2つのプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)、およびCR
ISPR RNA(crRNA)、および導入遺伝子からなるCRISPaint(また
は非相同末端結合)方法において使用するためのプラスミドが本明細書に開示され、コー
ドされた核酸の順序は、PAM、gRNA、および導入遺伝子を含み、2つのPAMおよ
びgRNAが使用される場合、コードされた核酸のは、第1のPAM、第1のgRNA、
導入遺伝子、第2のPAM、および第2のgRNAを含む。
【0006】
一態様では、プラスミドの相同アームまたはPAMが、ヒトの19番染色体のアデノ随
伴ウイルス組み込み部位1(AAVS1)に特異的にハイブリダイズする、任意の先行す
る態様のプラスミドが本明細書に開示される。
【0007】
導入遺伝子が、腫瘍抗原のキメラ抗原受容体をコードするポリヌクレオチドを含む、任
意の先行する態様のプラスミドもまた開示される。
【0008】
一態様では、任意の先行する態様のプラスミドを含む、アデノ随伴ウイルス(AAV)
ベクター(血清型AAV6のAAVベクターなど)が、本明細書に開示される。一態様で
は、AAVは、一本鎖AAVまたは自己相補的AAVであり得る。
【0009】
ベクターが、gRNA(crispr RNA(crRNA)、トレーサーRNA(t
racrRNA))、およびCASエンドヌクレアーゼをコードするプラスミドをさらに
含む、任意の先行するベクターもまた本明細書に開示される。
【0010】
一態様では、任意の先行する態様のプラスミドまたはベクターを含む改変細胞が本明細
書に開示される。
(【0011】以降は省略されています)

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