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公開番号
2025159554
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2024062206
出願日
2024-04-08
発明の名称
超音波画像解析装置及び超音波画像解析プログラム
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
A61B
8/08 20060101AFI20251014BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像を用いてGTCを適切に演算する。
【解決手段】乳腺領域特定部32は、乳房に対して超音波を送受波することによって形成された対象乳房超音波画像TBUIにおいて乳腺領域MRを特定する。脂肪領域特定部34は、対象乳房超音波画像TBUIにおいて脂肪領域FRを特定する。閾値特定部36は、脂肪領域FRを構成する各画素の輝度値に基づいて、輝度閾値を特定する。GTC演算部38は、乳腺領域MRを構成する画素群を、その輝度値が輝度閾値以上である高輝度画素HPと、その輝度値が輝度閾値未満である低輝度画素LPとに分ける。GTC演算部38は、乳腺領域MRにおける低輝度画素LPの画素数の割合を示すパラメータであるGTCを演算する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
乳房に対して超音波を送受波することによって形成された、処理対象である対象乳房超音波画像において乳腺領域を特定する乳腺領域特定部と、
乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像において脂肪領域を特定する脂肪領域特定部と、
前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値に基づいて輝度閾値を特定する閾値特定部と、
前記乳腺領域を構成する画素群を、輝度値が前記輝度閾値以上である高輝度画素と、輝度値が前記輝度閾値未満である低輝度画素とに分け、前記乳腺領域における前記低輝度画素の画素数の割合を示すGTCを演算するGTC演算部と、
前記GTCをユーザに提供する提供処理部と、
を備えることを特徴とする超音波画像解析装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記対象乳房超音波画像、及び、特定した前記乳腺領域が前記ユーザに提示され、
前記乳腺領域特定部は、前記ユーザからの指示に応じて前記乳腺領域を修正し、
前記GTC演算部は、修正後の前記乳腺領域における前記低輝度画素の画素数の割合を示すGTCを演算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波画像解析装置。
【請求項3】
前記乳房超音波画像は前記対象乳房超音波画像であり、
前記超音波画像解析装置は、
前記対象乳房超音波画像を構成する各画素の輝度値を調整する輝度値調整部と、
をさらに備え、
前記閾値特定部は、前記対象乳房超音波画像の前記脂肪領域を構成する各画素の調整後の輝度値に基づいて前記輝度閾値を特定し、
前記GTC演算部は、輝度値が調整された前記対象乳房超音波画像の前記乳腺領域における前記低輝度画素の画素数の割合を示すGTCを演算する、
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波画像解析装置。
【請求項4】
前記対象乳房超音波画像、及び、特定した前記脂肪領域が前記ユーザに提示され、
前記脂肪領域特定部は、前記ユーザからの指示に応じて前記脂肪領域を修正し、
前記閾値特定部は、修正後の前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値に基づいて前記輝度閾値を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波画像解析装置。
【請求項5】
前記提供処理部は、前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値のばらつきがばらつき閾値以上である場合に、前記ユーザに通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波画像解析装置。
【請求項6】
前記閾値特定部は、前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値のばらつきに基づいて、前記輝度閾値が取り得る輝度閾値幅における最大輝度閾値、及び、前記輝度閾値幅における最小輝度閾値を特定し、
前記GTC演算部は、前記最大輝度閾値に基づく前記GTCである最大GTC、及び、前記最小輝度閾値に基づく前記GTCである最小GTCを演算し、
前記提供処理部は、前記最大GTC及び前記最小GTC、若しくは、前記最大GTCと前記最小GTCとの差の少なくとも一方を前記ユーザに提供するか、又は、前記最大GTCと前記最小GTCとの差がGTC閾値以上である場合にユーザに提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載の超音波画像解析装置。
【請求項7】
コンピュータを、
乳房に対して超音波を送受波することによって形成された、処理対象である対象乳房超音波画像において乳腺領域を特定する乳腺領域特定部と、
乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像において脂肪領域を特定する脂肪領域特定部と、
前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値に基づいて輝度閾値を特定する閾値特定部と、
前記乳腺領域を構成する画素群を、輝度値が前記輝度閾値以上である高輝度画素と、輝度値が前記輝度閾値未満である低輝度画素とに分け、前記乳腺領域における前記低輝度画素の画素数の割合を示すGTCを演算するGTC演算部と、
前記GTCをユーザに提供する提供処理部と、
として機能させることを特徴とする超音波画像解析プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、超音波画像解析装置及び超音波画像解析プログラムの改良を開示する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、乳房内における乳腺密度が乳癌のリスク因子となることが知られている。乳腺密度は、マンモグラフィ装置によって計測することができる。しかしながら、従来、被検者の痛み軽減などの観点から、乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像を用いて乳癌のリスクを評価する技術が提案されている。
【0003】
詳しくは、乳房超音波画像を用いて、乳腺密度と相関性が高いとされるGTC(Glandular Tissue Component)というパラメータを演算することで、乳癌のリスクを評価することが提案されている。具体的には、乳房超音波画像において乳腺領域(体表からの深さ方向において、皮下脂肪領域と大胸筋近傍の乳房後脂肪領域との間の領域)を特定し、乳腺領域における等エコー領域(乳管及び小葉と周囲間質から成り、高輝度な浮腫状間質領域に対して低輝度な間質領域)の面積比率に基づいてGTCが演算される。より大きいGTCは、乳腺密度がより高いことを示し、つまり乳癌のリスクが高いことを示す。
【0004】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、乳房超音波画像において皮膚と大胸筋との間の領域である乳房領域を特定し、乳房領域内の前方境界線と後方境界線までの間の領域である乳腺領域を特定し、乳腺領域を所定の輝度閾値で2値化し、高輝度領域を浮腫状間質領域と、低輝度領域をGTC領域(等エコー領域)とし、乳腺領域に対するGTC領域の割合を計算する超音波画像分析装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-077810号公報
特開2020-077820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、乳房超音波画像を用いてGTCを演算するには、乳腺領域が有する各画素をその輝度値に基づいて、高輝度画素(浮腫状間質領域に相当)と低輝度画素(等エコー領域に相当)に分ける必要がある。高輝度画素と低輝度画素への区分けは、輝度閾値を用いて行われる。当該輝度閾値は、GTCの値に直接影響する重要なパラメータとなる。
【0007】
超音波診断装置又は超音波画像処理装置(例えばサーバなどのコンピュータ)においては、乳房超音波画像を構成する各画素の輝度値(以下、単に乳房超音波画像の輝度値と記載する場合がある)を調整する機能を備えているのが一般的である。したがって、乳房超音波画像の輝度値は、医師又は施設(例えば病院)などによって種々の値が設定され得る。例えば、ある医師は乳房超音波画像の輝度値を全体的に高めに設定し、他の医師は乳房超音波画像の輝度値を全体的に低めに設定する、などということが起こり得る。
【0008】
乳房超音波画像の輝度値が全体的に調整され得るとすると、GTCの演算のために用いる輝度閾値を所定の値に設定した場合、全体的に調整された乳房超音波画像の輝度値に応じてGTCが変動し得ることになる。これにより、適切なGTCが演算されない場合がある。
【0009】
本明細書で開示される超音波画像解析装置の目的は、乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像を用いてGTCを適切に演算することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書で開示される超音波画像解析装置は、乳房に対して超音波を送受波することによって形成された、処理対象である対象乳房超音波画像において乳腺領域を特定する乳腺領域特定部と、乳房に対して超音波を送受波することによって形成された乳房超音波画像において脂肪領域を特定する脂肪領域特定部と、前記脂肪領域を構成する各画素の輝度値に基づいて輝度閾値を特定する閾値特定部と、前記乳腺領域を構成する画素群を、輝度値が前記輝度閾値以上である高輝度画素と、輝度値が前記輝度閾値未満である低輝度画素とに分け、前記乳腺領域における前記低輝度画素の画素数の割合を示すGTCを演算するGTC演算部と、前記GTCをユーザに提供する提供処理部と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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