TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025159157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025136146,2024134746
出願日2025-08-19,2019-04-22
発明の名称ペン状態検出回路、ペン状態検出方法、及び電子機器
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20251009BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の箇所で折曲可能に構成される静電容量方式のタッチセンサを用いて電子ペンを検出する際の応答性が向上可能なペン状態検出回路、ペン状態検出方法、及び電子機器を提供する。
【解決手段】ペン状態検出回路は、タッチセンサの曲げ部の位置、曲げ方向又は曲げ量を含む曲げ情報を用いて、タッチセンサが有するセンサ領域を、タッチセンサの検出面の露出部に対応する露出領域と、検出面の非露出部に対応する非露出領域とに分類する分類ステップと、分割された露出領域又は非露出領域の属否に応じて、電子ペンのスキャンの実行有無又は実行頻度が異なるようにタッチセンサの駆動制御を行う制御ステップと、を実行する。
【選択図】図22
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセンサ電極を面状に配置してなり複数の箇所で折曲可能に構成される静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路であって、
前記タッチセンサの曲げ部の位置、曲げ方向又は曲げ量を含む曲げ情報を用いて、前記タッチセンサが有するセンサ領域を、前記タッチセンサの検出面の露出部に対応する露出領域と、前記検出面の非露出部に対応する非露出領域とに分類する分類ステップと、
分割された前記露出領域又は前記非露出領域の属否に応じて、前記電子ペンのスキャンの実行有無又は実行頻度が異なるように前記タッチセンサの駆動制御を行う制御ステップと、
を実行する、ペン状態検出回路。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記制御ステップでは、前記露出領域内で前記スキャンを実行し、前記非露出領域内で前記スキャンを実行しない、
請求項1に記載のペン状態検出回路。
【請求項3】
前記電子ペンは、アクティブ方式の電子ペンであり、
前記制御ステップでは、前記露出領域が複数ある場合、前記電子ペンが検出されている前記露出領域内のみで前記スキャンを実行する、
請求項2に記載のペン状態検出回路。
【請求項4】
前記露出部は、前記タッチセンサを折り曲げた状態にて前記電子ペンがアクセス可能である部位であり、
前記非露出部は、前記タッチセンサを折り曲げた状態にて前記電子ペンがアクセス可能でない部位である、
請求項1に記載のペン状態検出回路。
【請求項5】
前記タッチセンサは、第1サブ領域、第2サブ領域、及び第3サブ領域を有し、かつ、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域の間の曲げ部と、前記第2サブ領域と前記第3サブ領域の間の曲げ部とによって三つ折り可能に設けられ、
前記制御ステップでは、前記第1サブ領域が露出した状態で三つ折りに折り畳まれている間、前記第1サブ領域内の前記スキャンを継続しながら、前記第2サブ領域内及び前記第2サブ領域内の前記スキャンを停止する、
請求項1に記載のペン状態検出回路。
【請求項6】
複数のセンサ電極を面状に配置してなり複数の箇所で折曲可能に構成される静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路を用いた方法であって、
前記ペン状態検出回路は、
前記タッチセンサの曲げ部の位置、曲げ方向又は曲げ量を含む曲げ情報を用いて、前記タッチセンサが有するセンサ領域を、前記タッチセンサの検出面の露出部に対応する露出領域と、前記検出面の非露出部に対応する非露出領域とに分類する分類ステップと、
分割された前記露出領域又は前記非露出領域の属否に応じて、前記電子ペンのスキャンの実行有無又は実行頻度が異なるように前記タッチセンサの駆動制御を行う制御ステップと、
を実行する、ペン状態検出方法。
【請求項7】
複数のセンサ電極を面状に配置してなり複数の箇所で折曲可能に構成される静電容量方式のタッチセンサと、
前記タッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路と、
を備え、
前記ペン状態検出回路は、
前記タッチセンサの曲げ部の位置、曲げ方向又は曲げ量を含む曲げ情報を用いて、前記タッチセンサが有するセンサ領域を、前記タッチセンサの検出面の露出部に対応する露出領域と、前記検出面の非露出部に対応する非露出領域とに分類する分類ステップと、
分割された前記露出領域又は前記非露出領域の属否に応じて、前記電子ペンのスキャンの実行有無又は実行頻度が異なるように前記タッチセンサの駆動制御を行う制御ステップと、
を実行する、電子機器。
【請求項8】
複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路であって、
前記タッチセンサは、第1サブ領域、第2サブ領域、及び第3サブ領域を有し、かつ、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域の間の曲げ部と、前記第2サブ領域と前記第3サブ領域の間の曲げ部とによって三つ折り可能に設けられ、
前記第1サブ領域が露出した状態で三つ折りに折り畳まれている間、前記第1サブ領域内の前記電子ペンのスキャンを継続しながら、前記第2サブ領域内及び前記第3サブ領域内の前記スキャンを停止する、ペン状態検出回路。
【請求項9】
複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路を用いた方法であって、
前記タッチセンサは、第1サブ領域、第2サブ領域、及び第3サブ領域を有し、かつ、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域の間の曲げ部と、前記第2サブ領域と前記第3サブ領域の間の曲げ部とによって三つ折り可能に設けられ、
前記ペン状態検出回路は、前記第1サブ領域が露出した状態で三つ折りに折り畳まれている間、前記第1サブ領域内の前記電子ペンのスキャンを継続しながら、前記第2サブ領域内及び前記第3サブ領域内の前記スキャンを停止する、ペン状態検出方法。
【請求項10】
複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサと、
前記タッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路と、
を備え、
前記タッチセンサは、第1サブ領域、第2サブ領域、及び第3サブ領域を有し、かつ、前記第1サブ領域と前記第2サブ領域の間の曲げ部と、前記第2サブ領域と前記第3サブ領域の間の曲げ部とによって三つ折り可能に設けられ、
前記ペン状態検出回路は、前記第1サブ領域が露出した状態で三つ折りに折り畳まれている間、前記第1サブ領域内の前記電子ペンのスキャンを継続しながら、前記第2サブ領域内及び前記第3サブ領域内の前記スキャンを停止する、電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペン状態検出回路、ペン状態検出方法、及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチセンサの検出面上においてユーザの手が接触する第1位置及び電子ペンが指し示す第2位置をそれぞれ検出し、第1位置及び第2位置の座標値を用いて電子ペンの傾斜方向を推定し、この傾斜方向に応じて電子ペンの指示位置を補正する電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-087785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、2つの電極を有する電子ペンを用いることで、ユーザの手が検出面に触れていない場合であっても電子ペンの位置・姿勢を推定することが可能である。しかし、2つの電極は物理的に分離して設けられているので、例えばタッチセンサの周縁部又は曲げ部において、一方の電極の投影位置のみが検出されない場合や、実際とは乖離した投影位置が検出される場合がある。その結果、電子ペンの状態に関する予期しない計算結果が出力されてしまう。
【0005】
本発明の目的は、2つの電極を有する電子ペンの傾きを計算する際、タッチセンサの周縁部又は曲げ部において予期しない結果を得ることを抑制可能なペン状態検出回路、ペン状態検出方法及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明におけるペン状態検出回路は、複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて第1電極及び第2電極を有する電子ペンの状態を検出する回路であって、前記タッチセンサの検出面上にて定義されるセンサ座標系における、前記第1電極の投影位置を示す第1座標値及び前記第2電極の投影位置を示す第2座標値を取得する取得ステップと、取得された前記第1座標値及び前記第2座標値から前記電子ペンの傾きを示す傾斜値を計算規則に従って計算し出力する傾き出力ステップと、を順次繰り返して実行し、前記傾き出力ステップでは、前記検出面の上方から視て、前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一方が、前記タッチセンサの周縁部又は曲げ部に干渉する位置関係下にあり得る状況を示す判定条件を満たす場合、前記判定条件を満たさない場合に通常の計算規則に従って計算される値とは異なる傾斜値を出力する。
【0007】
第2の本発明におけるペン状態検出方法は、複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて第1電極及び第2電極を有する電子ペンの状態を検出するペン状態検出回路を用いた方法であって、前記ペン状態検出回路は、前記タッチセンサの検出面上にて定義されるセンサ座標系における、前記第1電極の投影位置を示す第1座標値及び前記第2電極の投影位置を示す第2座標値を取得する取得ステップと、取得された前記第1座標値及び前記第2座標値から前記電子ペンの傾きを示す傾斜値を計算規則に従って計算し出力する傾き出力ステップと、を順次繰り返して実行し、前記傾き出力ステップでは、前記検出面の上方から視て、前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一方が、前記タッチセンサの周縁部又は曲げ部に干渉する位置関係下にあり得る状況を示す判定条件を満たす場合、前記判定条件を満たさない場合に通常の計算規則に従って計算される値とは異なる傾斜値を出力する。
【0008】
第3の本発明におけるペン状態検出回路は、複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて第1電極及び第2電極を有する電子ペンの状態を検出する回路であって、前記タッチセンサの検出面上にて定義されるセンサ座標系における、前記第1電極の投影位置を示す第1座標値及び前記第2電極の投影位置を示す第2座標値を取得する取得ステップと、取得された前記第1座標値及び前記第2座標値から前記電子ペンの傾きを示す傾斜値を計算し出力する傾き出力ステップと、を順次繰り返して実行し、前記傾き出力ステップでは、前記電子ペンの移動中に、前記タッチセンサの周縁部で逐次出力される時系列の傾斜値は、前記タッチセンサの中央部で逐次出力される時系列の傾斜値よりも平滑化されている。
【0009】
第4の本発明におけるペン状態検出回路は、複数のセンサ電極を面状に配置してなる静電容量方式のタッチセンサに接続され、かつ前記タッチセンサからの出力信号に基づいて第1電極及び第2電極を有する電子ペンの状態を検出する回路であって、前記タッチセンサの検出面上にて定義されるセンサ座標系における、前記第1電極の投影位置を示す第1座標値及び前記第2電極の投影位置を示す第2座標値を取得する取得ステップと、取得された前記第1座標値及び前記第2座標値から前記電子ペンの傾きを示す傾斜値を計算し出力する傾き出力ステップと、を順次繰り返して実行し、前記傾き出力ステップでは、前記電子ペンの移動中に、前記タッチセンサの曲げ部で逐次出力される時系列の傾斜値は、前記タッチセンサの平坦部で逐次出力される時系列の傾斜値よりも平滑化されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、2つの電極を有する電子ペンの傾きを計算する際、タッチセンサの周縁部又は曲げ部において予期しない結果を得ることが抑制される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ワコム
電子ペン
15日前
株式会社ワコム
電子ペン
15日前
株式会社ワコム
自動採点装置、プログラム、及びシステム
2か月前
株式会社ワコム
パッド付属物、仮想入力デバイス、及び入力システム
13日前
株式会社ワコム
集積回路
2か月前
株式会社ワコム
電子ペン
2か月前
株式会社ワコム
電子ペン
2か月前
株式会社ワコム
スタイラス
8日前
株式会社ワコム
位置検出装置
2か月前
株式会社ワコム
描画システム
2か月前
株式会社ワコム
手書き入力装置
6日前
株式会社ワコム
計算機及びプログラム
1か月前
株式会社ワコム
方法及び処理デバイス
2か月前
株式会社ワコム
電子ペン及び情報処理装置
15日前
株式会社ワコム
ホスト装置及び入出力システム
今日
株式会社ワコム
位置検出方法及び位置検出装置
2か月前
株式会社ワコム
座標算出システム及び座標算出方法
1か月前
株式会社ワコム
コントローラ及びトラッキングシステム
2か月前
株式会社ワコム
電子ペン、手書き入力装置及び電子ペン用芯体
1か月前
株式会社ワコム
ペン、ペン及びタッチコントローラを含むシステム
1か月前
株式会社ワコム
パームリジェクションの方法及びセンサコントローラ
1か月前
株式会社ワコム
ペン状態検出回路、ペン状態検出方法、及び電子機器
1か月前
株式会社ワコム
タッチパッド、タッチパッドによって実行される方法、集積回路
1か月前
株式会社ワコム
コンピュータによって実行される方法、コンピュータ、及びプログラム
2日前
個人
詐欺保険
1か月前
個人
縁伊達ポイン
1か月前
個人
RFタグシート
24日前
個人
5掛けポイント
13日前
個人
職業自動販売機
6日前
個人
ペルソナ認証方式
21日前
個人
地球保全システム
1か月前
個人
QRコードの彩色
1か月前
個人
情報処理装置
16日前
個人
自動調理装置
23日前
個人
冷凍食品輸出支援構造
2か月前
個人
為替ポイント伊達夢貯
2か月前
続きを見る