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公開番号2025158640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061385
出願日2024-04-05
発明の名称ストレージシステム及びストレージシステムにおけるデータ複製方法
出願人日立ヴァンタラ株式会社
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G06F 12/0866 20160101AFI20251009BHJP(計算;計数)
要約【課題】ストレージシステムにおいてボリューム複製機能のI/O性能・操作性能・使い勝手の共立を実現する。
【解決手段】ストレージシステムは、複製元ボリュームに格納されているデータを複製先ボリュームと共有するためのデータ共有ボリュームを作成する。そしてストレージシステムは、複製元ボリュームに格納されているデータをデータ共有ボリュームへコピーし、複製元ボリュームのデータ共有キャッシュ領域に格納されている追記データ及びメタ情報を、データ共有ボリュームのデータ共有キャッシュ領域へ移動させる譲渡を行う。そしてストレージシステムは、複製元ボリュームに格納されているデータを複製先ボリュームへコピーする。
【選択図】図16

特許請求の範囲【請求項1】
複数のコントローラを有し、複数の論理ボリュームを提供するストレージシステムであって、
前記論理ボリュームのそれぞれは、データを格納する第1のキャッシュ領域と、前記第1のキャッシュ領域に格納したデータを圧縮して格納する第2のキャッシュ領域と、を有し、
前記コントローラは、前記論理ボリュームを複製する場合に、
複製元論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に格納されているデータを、データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させるとともに、前記複製元論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域のデータを、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させたデータに対応づけ、
前記複製元論理ボリュームの複製である複製先論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域の記憶領域を、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域であり前記データを格納した記憶領域に対応づける
ことを特徴とするストレージシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、
前記複製元論理ボリュームに対して前記データ共有論理ボリュームが存在しない場合に、前記データ共有論理ボリュームを作成する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記複製先論理ボリュームを作成後に、前記複製元論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域にデータをライトされた場合に、当該データを圧縮して前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に前記複製先論理ボリュームと対応付けずに格納する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のストレージシステムであって、
前記複製先論理ボリュームを作成後の前記複製元論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域へのデータライトがデータを更新するライトである場合に、更新前のデータを残したまま更新後のデータを格納する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、
前記複製元論理ボリュームを削除することで、前記データ共有論理ボリュームに対してアクセスする前記論理ボリュームが1つの前記複製先論理ボリュームのみとなる場合には、
前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に格納されているデータを前記複製先論理ボリュームへ移動させ、前記データ共有論理ボリュームを削除する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のストレージシステムであって、
削除する前記複製元論理ボリュームのみから参照されている前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域のデータを削除する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、
前記論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域と前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域との間のデータ移動は、前記論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域と前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域とを入れ替えることにより行い、
当該第2のキャッシュ領域の入れ替え時に、前記第2のキャッシュ領域に対応付けられている前記論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域との関係を示すディレクトリ情報も入れ替える
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のストレージシステムであって、
前記第2のキャッシュ領域及び前記ディレクトリ情報の入れ替え時に、前記第2のキャッシュ領域へのデータ入出力を停止する
ことを特徴とするストレージシステム。
【請求項9】
複数のコントローラを有し、複数の論理ボリュームを提供するストレージシステムにおけるデータ複製方法であって、
前記論理ボリュームのそれぞれは、データを格納する第1のキャッシュ領域と、前記第1のキャッシュ領域に格納したデータを圧縮して格納する第2のキャッシュ領域と、を有し、
前記コントローラが、前記論理ボリュームを複製する場合に、
複製元論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に格納されているデータを、データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させるとともに、前記複製元論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域のデータを、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させたデータに対応づけ、
前記複製元論理ボリュームの複製である複製先論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域の記憶領域を、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域であり前記データを格納した記憶領域に対応づける
各処理を有することを特徴とするデータ複製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージシステム及びストレージシステムにおけるデータ複製方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、データ利活用ニーズが高まり、データ複製の機会が増えている。これに伴い、ストレージシステムにおいて、ボリューム複製機能がますます重要になっている。従来から、ボリューム複製機能の代表的な実現手段にRedirect on Write(RoW)方式がある(例えば特許文献1参照)。RoW方式は、I/O時のデータコピーがないため、I/O性能に対する影響が小さいという利点がある。RoW方式は、AFA(All Flash Array)装置で多く採用されている。
【0003】
RoW方式は、データを追い書きする方式である。追い書きとは、ストレージシステムにデータをライトする際、ライト前に格納されていた旧データを上書きせず、新規領域にライトデータを格納し、新規領域に格納したデータを参照するようにメタ情報を書き換えるデータ格納方式のことである。あるボリュームの複製を作成すると、その時点の複製元ボリュームのメタ情報が複製先用にコピーされ、複製先ボリュームはそのコピーされたメタ情報を参照することで、複製元ボリュームと同じデータにアクセスすることが可能になる。ボリューム複製時には、メタ情報のみがコピーされ、データはコピーされないため、瞬時に複製先ボリュームを作成することが可能である。このため、複製先ボリュームがアクセスする複製元ボリュームのデータは、複製元ボリュームの管理する領域内に格納されていることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-26812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複製元ボリュームから複製先ボリュームを作成し、複製先ボリュームのデータを使って開発やテストを行う場合、複製元ボリュームの古いデータは不要になることがある。当然、ボリュームが不要になった場合は、ボリューム削除操作を行い、削除対象ボリュームが保持していたデータをストレージシステムから解放する。しかしながら従来技術では、複製先ボリュームが参照するデータも複製元ボリュームの管理する領域内に格納されているため、複製元ボリュームのデータが不要でも複製元ボリュームの削除ができず、不要なデータをストレージシステムから解放できない問題があった。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、ストレージシステムにおいてボリューム複製機能のI/O性能・操作性能・使い勝手の共立を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のコントローラを有し、複数の論理ボリュームを提供するストレージシステムであって、前記論理ボリュームのそれぞれは、データを格納する第1のキャッシュ領域と、前記第1のキャッシュ領域に格納したデータを圧縮して格納する第2のキャッシュ領域と、を有し、前記コントローラは、前記論理ボリュームを複製する場合に、複製元論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に格納されているデータを、データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させるとともに、前記複製元論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域のデータを、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域に移動させたデータに対応づけ、前記複製元論理ボリュームの複製である複製先論理ボリュームの前記第1のキャッシュ領域の記憶領域を、前記データ共有論理ボリュームの前記第2のキャッシュ領域であり前記データを格納した記憶領域に対応づけることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ストレージシステムにおいてボリューム複製機能のI/O性能・操作性能・使い勝手の共立を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1に係るストレージシステムを含むシステム全体の構成例を示す図である。
実施例1に係るストレージシステム内の論理構成の例を示す図である。
実施例1に係るストレージシステム内の論理構成の詳細な例を示す図である。
従来技術1の課題を説明するための図である。
実施例1に係るメモリの構成と、メモリ内のプログラム及び管理情報との例を示す図である。
ボリューム管理テーブルの例を示す構成図である。
キャッシュ領域管理テーブルの構成例を示す図である。
ディレクトリテーブルの構成例を示す図である。
マッピングテーブルの構成例を示す図である。
ディレクトリ領域割り当て管理テーブルの構成例を示す図である。
複製ボリューム世代管理テーブルの構成例を示す図である。
ページ変換テーブルの構成例を示す図である。
ページ割当管理テーブルの構成例を示す図である。
サブブロック管理テーブルの構成例を示す図である。
実施例1に係るボリューム作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るボリューム複製処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るディレクトリコピー処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係る追記処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るリード処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るフロントエンドライト処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るバックエンドライト処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るボリューム削除処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1に係るボリューム関連資源解放処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例1の第1の効果を説明するための図である。
実施例1の第2の効果を説明するための図である。
実施例2に係るボリューム複製処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例2に係るリード処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例2に係るフロントエンドライト処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例2に係るボリューム削除処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明において、「インターフェース部」は、1以上のインターフェースでよい。この1以上のインターフェースは、1以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば1以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし、2以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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