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公開番号2025158561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061222
出願日2024-04-05
発明の名称正・逆両回転用オイルシール
出願人株式会社荒井製作所
代理人個人
主分類C09K 3/10 20060101AFI20251009BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】正・逆いずれの回転においても良好にオイルを密封し続けることが可能な正・逆両回転用オイルシールを提供する。
【解決手段】本発明の正・逆両回転用オイルシールは、正・逆両方向に回転する回転軸5に弾性体部2のシールリップ2aが摺接してなる正・逆両回転用オイルシール1において、弾性体部2の材料として、三元系フッ素ゴム100重量部に対して過酸化物を0.5重量部～6重量部、好ましくは0.8重量部～3重量部配合したゴム組成物を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
正・逆両方向に回転する回転軸に弾性体部のシールリップが摺接してなる正・逆両回転用オイルシールにおいて、
前記弾性体部の材料として、
三元系フッ素ゴム１００重量部に対して過酸化物を０．５～６重量部配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする正・逆両回転用オイルシール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はオイルシールに関し、特に回転軸の正・逆両方向の回転に対応した正・逆両回転用オイルシールに係るものである。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
一般にガソリンエンジンを搭載した自動車においては、エンジンの回転をギアによって正方向から逆方向に切り替えて車をバックさせるようにしているので、エンジンに使用されるオイルシールは、正方向の一方向にのみ対応する一般的なオイルシールが用いられている。
【０００３】
従来、かかるガソリンエンジン用オイルシールの材料として、例えば特許文献１では、オルガノポリシロキサン１００重量部に対して０．５～３０重量部の酸化マグネシウムを配合してなるシリコーンゴム組成物が提案されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第２８９９２０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
近年、自動車においては電動化の流れが加速しており、この場合モーターで駆動する電気自動車ではバック用のギアがなくモーターの回転方向を正方向から逆方向に切り換えて車をバックさせるようにしているので、正・逆両方向の回転に対応した正・逆両回転用オイルシールが必要となる。
【０００６】
このような正・逆両回転用オイルシールの材料として、特許文献１のゴム組成物を用いた場合、正方向回転と逆方向回転が繰り返されるにつれてオイル（例えば減速ギアボックス内の炭化水素油）の劣化により、主鎖のオルガノポリシロキサンの解重合によってゴムに劣化が生じ、オイル漏れを起こす不具合があった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
かかる不具合を回避するために本発明らは、鋭意研究の結果、三元系フッ素ゴムに適量の過酸化物を配合してなるゴム組成物を正・逆両回転用オイルシールの材料に用いることにより、オイルの劣化に伴うゴムの劣化に起因するオイル漏れを回避できることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
【０００８】
すなわち本発明は、正・逆両方向に回転する回転軸に弾性体部のシールリップが摺接してなる正・逆両回転用オイルシールにおいて、弾性体部の材料として、三元系フッ素ゴム１００重量部に対して過酸化物を０．５～６重量部配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、正・逆いずれの回転作動においても良好にオイルを密封し続けることを可能とする正・逆両回転用オイルシールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明に係る正・逆両回転用オイルシールの片側縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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