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公開番号2025156969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059757
出願日2024-04-02
発明の名称マットレス分解炉システムおよびそれを備える燃焼施設
出願人株式会社タクマ
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類B09B 3/40 20220101AFI20251007BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】分解する前のマットレスをそのまま処理できるマットレス分解炉システムを提供する。
【解決手段】マットレス分解炉システム1は、1つ以上のマットレスmを内部に配置する分解炉11と、分解炉11に送る加熱ガスを生成する加熱部12と、分解炉11から排出される排熱ガスを燃焼施設2へ送るための通風機13とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1つ以上のマットレスを内部に配置する分解炉と、
前記分解炉に送る加熱ガスを生成する加熱部と、
前記分解炉から排出される排熱ガスを燃焼施設へ送るための通風機と、
を備えるマットレス分解炉システム。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記分解炉の内部温度を測定する内部温度測定部と、
前記内部温度測定部で測定された温度が、所定温度範囲になるように、前記加熱部から送られる加熱ガスの供給量を制御する加熱ガス制御手段と、
を備える請求項1に記載のマットレス分解炉システム。
【請求項3】
前記加熱部から送られる加熱ガスの温度を測定する温度測定部と、
前記温度測定部で測定された温度が、所定温度範囲になるように前記加熱部を制御する加熱部制御部と、
を備える請求項1に記載のマットレス分解炉システム。
【請求項4】
前記分解炉内の圧力を測定する圧力測定部と、
前記圧力測定部で測定された圧力が負圧状態を維持するように前記通風機を制御する通風機制御部と、
を備える請求項1に記載のマットレス分解炉システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のマットレス分解炉システムを備える、
燃焼施設。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレス分解炉システムおよびそれを備える燃焼施設に関し、例えば、ポケットコイル式のマットレスを加熱処理するシステムおよびそれを備える燃焼施設、例えば、産業廃棄物処理施設、一般廃棄物処理施設に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般廃棄物処理施設においてマットレスの処理(金属と可燃物の分別作業)に多大な時間と労力を要している。ポケットコイルは、金属製のコイルバネのそれぞれが生地に包装されているため、ボンネルコイルに比べて解体作業に手間と時間が掛かる。近年、ポケットコイル式のマットレスが増加傾向にあり、現場負荷の更なる増加と人件費の増加により運営費の逼迫が懸念されている。
【0003】
特許文献1のポケットコイル処理装置は、ポケットコイルの包装体を加熱溶融させるヒータを備える。ポケットコイルは、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレートなどの樹脂の不織布の包装体の内部に金属製のコイルバネが封入されて形成される。ヒータおよびファンにより、加熱された熱風をポケットコイルへ送り、その包装体を加熱溶融させている。ヒータは、断熱材の天井の内壁に配置され、ポケットコイルを包む樹脂製の包装体などの樹脂製部材を溶融するのに十分な熱を発生させる点が開示されている(明細書の段落0021参照)。
【0004】
特許文献2のポケットコイル処理装置は、搬送されるポケットコイルの包装体を加熱溶融する加熱部を備える。加熱された空気の温度として、ポケットコイルの包装体を構成する樹脂を溶かすのに十分な温度以上であり、樹脂の発火温度より低い点、ポケットコイルに送風される空気の温度は、350℃以上500℃以下である点が開示されている(明細書の段落0025、0026参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7034458号
特許第6832552号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1では、熱風の排気を水によって洗浄するシャワー室を備える必要がある。上記特許文献2では、包装体が溶融される際に飛び出すコイルバネから加熱部を保護するガード部と、包装体が溶融して搬送ベルトの表面に付着した樹脂隗を搬送ベルトの表面から剥ぎ取る剥離部とを備える必要がある。
【0007】
上記特許文献1、2では、いずれもマットレスの多層構造部材を解体した上で、ポケットコイルを処理する装置であり、分解前のマットレスをそのまま処理することはできない。また、熱風を作るために大気を利用するためエネルギー消費も大きい。さらに熱風の排気処理も必要である。
【0008】
そこで、本開示は、解体後のマットレスだけでなく、解体前のマットレスをそのまま処理できるマットレス分解炉システムおよびそれを備える燃焼施設を提供することを目的とする。
また、溶融温度の加熱ガスを生成するためのエネルギーを抑制できるマットレス分解炉システムおよびそれを備える燃焼施設を提供することを目的とする。
また、加熱ガスの排気処理を燃焼施設で行えるマットレス分解炉システムおよびそれを備える燃焼施設を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のマットレス分解炉システム(1)は、
1つ以上のマットレス(m)を内部に配置する分解炉(11)と、
前記分解炉(11)に送る、例えば、450℃以上の加熱ガスを生成する加熱部(12)と、
前記分解炉(11)から排出される排熱ガスを燃焼施設(2)へ送るための通風機(13)と、
を備える。
【0010】
前記加熱部(12)は、第一加熱器(121)と第二加熱器(122)を備えていてもよい。
前記第一加熱器(121)は、常温(例えば15℃から20℃)から第一温度(例えば、180℃から220℃)までの加熱ガスを生成する、例えば、蒸気式加熱器でもよい。
前記第二加熱器(122)は、第一温度(例えば180℃から220℃)から第二温度(例えば、450℃から550℃)までの加熱ガスを生成する、例えば、電気式加熱器でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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