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公開番号2025155163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024058755
出願日2024-04-01
発明の名称成膜方法、成膜装置及び半導体装置
出願人東京エレクトロン株式会社,国立大学法人 筑波大学
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01L 21/316 20060101AFI20251006BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高い誘電率の金属酸化物膜を成膜すること。
【解決手段】成膜方法は、工程a)と、工程b)とを含む。工程a)は、金属酸化物膜として、ZrO2膜、HfO2膜、またはZrO2とHfO2の混合膜を成膜する。工程b)は、金属酸化物膜に、ドーパントとしてTeをドープする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
a)金属酸化物膜として、ZrO

膜、HfO

膜、またはZrO

とHfO

の混合膜を成膜する工程と、
b)前記金属酸化物膜に、ドーパントとしてTeをドープする工程と、
を含む成膜方法。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記工程b)では、Teを3at%以上ドープする、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項3】
前記工程b)では、Teを15at%以下ドープする、請求項2に記載の成膜方法。
【請求項4】
前記工程a)では、テトラゴナルの結晶構造を持つ前記金属酸化物膜を成膜する、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項5】
前記工程a)では、膜厚10nm以下の膜厚を持つ前記金属酸化物膜を成膜する、請求項4に記載の成膜方法。
【請求項6】
前記工程a)では、モノクリニックの結晶構造を持つ前記金属酸化物膜を成膜する、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項7】
前記工程b)では、イオン注入法、ガスクラスターイオンビーム法、ナノラミネート法、スピンコート法、ドーパント溶液浸漬法、熱拡散ドーピング法、レーザードーピング法、フラッシュランプ法、又は、堆積膜法の何れかにより、前記ドーパントを前記金属酸化物膜にドープする、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項8】
前記工程b)では、無機テルル化合物又は有機テルル化合物からなる前駆体を用いて、Teをドープする、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項9】
c)前記工程a)の前に実行される工程であって、ZrO

、HfO

の一方又は両方による薄膜を成膜し、前記薄膜の表面を硫酸又はリン酸により処理した後、焼成する工程をさらに含む、
請求項1に記載の成膜方法。
【請求項10】
前記工程c)では、前記焼成した後、表面を洗浄し、乾燥させて表面に残存する硫酸又はリン酸を除去する処理をさらに行う
請求項8に記載の成膜方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、成膜方法、成膜装置及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、「集積回路デバイスの製造において金属酸化物誘電体層を形成する方法であって、該方法が、基板を提供する工程;化学気相成長チャンバ中において、金属アルコキシド、ハロゲンを含む金属アルコキシド、金属β-ジケトネート、金属弗化β-ジケトネート、金属オキソ酸、金属アセテート及び金属アルケンから成る群の1つを含む前駆物質を、酸化体ガスと反応させることによって該基板上に金属酸化物層を堆積させる工程;及び該金属酸化物層をアニールして、稠密化し、該集積回路デバイスの製造における該金属酸化物誘電体層の形成を完了させる工程を含む前記方法。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-246388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、高い誘電率の金属酸化物膜を成膜する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による成膜方法は、工程a)と、工程b)とを含む。工程a)は、金属酸化物膜として、ZrO

膜、HfO

膜、またはZrO

とHfO

の混合膜を成膜する。工程b)は、金属酸化物膜に、ドーパントとしてTeをドープする。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、高い誘電率の金属酸化物膜を成膜できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、様々な濃度でTeをドープしたモノクリニック及びテトラゴナルの各スーパーセルを説明する図である。
図2は、PBE法、PBE+U法(U

=2eV)及びPBEsol法を用いて算出された、様々な濃度でTeをドープしたZrO

及びHfO

の誘電率の結果を示す図である。
図3は、X線回折により得られたZrO

のX線回折スペクトルの結果を示す図である。
図4は、PBE法によって得られたテトラゴナルのZrO

のバンド構造(A)及びモノクリニックのZrO

バンド構造(B)を示す図である。
図5は、PBE法によって得られた、Teを3.1at%でドープしたテトラゴナルのZrO

のバンド構造(A)、Teを6.2at%でドープしたテトラゴナルのZrO

のバンド構造(B)、Teを3.1at%でドープしたモノクリニックのZrO

のバンド構造(C)、及び、Teを6.2at%でドープしたモノクリニックのZrO

のバンド構造(D)を示す図である。
図6は、Teを0at%、3.1at%、6.2at%、12.5at%でドープしたテトラゴナルのZrO

のTDOSスペクトル(A)、及び、Teを0at%、3.1at%、6.2at%、12.5at%でドープしたテトラゴナルのHfO

のTDOSスペクトル(B)を示す図である。
図7Aは、イオン注入法を説明する図である。
図7Bは、ガスクラスターイオンビーム法を説明する図である。
図7Cは、ナノラミネート法を説明する図である。
図7Dは、ドーパント溶液浸漬法を説明する図である。
図7Eは、熱拡散ドーピング法を説明する図である。
図7Fは、レーザードーピング法を説明する図である。
図7Gは、フラッシュランプ法を説明する図である。
図7Hは、堆積膜法を説明する図である。
図8は、実施形態に係る成膜方法の処理の流れの一例を示す図である。
図9は、実施形態に係る成膜方法における初期処理の流れの一例を示す図である。
図10は、実施形態に係る成膜装置の構成の一例を概略的に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本願の開示する成膜方法、成膜装置及び半導体装置の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態により、開示する成膜方法、成膜装置及び半導体装置が限定されるものではない。
【0009】
[ドーパントの検討]
従来から半導体装置では、誘電体膜や絶縁膜として、金属酸化物膜が用いられている。さらに、半導体装置の微細化や薄膜化に伴って、誘電体膜や絶縁膜としてより誘電率の高い金属酸化物膜が求められている。そこで、より誘電率の高い金属酸化物膜を得ようと、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウム)、Y(イットリウム)及びAl(アルミニウム)等の金属の酸化物について、広く検討がなされている。その中でも、ZrO

やHfO

は、高い誘電率を有することから有望な金属酸化物膜であるといえる。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)では、キャパシタ材料として、ZrO

(酸化ジルコニウム)やHfO

(酸化ハフニウム)等の金属酸化物による金属酸化物膜が用いられている。
【0010】
詳細には、ZrO

やHfO

は、室温では、モノクリニック(Monoclinic:単斜晶)で安定することが知られている。ここで、室温とは、標準的な室内温度であり、例えば、10~30℃の温度である。一方、ZrO

やHfO

は、1000℃を超える高温となると、テトラゴナル(Tetragonal:正方晶)で安定することが知られている。テトラゴナルは、モノクリニックに比べて、誘電率は高いが、室温では安定して存在することが難しい。
(【0011】以降は省略されています)

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