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公開番号2025154328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057255
出願日2024-03-29
発明の名称腎障害の予防用または治療用組成物
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A23L 33/10 20160101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】腎虚血再灌流障害等に有効となる可能性がある腎障害の予防用または治療用組成物を提供する。
【解決手段】腎障害の予防用または治療用組成物は、微細藻類を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
微細藻類を含む、腎障害の予防用または治療用組成物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記微細藻類は、パブロバ属に分類される、請求項1に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
【請求項3】
尿中タンパク質排泄量低下剤である、請求項1または請求項2に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
【請求項4】
血中尿素窒素量低下剤である、請求項1または請求項2に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
【請求項5】
尿中タンパク質の排泄量または血液中の尿素窒素量を低下させるのに用いる、請求項1または請求項2に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
【請求項6】
生体に対する1日あたりの前記微細藻類の用量が1mg/kg以上100g/kg以下とされ、経口投与されるように用いられる、請求項1または請求項2に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の腎障害の予防用または治療用組成物を含む、飲食品用素材。
【請求項8】
飲食品、経口医薬品、および動物飼料からなる群より選択される少なくとも1つに適用される、請求項7に記載の飲食品用素材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腎障害の予防用または治療用組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特開2021-013313号公報(特許文献1)は、フコキサンチン、食物繊維、エイコサペンタエン酸、ガンマ(γ)-アミノ酪酸(以下、「GABA」とも記す)等を高濃度で含むパブロバ科の微細藻類を開示している。最近、微細藻類(たとえばクロレラ、ユーグレナ等)に含まれる栄養成分が注目され、これを健康食品、食品素材等に用いる取組みが進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-013313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
急性腎障害の中でも腎虚血再灌流障害は、血流が再開した際の酸化ストレスにより、腎組織の炎症、壊死等が起こるとされる。特許文献1にて開示された微細藻類は、抗酸化作用および抗炎症作用を有するとして報告されているフコキサンチン、エイコサペンタエン酸、GABA等を高濃度で含むとされるが、腎障害に対する作用効果を有するか否か言及していない。
【0005】
上記実情に鑑み、本発明の目的は、腎虚血再灌流障害等に有効となる可能性がある腎障害の予防用または治療用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し、本発明に到達した。本発明者らは、パブロバ科の微細藻類、とりわけパブロバ属の微細藻類に注目し、これが腎虚血再灌流障害等に有効であるかどうか検討を進めた。その結果、上記微細藻類を経口摂取した場合、血液中の尿素窒素量および尿中タンパク質排泄量がそれぞれ低下することが知見され、本発明が完成された。本発明は、上記知見に基づいて腎虚血再灌流障害等に有効となる可能性がある。すなわち本発明は、以下に説明される腎障害の予防用または治療用組成物に係る。
【0007】
〔1〕 微細藻類を含む、腎障害の予防用または治療用組成物。
〔2〕 前記微細藻類は、パブロバ属に分類される、〔1〕に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
〔3〕 尿中タンパク質排泄量低下剤である、〔1〕または〔2〕に記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
〔4〕 血中尿素窒素量低下剤である、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
〔5〕 尿中タンパク質の排泄量または血液中の尿素窒素量を低下させるのに用いる、〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
〔6〕 生体に対する1日あたりの前記微細藻類の用量が1mg/kg以上100g/kg以下とされ、経口投与されるように用いられる、〔1〕から〔5〕のいずれかに記載の腎障害の予防用または治療用組成物。
〔7〕 〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の腎障害の予防用または治療用組成物を含む、飲食品用素材。
〔8〕 飲食品、経口医薬品、および動物飼料からなる群より選択される少なくとも1つに適用される、〔7〕に記載の飲食品用素材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、腎虚血再灌流障害等に有効となる可能性がある腎障害の予防用または治療用組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」とも記す)が説明されるが、本発明はこれらに限定されるものではない。ここで本明細書において「A~B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
【0010】
本明細書において「尿中タンパク質排泄量」とは、腎臓で再吸収されずに尿中に排出されたタンパク質の量をいい、具体的には尿中に排出されたアルブミンの量をいう。尿中タンパク質排泄量の単位は、mg/日である。本明細書において「血中尿素窒素量」とは、血液に含まれる尿素中の窒素量をいう。血中尿素窒素量は、以下、「血中BUN量」とも記される。血中尿素窒素量の単位は、mg/dLである。
(【0011】以降は省略されています)

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