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公開番号2025153173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055506
出願日2024-03-29
発明の名称軸受装置および機械装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F16C 33/66 20060101AFI20251002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】設備を大型化することなく、転走部への潤滑油の供給を円滑に行なえる軸受装置および機械装置を提供する。
【解決手段】軸受装置は、軸受11と、これに潤滑油を供給する潤滑油供給ユニット20とを備える。軸受11は、複数の転動体15と、これを保持する保持器16とを含む。保持器16は保持器内径面16bを有する。潤滑油供給ユニット20は、軸受11の内部に供給される潤滑油を保持する保持部と、保持部から軸受11の内部に潤滑油を供給するノズル部材37とを含む。ノズル部材37は先端面37bを有する。先端面37bは、潤滑油が保持器内径面16bに向けて油滴を形成するための平面である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸受と、
前記軸受へ潤滑油を供給する潤滑油供給ユニットとを備え、
前記軸受は、
円環状の軌道上に並べて配置される複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持する保持器とを含み、
前記保持器は、径方向における内径側に形成される保持器内径面を有し、
前記潤滑油供給ユニットは、
前記軸受の内部に供給される潤滑油を保持する保持部と、
前記保持部から前記軸受の内部に前記潤滑油を供給するノズル部材とを含み、
前記ノズル部材は先端面を有し、
前記先端面は、前記潤滑油が前記保持器内径面に向けて油滴を形成するための平面である、軸受装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ノズル部材は樹脂材料により形成されている、請求項1に記載の軸受装置。
【請求項3】
前記ノズル部材は、円環形状と、前記円環形状の周方向に沿う一部分が切り取られたブロック形状とのいずれかである、請求項1または2に記載の軸受装置。
【請求項4】
前記ノズル部材には、前記先端面に達する孔部が形成されており、
前記孔部は、前記軸受の内部に供給する前記潤滑油を流通および吐出させ、
軸方向に沿う断面において、前記孔部の中心線と前記保持器内径面とが交わり、
軸方向における前記潤滑油供給ユニット側における前記孔部の中心線と前記保持器内径面とが交わる角度θ1は0°より大きく90°以下である、請求項1または2に記載の軸受装置。
【請求項5】
前記ノズル部材の前記先端面と、前記ノズル部材の表面のうち前記先端面の前記潤滑油供給ユニット側に隣接する側面とが、前記軸方向に沿う断面にてなす角度θ2は、0°よりも大きく、(θ1+90)°以下である、請求項4に記載の軸受装置。
【請求項6】
前記先端面の平面形状は、円形および三角形のいずれかである、請求項1または2に記載の軸受装置。
【請求項7】
前記先端面の平面形状は、頂点を4つ以上有する多角形である、請求項1または2に記載の軸受装置。
【請求項8】
前記軸受に前記潤滑油があらかじめ封入されており、
前記封入されている前記潤滑油はグリースである、請求項1または2に記載の軸受装置。
【請求項9】
回転軸と、
前記回転軸の外周側に配置されたハウジングと、
前記ハウジングに対して前記回転軸を回転可能に支持する、請求項1または2に記載の軸受装置とを備える、機械装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、軸受装置および機械装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
転がり軸受と潤滑油供給ユニット(潤滑油供給機構)とを組み合わせた軸受装置が、特許第6054095号公報(特許文献1)および特許第6750296号公報(特許文献2)に開示されている。これらの文献では、潤滑油供給ユニットに付帯するタンクから潤滑油を引き出す。これらの開示技術では、タンクは袋体方式、ケーシング方式、およびケーシング内に潤滑油を留める多孔質体を備える方式のいずれかである。
【0003】
また特許第6599626号公報(特許文献3)には、潤滑油供給ユニットから吐出された潤滑油を軸受側に供給する、細長い形状のノズルの配向角を工夫する提案がなされている。さらに特許第6495700号公報(特許文献4)の開示技術では、ノズルが細長い形状ではなく、ブロック形状またはリング部材とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6054095号公報
特許第6750296号公報
特許第6599626号公報
特許第6495700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
潤滑油は、軸受の転走部に到達する必要がある。転走部は、転動体と軌道面との境界、および転動体と保持器との境界である。転走部に潤滑油が到達しなければ、軸受が著しく昇温する。昇温により、保持器の破損および軌道面の摩耗が引き起こされる。上記の各文献の開示技術によれば、潤滑油供給ユニットから吐出された潤滑油が軸受の回転による旋回流に弾かれて、転走部まで到達しない恐れがある。上記課題の解決の観点から、高出力の給油ポンプまたは大型の潤滑油タンクを用いることが考えられる。しかしこれにより、軸受装置が大型化し、小型機械に用いられなくなる不都合が生じ得る。
【0006】
この発明は、上記の課題に鑑みなされたものである。この発明の目的は、設備を大型化することなく、転走部への潤滑油の供給を円滑に行なえる軸受装置および機械装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態に従った軸受装置は、軸受と、当該軸受へ潤滑油を供給する潤滑油供給ユニットとを備える。軸受は、複数の転動体と、保持器とを含む。複数の転動体は、円環状の軌道上に並べて配置される。保持器は、複数の転動体を保持する。保持器は、径方向における内径側に形成される保持器内径面を有する。潤滑油供給ユニットは、保持部と、ノズル部材とを含む。保持部は、軸受の内部に供給される潤滑油を保持する。ノズル部材は、保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する。ノズル部材は先端面を有する。先端面は、潤滑油が保持器内径面に向けて油滴を形成するための平面である。
【0008】
本開示の一実施形態に従った機械装置は、回転軸と、ハウジングと、上記軸受装置とを備える。ハウジングは回転軸の外周側に配置される。上記軸受装置はハウジングに対して回転軸を回転可能に支持する。
【発明の効果】
【0009】
上記によれば、設備を大型化することなく、転走部への潤滑油の供給を円滑に行なえる軸受装置および機械装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る軸受装置の側面模式図である。
実施の形態1での図1の線分A-Aに沿う部分の断面模式図である。
図2中の点線で囲まれた領域IIIの拡大断面模式図である。
実施の形態1における円環形状のノズル部材の斜視模式図である。
図4中の点線で囲まれた領域Bの第1例の拡大斜視模式図である。
図5の線分VI-VIの矢印側の領域を図5よりさらに拡大した斜視模式図である。
図4中の点線で囲まれた領域Bの第2例の拡大斜視模式図である。
図4中の点線で囲まれた領域Bの第3例の拡大斜視模式図である。
図4中の点線で囲まれた領域Bの第4例の拡大斜視模式図である。
実施の形態2での図1の線分A-Aに沿う部分の断面模式図である。
図10中の点線で囲まれた領域XIの拡大断面模式図である。
実施の形態2における円環形状のノズル部材の斜視模式図である。
図12中の点線で囲まれた領域Cの第1例の拡大斜視模式図である。
図13の線分XIV-XIVの矢印側の領域を図13よりさらに拡大した斜視模式図である。
図12中の点線で囲まれた領域Cの第2例の拡大斜視模式図である。
図11の比較例として、ノズル部材と保持器内径面とが干渉する可能性のある態様を示す拡大断面模式図である。
図1に示した軸受装置を適用した機械装置の断面模式図である。
図17に示した機械装置の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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