TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025152792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054868
出願日2024-03-28
発明の名称吐出容器入り薬液
出願人大和製罐株式会社,静岡県公立大学法人
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類A61K 9/12 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液として、創面全体に行きわたることが可能な流動性と、患部にとどまることが可能な滞留性とに優れた薬液を提供すること。
【解決手段】 褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液であって、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬剤と、前記薬液が患部の体温に晒されると前記薬液のゲル化を引き起こす温度応答性高分子と、溶媒とを含み、泡の形態で前記患部に適用するための薬液。
【選択図】 図3

特許請求の範囲【請求項1】
褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液であって、
褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬剤と、
前記薬液が患部の体温に晒されると前記薬液のゲル化を引き起こす温度応答性高分子と、
溶媒と
を含み、泡の形態で前記患部に適用するための薬液。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記温度応答性高分子は、プルロニック系界面活性剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンブロック共重合体、ポリ(N-アルキルアクリルアミド)、ポリエチレングリコールブロック共重合体、ハイドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、およびポリ(エチレングリコール)とキトサンとの混合物からなる群より選択される少なくとも一つである請求項1に記載の薬液。
【請求項3】
前記温度応答性高分子は、前記薬液中に12.5乃至31.0質量%の範囲内の濃度で含まれる請求項1に記載の薬液。
【請求項4】
前記薬剤は、褥瘡を治療するための薬剤である請求項1に記載の薬液。
【請求項5】
前記薬剤は、抗菌剤および細胞増殖促進剤からなる群より選択される少なくとも一つである請求項1に記載の薬液。
【請求項6】
前記薬液は、褥瘡を治療するための薬液である請求項1乃至5の何れか1項に記載の薬液。
【請求項7】
褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬剤と、
前記薬液が患部の体温に晒されると前記薬液のゲル化を引き起こす温度応答性高分子と、
溶媒と
を含む、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液と、
前記薬液を収容し、前記薬液を泡の形態で吐出する吐出容器と
を備え、前記薬液を泡の形態で患部に適用するために使用される、吐出容器入り薬液。
【請求項8】
前記泡を0.1乃至0.5g/cm

の範囲内の泡密度で吐出する請求項7に記載の吐出容器入り薬液。
【請求項9】
前記温度応答性高分子は、プルロニック系界面活性剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンブロック共重合体、ポリ(N-アルキルアクリルアミド)、ポリエチレングリコールブロック共重合体、ハイドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、およびポリ(エチレングリコール)とキトサンとの混合物からなる群より選択される少なくとも一つである請求項7に記載の吐出容器入り薬液。
【請求項10】
前記温度応答性高分子は、前記薬液中に12.5乃至31.0質量%の範囲内の濃度で含まれる請求項7に記載の吐出容器入り薬液。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出容器入り薬液に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
褥瘡は、皮膚の一定部位に持続的圧迫が加わり、皮膚への血流が途絶え、不可逆的な阻血性障害により、皮膚が壊死に陥った状態をいう。褥瘡は、寝たきりなどによって起こり、床ずれとも言われる。褥瘡内の感染制御や滲出液のコントロールを目的として、外用薬による薬物治療が行われている。このような薬物治療は、褥瘡治療の中心的役割を果たしている。褥瘡治療用の外用薬として、軟膏剤が主に使用されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/078186号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、軟膏剤は、以下の問題により褥瘡に対して治療効果を十分に発揮できないことに着目した。すなわち、褥瘡が、皮膚欠損部より広い創腔(ポケット)を伴っていたり、創面が複雑な形状を有していたりすると、軟膏剤を創面全体に行きわたらせることが難しい。また、褥瘡の患部では、創面の複雑な形状に加えて、高齢者の皮膚のたるみの影響や創への外力により創の変形が生じ、その結果、充填した軟膏剤が創内に滞留できず、患部周囲の皮膚に流れ出ることがある。
【0005】
褥瘡用の外用薬の治療効果を最大限に発揮するためには、外用薬が、創面全体に行きわたること(流動性)と、患部周囲の皮膚に流れ出ることなく患部にとどまること(滞留性)とが求められる。そこで、本発明は、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液として、創面全体に行きわたることが可能な流動性と、患部にとどまることが可能な滞留性とに優れた薬液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液であって、
褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬剤と、
前記薬液が患部の体温に晒されると前記薬液のゲル化を引き起こす温度応答性高分子と、
溶媒と
を含み、泡の形態で前記患部に適用するための薬液が提供される。
【0007】
本発明の別の側面によると、
褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬剤と、
前記薬液が患部の体温に晒されると前記薬液のゲル化を引き起こす温度応答性高分子と、
溶媒と
を含む、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液と、
前記薬液を収容し、前記薬液を泡の形態で吐出する吐出容器と
を備え、前記薬液を泡の形態で患部に適用するために使用される、吐出容器入り薬液が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、褥瘡または損傷皮膚を治療するための薬液として、創面全体に行きわたることが可能な流動性と、患部にとどまることが可能な滞留性とに優れた薬液を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
薬液を褥瘡の患部に泡の形態で吐出した様子を模式的に示す断面図。
褥瘡の患部に泡の形態で吐出された薬液が、体温でゲル化した様子を模式的に示す断面図。
一実施形態に係る吐出容器入り薬液を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面の何れかをより具体化したものである。以下に記載する事項は、単独で又は複数を組み合わせて、上記側面の各々に組み入れることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

大和製罐株式会社
吐出容器入り薬液
1か月前
大和製罐株式会社
角型紙容器及び内容物入り容器
1か月前
大和製罐株式会社
ポンプディスペンサ及び吐出容器
4日前
大和製罐株式会社
滑落膜、及び、水性乳濁液入り容器
25日前
大和製罐株式会社
原反ロール、フィルム、蓋及び内容物入り包装体
1か月前
大和製罐株式会社
フィルム、蓋、内容物入り容器及び蓋の製造方法
1か月前
大和製罐株式会社
ポンプディスペンサ、吐出容器、及び、内容物入り吐出容器物品
1か月前
大和製罐株式会社
ポンプディスペンサ、吐出容器、及び、内容物入り吐出容器物品
1か月前
大和製罐株式会社
ポンプディスペンサ、吐出容器、及び、内容物入り吐出容器物品
1か月前
大和製罐株式会社
フィルム、包装容器、内容物入り包装容器及びフィルムの製造方法
2か月前
個人
貼付剤
28日前
個人
簡易担架
10日前
個人
足踏み器具
17日前
個人
腋臭防止剤
10日前
個人
短下肢装具
4か月前
個人
洗井間専家。
8か月前
個人
白内障治療法
8か月前
個人
嚥下鍛錬装置
4か月前
個人
排尿補助器具
1か月前
個人
前腕誘導装置
4か月前
個人
腰ベルト
1か月前
個人
ウォート指圧法
1か月前
個人
汚れ防止シート
1か月前
個人
ホバーアイロン
7か月前
個人
バッグ式オムツ
5か月前
個人
矯正椅子
5か月前
個人
歯の修復用材料
5か月前
個人
アイマスク装置
2か月前
個人
胸骨圧迫補助具
2か月前
個人
美容セット
19日前
個人
歯の保護用シール
5か月前
個人
シャンプー
7か月前
個人
排尿排便補助器具
12日前
個人
哺乳瓶冷まし容器
4か月前
個人
陣痛緩和具
4か月前
個人
車椅子持ち上げ器
8か月前
続きを見る