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公開番号
2025150795
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051884
出願日
2024-03-27
発明の名称
ポリアミド繊維の脱色方法及び再生ポリアミドの製造方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
11/06 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明によれば、比較的安価で大量入手可能な工業的使用に適した溶媒を用いて、脱色処理で生じる廃液中の窒素原子含有量を低減させて環境負荷を低減させた、ポリアミド繊維の脱色方法を提供することができる。
【解決手段】着色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む金属塩化物アルコール溶液と接触させる工程を含む、ポリアミド繊維の脱色方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む金属塩化物アルコール溶液と接触させる工程を含む、ポリアミド繊維の脱色方法。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
金属塩化物が、塩化亜鉛又は塩化カルシウムである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
金属塩化物が、塩化カルシウムである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
アルコール類が、メタノールである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、15質量%以下である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
ポリアミド繊維が、ポリアミド6繊維である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、1質量%以上10質量%以下である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ポリアミド繊維が、ポリアミド66繊維である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、1質量%以上15質量%以下である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
着色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む第1の金属塩化物アルコール溶液と接触させて、脱色したポリアミド繊維を得る工程;
脱色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む第2の金属塩化物アルコール溶液と接触させて、ポリアミド溶解溶液を得る工程;及び
ポリアミド溶解溶液をポリアミドの貧溶媒と混合して、再生ポリアミドを析出させる工程
を含み、
第2の金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、第1の金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度より大きい、
再生ポリアミドの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド繊維の脱色方法及び再生ポリアミドの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
代表的なエンジニアリングプラスチックである、ポリアミド6、ポリアミド66をはじめとしたポリアミドは、耐熱性や良好な力学的特性を持ち、汎用性の高い繊維として用いられており、現代社会において代替の効かない材料の一つである。ポリアミド繊維やポリアミド繊維を用いた繊維製品(例、糸、布等)の着色は、通常、ポリアミド繊維やポリアミド繊維製品の表面に染料(例、酸性染料)を付着させることにより行われる。
【0003】
ポリアミド繊維のリサイクル場面において、着色されたポリアミド繊維をそのまま溶融リサイクルをすると染料の色がそのまま残ってしまい、リサイクル時の障害となる可能性がある。このようなポリアミド繊維のリサイクル等の場面において、着色されたポリアミド繊維の脱色方法が求められている。例えば、特許文献1には、含窒素有機塩基、アンモニウム塩及びアルカノールを含む非水性抽出溶媒を用いた、ポリアミドを含む着色されたポリマー組成物の脱色方法が記載されている。
【0004】
しかしながら、含窒素有機塩基は大量入手可能な溶媒ではないため、工業的使用にあまり適していないと考えられる。また、脱色処理で生じる廃液中の窒素原子含有量も多くなるため、環境負荷が生じると考えられる。そこで、窒素原子不含有の、比較的安価で大量入手可能な工業的使用に適した溶媒を用いたポリアミド繊維の脱色方法に需要があると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2010-523781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、比較的安価で大量入手可能な工業的使用に適した溶媒を用いて、脱色処理で生じる廃液中の窒素原子含有量を低減させて環境負荷を低減させた、ポリアミド繊維の脱色方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、着色したポリアミド繊維を比較的低濃度の金属塩化物及びアルコール類を含む金属塩化物アルコール溶液と接触させることにより、着色したポリアミド繊維から表面に付着した染料が解離して、脱色したポリアミド繊維を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]
着色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む金属塩化物アルコール溶液と接触させる工程を含む、ポリアミド繊維の脱色方法。
[2]
金属塩化物が、塩化亜鉛又は塩化カルシウムである、[1]に記載の方法。
[3]
金属塩化物が、塩化カルシウムである、[2]に記載の方法。
[4]
アルコール類が、メタノールである、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、15質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]
ポリアミド繊維が、ポリアミド6繊維である、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、1質量%以上10質量%以下である、[6]に記載の方法。
[8]
ポリアミド繊維が、ポリアミド66繊維である、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[9]
金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、1質量%以上15質量%以下である、[8]に記載の方法。
[10]
着色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む第1の金属塩化物アルコール溶液と接触させて、脱色したポリアミド繊維を得る工程;
脱色したポリアミド繊維を、金属塩化物及びアルコール類を含む第2の金属塩化物アルコール溶液と接触させて、ポリアミド溶解溶液を得る工程;及び
ポリアミド溶解溶液をポリアミドの貧溶媒と混合して、再生ポリアミドを析出させる工程
を含み、
第2の金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度が、第1の金属塩化物アルコール溶液の金属塩化物濃度より大きい、
再生ポリアミドの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、比較的安価で大量入手可能な工業的使用に適した溶媒を用いて、脱色処理で生じる廃液中の窒素原子含有量を低減させて環境負荷を低減させた、ポリアミド繊維の脱色方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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