TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025151650
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053187
出願日
2024-03-28
発明の名称
生体電極用導電布及びその用途
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
5/27 20210101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】体動時のモーションアーティファクトを抑え、生体情報の精度良いセンシングができることと同時に、繊維の持つ柔らかな風合いにより装着時の快適性を高めることが可能な生体電極用導電布及びその用途の提供。
【解決手段】少なくとも片面に、その周囲に厚み0.10μm以上1.0μm以下の導電性金属被膜層を有する繊維を有する、生体電極用導電布であって、該導電布は、織物であり、該織物の曲げ剛性(B)が、0.10×10
-4
Nm
2
/m以下であり、該片面の表面抵抗が、1kΩ/□以下であり、該片面の表面粗さの平均偏差(SMD)が、1.50μm以下であり、かつ、該導電性金属被膜層が、生体の肌面に装着して用いられることを特徴とする、前記生体電極用導電布、及び該生体電極用導電布を含む生体電極、並びに該生体電極を備える生体情報計測デバイス。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも片面に、その周囲に厚み0.10μm以上1.0μm以下の導電性金属被膜層を有する繊維を有する、生体電極用導電布であって、該導電布は、織物であり、該織物の曲げ剛性(B)が、0.10×10
-4
Nm
2
/m以下であり、該片面の表面抵抗が、1kΩ/□以下であり、該片面の表面粗さの平均偏差(SMD)が、1.50μm以下であり、かつ、該導電性金属被膜層が、生体の肌面に装着して用いられることを特徴とする、前記生体電極用導電布。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記織物を構成する糸の繊度は、1dtex以上100dtex以下であり、かつ、該織物の下記式:
JPEG
2025151650000005.jpg
14
142
{式中、N
w
は、経糸密度(本/2.54cm)であり、D
w
は、経糸繊度(dtex)であり、N
f
は、緯糸密度(本/2.54cm)であり、かつ、D
f
は、緯糸繊度(dtex)である。}で表されるカバーファクター(CF)が、500以上2000以下である、請求項1に記載の生体電極用導電布。
【請求項3】
前記導電性金属被膜層の元素組成における銀元素Agの占める重量分率での割合が50Mass%以上である、請求項1又は2に記載の生体電極用導電布。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の生体電極用導電布を含む生体電極。
【請求項5】
請求項4に記載の生体電極を備える、生体情報計測デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体電極用導電布及びその用途に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、人体に装着することでバイタル情報を取得可能なウェアラブルデバイスが注目されている。特に、心電位や筋電位などの生体電位の取得を目的としたウェアラブルデバイスにおいては、使用者の体動等によりデバイスと皮膚の接触状態が変化することで発生するノイズ(モーションアーティファクト)を低減し、生体電位を明瞭に取得可能な電極の研究開発が盛んになされている。
【0003】
生体電位を取得する際に最も重要な、皮膚と接触するセンシング部については、従来、金属板を使用する電極が存在している。金属板の電極は皮膚との接触インピーダンスが小さいためモーションアーティファクトが抑えられ、高いセンシング性能を持つ一方で、長時間の着用時には硬さや蒸れの問題が生じ、使用者にとって快適とは言い難い。これに対して、導電性繊維をから作られた導電布を用いて快適性を追求した電極表面素材の研究開発が進んでいる。
【0004】
例えば、以下の特許文献1では、「生体用センサーの電極として使用できる、皮膚への密着性に優れていて装着した皮膚から剥がれ難い布帛電極及びその製造方法」が提案されている。特許文献1に記載された布帛電極は皮膚面に非導電性布帛側を装着することで、装着時にかゆみや違和感を生じ難く、通気性も良好であると共に、生体の動きにも柔軟に追随できて装着した皮膚から剥がれ難いとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6487746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1においては、装着時の快適性についてかゆみや違和感を生じない布帛電極の構造が開示されているものの、風合いの良い電極については達成されていない。また、非導電性繊維が皮膚側に装着されるため、生体情報のセンシング性能が十分でない。つまり、モーションアーティファクトを抑制して高いセンシング性能を有すると同時に、使用者にとって快適である生体電極用の導電布は未だ実現されていない。
【0007】
本発明は、前記の従来技術の問題を解消するためになされたものであり、その課題は、体動時のモーションアーティファクトを抑え生体情報の精度良いセンシングができることと同時に、繊維の持つ柔らかな風合いにより装着時の快適性を高めることが可能な生体電極用導電布及びその用途を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意研究し実験を重ねた結果、以下構成により、前記課題を解決できることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
[1]少なくとも片面に、その周囲に厚み0.10μm以上1.0μm以下の導電性金属被膜層を有する繊維を有する、生体電極用導電布であって、該導電布は、織物であり、該織物の曲げ剛性(B)が、0.10×10
-4
Nm
2
/m以下であり、該片面の表面抵抗が、1kΩ/□以下であり、該片面の表面粗さの平均偏差(SMD)が、1.50μm以下であり、かつ、該導電性金属被膜層が、生体の肌面に装着して用いられることを特徴とする、前記生体電極用導電布。
[2]前記織物を構成する糸の繊度は、1dtex以上100dtex以下であり、かつ、該織物の下記式:
JPEG
2025151650000002.jpg
11
142
{式中、N
w
は、経糸密度(本/2.54cm)であり、D
w
は、経糸繊度(dtex)であり、N
f
は、緯糸密度(本/2.54cm)であり、かつ、D
f
は、緯糸繊度(dtex)である。}で表されるカバーファクター(CF)が、500以上2000以下である、前記[1]に記載の生体電極用導電布。
[3]前記導電性金属被膜層の元素組成における銀元素Agの占める重量分率での割合が50Mass%以上である、前記[1]又は[2]に記載の生体電極用導電布。
[4]前記[1]~[3]のいずれかに記載の生体電極用導電布を含む生体電極。
[5]前記[4]に記載の生体電極を備える、生体情報計測デバイス。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生体情報取得の際にモーションアーティファクトを抑制し、高いセンシング性能と快適性の高い風合いを両立する生体電極用の導電布を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
旭化成株式会社
発光素子
8日前
旭化成株式会社
フィルム
19日前
旭化成株式会社
フィルム
19日前
旭化成株式会社
ポリアミド組成物
7日前
旭化成株式会社
ポリアミド組成物
7日前
旭化成株式会社
電解装置の運転方法
15日前
旭化成株式会社
ポリカーボネートジオール
今日
旭化成株式会社
炭素数6~8の炭化水素含有留分の製造方法
6日前
旭化成株式会社
樹脂組成物、樹脂フィルム、プリプレグ及び金属張積層板
12日前
旭化成株式会社
耐熱性縫製糸、ガラスクロス、及びガラスクロスの製造方法
9日前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、プリント配線板、及び表面処理液
7日前
旭化成株式会社
ポリアセタール樹脂の製造方法及びポリアセタール樹脂の安定化方法
19日前
旭化成株式会社
環状オレフィンコポリマー樹脂組成物、レンズ、導波路及びプリズム
19日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物、感光性樹脂積層体、及びレジストパターンの形成方法
6日前
旭化成株式会社
セルロース粉末及び成形体
21日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物、並びにこれを用いたポリイミド硬化膜の製造方法及びポリイミド硬化膜
19日前
個人
貼付剤
9日前
個人
短下肢装具
3か月前
個人
白内障治療法
7か月前
個人
洗井間専家。
7か月前
個人
嚥下鍛錬装置
4か月前
個人
排尿補助器具
22日前
個人
前腕誘導装置
3か月前
個人
脈波測定方法
8か月前
個人
ウォート指圧法
20日前
個人
腰ベルト
12日前
個人
歯の修復用材料
4か月前
個人
汚れ防止シート
1か月前
個人
アイマスク装置
2か月前
個人
ホバーアイロン
7か月前
個人
バッグ式オムツ
4か月前
個人
胸骨圧迫補助具
2か月前
個人
矯正椅子
5か月前
個人
シャンプー
6か月前
個人
陣痛緩和具
4か月前
個人
湿布連続貼り機。
2か月前
続きを見る
他の特許を見る