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公開番号
2025158764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061629
出願日
2024-04-05
発明の名称
ポリアセタール樹脂の製造方法及びポリアセタール樹脂の安定化方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
2/28 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
アウトガス放出量が少なく、熱安定性を有するポリアセタール樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決するべく、本発明は、トリオキサンと、環状エーテル及び/又は環状ホルマールとを、カチオン活性触媒の存在下で共重合させる重合工程と、前記カチオン活性触媒の失活工程と、ポリアセタール樹脂の洗浄工程と、を含み、前記洗浄工程に用いる水溶液のpHが2~5であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
トリオキサンと、環状エーテル及び/又は環状ホルマールとを、カチオン活性触媒の存在下で共重合させる重合工程と、前記カチオン活性触媒の失活工程と、ポリアセタール樹脂の洗浄工程と、を含み、
前記洗浄工程に用いる水溶液のpHが2~5であることを特徴とする、安定化ポリアセタール樹脂の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記カチオン活性触媒が、フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、及び三フッ化ホウ素-ジ-ブチルエーテラートからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアセタール樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記pH2~5の水溶液が希酸であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂の製造方法。
【請求項4】
ポリアセタール樹脂ペレットを、pHが2~5の水溶液で洗浄する工程を含むことを特徴とする、ポリアセタール樹脂の安定化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂の製造方法及びポリアセタール樹脂の安定化方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、剛性、強度、靭性、摺動性、及びクリープ性等に優れた樹脂材料であり、自動車部品や電気・電子機器及び各種機構部品を中心に広範に亘って使用されている。
ただし、近年、ポリアセタール樹脂を使用した部品における要求特性は、高度化且つ多様化しており、ポリアセタール樹脂から放出されるアウトガスの抑制を求める声も高まってきている。
【0003】
一般的に、ポリアセタール樹脂コポリマーは、次のようなプロセスで製造されることが知られている。
まず、トリオキサン等の環状アセタールを主モノマーとし、隣接炭素原子を有する環状アセタール或いは環状エーテルをコモノマーとして、さらに目的に応じた重合度を調整するための連鎖移動剤を添加して、カチオン活性触媒を用いて共重合することによりポリアセタール樹脂が得られる。この重合において、副生成物や未失活の触媒による反応物が残存していると、これらがポリアセタール樹脂のアウトガス成分となることがある。
【0004】
ポリアセタール樹脂のアウトガス成分の除去方法としては、例えば特許文献1に、共重合後のコポリマーをメタノール/水/トリオキサン混合物で180℃過圧下に溶融及び加熱することにより、開始剤残基及び不安定な末端機を除去する方法が開示されている。
【0005】
また、特許文献2に、残留モノマー除去のため、共重合後のコポリマーを水やメタノールなどの溶剤で洗浄する方法が開示されており、特許文献3に、重合後の失活工程において、pH5~7の水溶液に接触させることで失活させる方法が開示されている。
【0006】
さらに、特許文献4には、共重合及び失活後のコポリマーを大気雰囲気下、送風乾燥機を用いて、140℃で3時間乾燥することで揮発性有機化合物の放出量を低減させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-167425号公報
特開平8-73549号公報
特開2013-224378号公報
国際公開第2005/044917号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、カチオン活性触媒を用いた共重合を行った場合、副反応によりアウトガス成分が生成することがあり、特許文献1~4で開示されているようなアウトガス成分を低減させる方法が知られているが、必ずしも十分なアウトガス低減効果が得られず、依然として、アウトガスを低減できる技術の開発が望まれていた。さらにまた、アウトガスを低減するために過酷な条件での実施を行う場合、かえってポリアセタール樹脂を分解するおそれがあり、熱安定性の低下が懸念されていた。
【0009】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、アウトガス放出量が少なく、良好な熱安定性を有するポリアセタール樹脂の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)トリオキサンと、環状エーテル及び/又は環状ホルマールとを、カチオン活性触媒の存在下で共重合させる重合工程と、前記カチオン活性触媒の失活工程と、ポリアセタール樹脂の洗浄工程と、を含み、
前記洗浄工程に用いる水溶液のpHが2~5であることを特徴とする、安定化ポリアセタール樹脂の製造方法。
(2)前記カチオン活性触媒が、フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、及び三フッ化ホウ素-ジ-ブチルエーテラートからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする、(1)に記載のポリアセタール樹脂の製造方法。
(3)前記pH2~5の水溶液が希酸であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のポリアセタール樹脂の製造方法。
(4)ポリアセタール樹脂ペレットを、pHが2~5の水溶液で洗浄する工程を含むことを特徴とする、ポリアセタール樹脂の安定化方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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