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公開番号
2025155903
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025023294
出願日
2025-02-17
発明の名称
表面保護フィルム
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】平滑な合成樹脂板等の表面を保護するマスキング材料として適度な初期粘着力を有し、高温の環境下や長時間の輸送におかれた場合でも粘着亢進が少ないため剥がしやすく、外観に優れる表面保護フィルムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明の表面保護フィルムは、基材層と、粘着層と、が積層された、表面保護フィルムであり、前記基材層が、低密度ポリエチレン(LDPE)を含み、前記粘着層が、スチレン・ブタジエン共重合物の水素添加物(SEBS)と、高密度ポリエチレン(HDPE)と、を含み、前記基材層の厚みと、前記粘着層の厚みとの比(前記基材層の厚み/前記粘着層の厚み)が、4.0~7.0であり、前記SEBSと、前記HDPEとの質量比(前記SEBS:前記HDPE)が、70:30~55:45であり、前記SEBSのスチレン含有量が、18~22質量%であり、前記HDPEの分子量分布が、4.0以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、粘着層と、が積層された、表面保護フィルムであって、
前記基材層が、低密度ポリエチレン(LDPE)を含み、
前記粘着層が、スチレン-ブタジエン共重合物の水素添加物(SEBS)と、高密度ポリエチレン(HDPE)と、を含み、
前記基材層の厚みと、前記粘着層の厚みとの比(前記基材層の厚み/前記粘着層の厚み)が、4.0~7.0であり、
前記SEBSと、前記HDPEとの質量比(前記SEBS:前記HDPE)が、70:30~55:45であり、
前記SEBSのスチレン含有量が、18~22質量%であり、
前記HDPEの、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比で表される分子量分布(Mw/Mn)が、4.0以下である、表面保護フィルム。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記SEBSのメルトマスフローレート(MFR、230℃、2.16kg荷重)が、11.0~15.0g/10分である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項3】
前記SEBSの溶融粘度(樹脂温度:210℃、せん断速度:121.6秒
-1
)と、前記HDPEの溶融粘度(樹脂温度:210℃、せん断速度:121.6秒
-1
)との比(前記SEBSの溶融粘度/前記HDPEの溶融粘度)が、0.85~1.30である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項4】
前記HDPEのメルトマスフローレート(MFR、190℃、2.16kg荷重)が、2.0~6.0g/10分である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面保護フィルムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、表面が平滑な、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)板及びPC(ポリカーボネート)板等の合成樹脂板、鋼板、並びにガラス板(以下、これらを単に「合成樹脂板等」とも称する)において、それらの表面は、輸送中や保管時に損傷を受けやすい。そこで、これを防止するために表面保護フィルムが用いられており、従来から種々の表面保護フィルムが提案されている。一般的に用いられている表面保護フィルムは、基材層となるPE(ポリエチレン)と粘着層となる材料とを共押出しによって得られた積層フィルムである。積層フィルムにおいて、粘着層となる材料は、所望の粘着力により適宜選択される。粘着層となる材料としては、例えば、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)やPOE(エチレン-α-オレフィン共重合体)が使用されている。
【0003】
表面保護フィルムは、合成樹脂板等の運搬時には剥がれないように、合成樹脂板等と適度に密着される。一方、表面保護フィルムには、組付け等の最終段階等で容易に剥がれることが要求される。このため表面保護フィルムの初期粘着力としては、180°引き剥がし試験(引き剥がし速度300mm/分)での初期粘着力が、常温で20~60g/25mmとし、好ましくは常温で20~50g/25mmとする要求性能がある。
【0004】
しかしながら、合成樹脂板等に貼り付けられた表面保護フィルムの粘着力は、多くの場合、経時的に増加し、保管温度が高い程加速されるため、初期時に適当な粘着力を有していても経時的に粘着力が増大する粘着亢進が起こり、容易に剥がすことができなくなる。そのため、合成樹脂板等の組付けの最終段階で作業性が悪化するという問題がある。また、合成樹脂板等の海上運送時とその後の陸送時等とにおいて、表面保護フィルムを貼り合せした状態のまま高温下で長時間運搬される場合、上記のような粘着亢進が一層顕著に現れる。そのため、初期粘着力の2倍以内程度の粘着力(40~120g/25mm程度、好ましくは40~100g/25mm程度)となる、耐粘着亢進性を有する保護フィルムが要求される。
【0005】
従来のEVAやPOEでは初期粘着力は満足するものの、高温環境下におかれた場合の粘着亢進が大きくなるため、更なる改良が必要になっている。
【0006】
一方、スチレン系熱可塑性エラストマーであるSEBS(スチレン-・ブタジエン共重合物の水素添加物)は、粘着力と耐粘着亢進性とのバランスが良好な材料であり、表面保護フィルムの粘着層材料として従来から広い用途で使用されている。しかしながら、SEBSはその単体自体の粘着力が高いため、平滑な合成樹脂板等に対しては過剰に粘着して剥離が困難になる。そのため、SEBSにPE等の熱可塑性樹脂を混合し、SEBSの粘着力を低下させることで適度な粘着力に調整する技術が提案されている。
【0007】
このような表面保護フィルムとして、例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの一面に、一般式A-B-Aで表されるブロック共重合体(但し、Aはスチレン系重合体ブロック、Bはブタジエン重合体ブロックもしくはイソプレン重合体ブロック、又はこれらの重合体をブタジエン重合体もしくはイソプレン重合体を水素添加して得られるオレフィン系重合体ブロックを示す)30~70質量%及びn-ペンタン抽出法による抽出分が1.0質量%未満であるポリオレフィン系樹脂70~30質量%からなる粘着層が積層された表面保護フィルムが開示されている。
【0008】
特許文献2には、ポリオレフィン系樹脂からなる基材フィルムの片面に粘着層が形成される表面保護フィルムにおいて、粘着層が、一般式A-B-A(ただし、式中、Aは芳香族ビニル重合体ブロックを示し、Bはイソプレン重合体ブロック、イソプレン/ブタジエンランダム共重合体ブロック中に存在する炭素-炭素不飽和二重結合に水素添加して得られるオレフィン系重合体ブロックを示す)で示されるブロック共重合体50~75質量%と、高密度ポリエチレン樹脂25~50質量%とよりなる樹脂組成物に、エチレン-α-オレフィン共重合体を、該樹脂組成物に対して0~25質量%配合した表面保護フィルムが開示されている。
【0009】
特許文献3では、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層(I)に、粘着層(II)が積層一体化されてなる表面保護フィルムであって、粘着層(II)は、スチレン-共役ジエン系共重合体の水素添加物(a)とポリエチレン樹脂(b)とを含み、かつ両成分の配合割合は、(a)が100質量部に対して、(b)が10~50質量部である表面保護フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平11-199839号公報
特開平9-143439号公報
特開2007-161882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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