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公開番号2025150702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051730
出願日2024-03-27
発明の名称スラリー及びモールドパウダーの製造方法
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B22D 11/108 20060101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】モールドパウダーの製造に用いられる、高炉スラグ又はポルトランドセメントを含むスラリーに関して、撹拌時の温度が55~60℃程度であっても粘度の上昇を抑制すること。
【解決手段】高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有し、モールドパウダーの製造に用いられる、スラリー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、
デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有し、
モールドパウダーの製造に用いられる、スラリー。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記材料の含有量に対する前記バインダーの含有量の質量比が、0.04以上である、請求項1に記載のスラリー。
【請求項3】
スラリーを噴霧造粒してモールドパウダーを得る工程を備える、モールドパウダーの製造方法であって、
前記スラリーが、
高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、
デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有する、製造方法。
【請求項4】
前記材料の含有量に対する前記バインダーの含有量の質量比が、0.04以上である、請求項3に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、モールドパウダーの製造に用いられるスラリー及びモールドパウダーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
鋼の連続鋳造において鋳型内の湯面に散布されるモールドパウダーとしては、主に中空顆粒状のものが用いられている。中空顆粒状のモールドパウダーは、一般的に、モールドパウダーの原料を含むスラリーを噴霧造粒することにより得られる。モールドパウダーの原料としては、ポルトランドセメントや高炉スラグ等が使用されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-294849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によれば、高炉スラグ又はポルトランドセメントを使用する場合、スラリーを調製する際に撹拌すると、スラリーの粘度が大きく上昇して、例えば、スラリーを撹拌するための装置が正常に作動しなくなるという問題が生じ得る。また、このようなスラリーの粘度上昇は、撹拌時のスラリーの温度が55~60℃程度の高温になる場合に起こりやすいことが判明した。なお、夏場にスラリーを調製すると、撹拌時のスラリーの温度は55~60℃程度になることがある。
【0005】
そこで、本発明の一側面は、モールドパウダーの製造に用いられる、高炉スラグ又はポルトランドセメントを含むスラリーに関して、撹拌時の温度が55~60℃程度であっても粘度の上昇を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、高炉スラグやポルトランドセメントを含むスラリーを使用する場合に、高炉スラグやポルトランドセメントが水和反応により、スラリーの粘度を上昇させ得るが、デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーをスラリーに含有させることで、撹拌時のスラリーの温度が55~60℃程度であっても、スラリーの粘度の上昇を抑制できることを見出した。
【0007】
本発明は、以下の側面を含む。
[1] 高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有し、モールドパウダーの製造に用いられる、スラリー。
[2] 前記材料の含有量に対する前記バインダーの含有量の質量比が、0.04以上である、[1]に記載のスラリー。
[3] スラリーを噴霧造粒してモールドパウダーを得る工程を備える、モールドパウダーの製造方法であって、前記スラリーが、高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有する、製造方法。
[4] 前記材料の含有量に対する前記バインダーの含有量の質量比が、0.04以上である、[3]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、モールドパウダーの製造に用いられる、高炉スラグ又はポルトランドセメントを含むスラリーに関して、撹拌時の温度が55~60℃程度であっても粘度の上昇を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
本発明の一実施形態は、高炉スラグ及びポルトランドセメントからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料と、デキストリン、リグニン、及びショ糖からなる群より選ばれる少なくとも1種のバインダーと、を含有するスラリーである。
(【0011】以降は省略されています)

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