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公開番号2025151516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052986
出願日2024-03-28
発明の名称外壁通気工法用ラス
出願人日鉄建材株式会社,南和ラス工業株式会社
代理人弁理士法人山名国際特許事務所
主分類E04F 13/04 20060101AFI20251002BHJP(建築物)
要約【課題】従来のホットメルトやエマルジョン系接着剤と比し、気候の変動に影響(主として熱影響)を受けることが少なく、モルタル塗布時のコテ圧に対しても剥がれづらい、施工性、品質性、及び経済性に優れた外壁通気工法用ラスを提供する
【解決手段】ラス材1に、裏打ち材2がコーキング剤3で接着されてなる。前記コーキング剤3は、シリコンコーキング剤、アクリルコーキング剤、ウレタンコーキング剤、変性シリコンコーキング剤、又はポリウレタンコーキング剤である。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
ラス材に、裏打ち材がコーキング剤で接着されてなることを特徴とする、外壁通気工法用ラス。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記コーキング剤は、シリコンコーキング剤、アクリルコーキング剤、ウレタンコーキング剤、変性シリコンコーキング剤、又はポリウレタンコーキング剤であることを特徴とする、請求項1に記載した外壁通気工法用ラス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ラス材と裏打ち材とを一体化してなる構成で、建物の外壁通気構造を実現するために用いられる外壁通気工法用ラスの技術分野に属する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁構造を構築するに際し、近年、雨水や湿気などの水分や結露の問題を解消するため、下地材とモルタル壁との間に通気層を形成するモルタル塗り外壁通気工法が多く採用されている。
この外壁通気工法では、前記通気層を形成するべく、モルタル壁の構築に使用するラス材の裏面側に裏打ち材が一体化された外壁通気工法用ラスが多く使用されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-165433号公報
特開2012-097521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の外壁通気工法用ラスは、前記裏打ち材に紙(例えば、ターポリン紙、ポリミック紙、透湿防水紙)や不織布を用い、接着剤(ホットメルトや主にエマルジョン系接着剤等)を用いてラス材に接着することで構成することが多い(同文献1の段落[0024]、同文献2の段落[0026]参照)。
【0005】
しかしながら、前記ホットメルトは、夏季等の高温環境下では軟化し溶け出しやすいという課題があった。また、前記エマルジョン系接着剤は、高温環境下でも軟化しにくいが、水性接着剤のため雨水や湿気で接着剤が溶け出しやすいという課題がある。雨天でのモルタル塗り作業は行われないものの、急な降雨等で濡れてしまう虞がある。
そのため、従来のホットメルトやエマルジョン系接着剤は、気候の変動等によって溶け出しやすく、その結果、前記裏打ち材がラス材から剥がれやすい、又は剥がれていなくてもモルタルを塗布する際のコテ圧によって剥がれやすくなるという課題があった。
【0006】
したがって、本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、従来のホットメルトやエマルジョン系接着剤と比し、気候の変動に影響(主として熱影響)を受けることが少なく、モルタル塗布時のコテ圧に対しても剥がれづらい、施工性、品質性、及び経済性に優れた外壁通気工法用ラスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る外壁通気工法用ラスは、ラス材に、裏打ち材がコーキング剤で接着されてなることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した外壁通気工法用ラスにおいて、前記コーキング剤は、シリコンコーキング剤、アクリルコーキング剤、ウレタンコーキング剤、変性シリコンコーキング剤、又はポリウレタンコーキング剤であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる外壁通気工法用ラスによれば、以下の作用効果を奏する。
(1)裏打ち材をコーキング剤を用いてラスに接着しても、従来のホットメルトやエマルジョン系接着剤と同等又はそれ以上の接着強度を保持できることが分かった。しかも、コーキング剤はそもそも防水性に優れているので、湿気にも強い利点がある。
(2)コーキング剤は暑さや寒さ等の気候変動の影響(外的影響)を受けづらい利点もある。
(3)コーキング剤は硬化しても弾性が残存するため、ラス材と裏打ち材とが(完全に)剥がれにくいという利点もある。
(4)コーキング剤は指触乾燥時間が短く、しかも温度の影響を受けにくいので量産に向いているという利点もある。
(5)ラス張り施工時、コーキング剤の箇所にステープルを留め付けることで、コーキング剤の弾性効果により止水性の向上が期待できる。
(6)ステープルの留め付け箇所にコーキング剤を点在させることで、コーキング剤がステープル留め付け箇所の目印(マーキング)の役割を果たし、効率的なラス張り施工を実現することもできる。目印として利用する場合、コーキング剤を黒やグレイ等で着色すると作業員が視認しやすくなるのでより効果的である。
(7)まとめると、施工性、品質性、及び経済性に優れた外壁通気工法用ラスを提供することができる。ひいては、高強度・高剛性・高品質のモルタル壁の構築を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る外壁通気工法用ラスを示した分解斜視図である。なお、コーキング剤による接着部の図示は便宜上省略している。
本発明の実施例1に係る外壁通気工法用ラスを示した立面図である。
図2に係る外壁通気工法用ラスの要部拡大図である。
本発明の実施例2に係る外壁通気工法用ラスを示した立面図である。
図4に係る外壁通気工法用ラスの要部拡大図である。
本発明の実施例3に係る外壁通気工法用ラスを示した立面図である。
図6に係る外壁通気工法用ラスの要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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