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公開番号
2025137404
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2025009174
出願日
2025-01-22
発明の名称
屋根部材の接合構造
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E04D
3/36 20060101AFI20250911BHJP(建築物)
要約
【課題】施工コストを低減しながら、効率良く梁の横座屈耐力を向上させる。
【解決手段】支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造であって、屋根部材は、H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および第1の接合部よりも剛性および耐力が高い第2の接合部によってH形鋼梁に接合され、H形鋼梁の長さをLとすると、H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方に第2の接合部が配置されている、屋根部材の接合構造を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造であって、
前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、
前記H形鋼梁の長さをLとすると、前記H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方に前記第2の接合部が配置されている、屋根部材の接合構造。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造であって、
前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、
1または複数の凹凸形状を有するデッキプレートが、前記凹凸形状の延びる方向が前記H形鋼梁の長さ方向に対して垂直になるように配列されることによって前記屋根部材を構成し、前記H形鋼梁の長さをLとすると、前記H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方の位置に対応する第1のデッキプレートは少なくとも1つの前記第2の接合部を有している、屋根部材の接合構造。
【請求項3】
前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部のうち一方の前記凹部および前記中央の凹部に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項4】
前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項5】
前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートのすべての前記凹部に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項6】
前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部のうち一方の前記凹部および前記中間の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項7】
前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項8】
前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートのすべての前記凹部に、前記第2の接合部を有している、請求項2に記載の屋根部材の接合構造。
【請求項9】
前記第1の接合部は、前記デッキプレートの一つの凹部あたり一つの焼抜き栓溶接であり、
前記第2の接合部は、前記デッキプレートの一つの凹部あたり二つの焼抜き栓溶接である、請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の屋根部材の接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持部材と屋根部材との間の接合構造に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば波板状のデッキプレートなどの屋根部材を母屋材に載置する乾式の屋根構造が知られている。例えば、特許文献1には、デッキプレートの下面側に母屋材を取り付けて屋根本体を形成し、母屋材を耐火被覆された建物の梁に取り付ける技術が記載されている。特許文献1に記載された技術において、デッキプレートと母屋材とを接合する接合部にはドリリングタッピングネジが用いられる。接合部としては、この他にも焼抜き栓溶接や打込鋲を用いることができる。特許文献2には、施工性を維持しながらデッキプレートと支持部材との間に安定して剛性および耐力を発揮する摩擦接合を形成するために、デッキプレートを貫通して延びるスタッドボルトに支持部材とは反対側から螺合されるナットとデッキプレートとの間に板状部材を介挿する技術が提案されている。
【0003】
一方、例えば非特許文献1に記載されているように、梁の材長方向に床スラブや屋根折り板等を連続的に取り付けることによって、横座屈変形に対する拘束効果を発揮させて梁の横座屈耐力を向上させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-282190号公報
特開2022-127322号公報
【非特許文献】
【0005】
木村祥裕,他1名,“勾配曲げモーメントと圧縮軸力を受ける上フランジ連続補剛H形鋼梁の横座屈荷重と連続補剛材の水平・回転拘束効果”,日本建築学会構造系論文集 第82巻 第741号,p.1799-1809,2017年11月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したようにH形鋼梁に屋根部材を複数の接合部を介して接合して梁の横座屈変形を防止する際には、接合部の剛性が重要となる。例えば接合部を焼抜き栓溶接のみとした場合、屋根部材に局所的な変形が生じることから回転剛性の確保が難しい。このことから、梁の横座屈変形を十分に抑えられない怖れがある。例えば特許文献2に記載されたような剛性および耐力が向上した接合部を用いれば横座屈変形に対する拘束効果は強化されるが、全ての接合部をこのような接合部とすることは、施工コストの増加が大きい。
【0007】
そこで、本発明は、施工コストを低減しながら、簡易な方法で梁の横座屈耐力を向上させることができる屋根部材の接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造であって、前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、前記H形鋼梁の長さをLとすると、前記H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方に前記第2の接合部が配置されている、屋根部材の接合構造。
[2]支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造であって、前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、1または複数の凹凸形状を有するデッキプレートが、前記凹凸形状の延びる方向が前記H形鋼梁の長さ方向に対して垂直になるように配列されることによって前記屋根部材を構成し、前記H形鋼梁の長さをLとすると、前記H形鋼梁の一方の端部から0.25L±0.1Lの位置、および0.75L±0.1Lの位置の両方の位置に対応する第1のデッキプレートは少なくとも1つの前記第2の接合部を有している、屋根部材の接合構造。
[3]前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部のうち一方の前記凹部および前記中央の凹部に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[4]前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[5]前記第1のデッキプレートは2つの凸部、前記凸部間であって前記長さ方向の中央に設けられた中央の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートのすべての前記凹部に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[6]前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部のうち一方の前記凹部および前記中間の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[7]前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートの前記両端の凹部の両方に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[8]前記第1のデッキプレートは3つの凸部、前記凸部間に設けられた2つの中間の凹部、および前記長さ方向の両端に設けられた両端の凹部からなり、前記第1のデッキプレートのすべての前記凹部に、前記第2の接合部を有している、[2]に記載の屋根部材の接合構造。
[9]前記第1の接合部は、前記デッキプレートの一つの凹部あたり一つの焼抜き栓溶接であり、前記第2の接合部は、前記デッキプレートの一つの凹部あたり二つの焼抜き栓溶接である、[3]から[8]のいずれか一項に記載の屋根部材の接合構造。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、H形鋼梁の長さ方向に配列される複数の接合部によって屋根部材がH形鋼梁に接合された屋根部材の接合構造において、剛性が高い接合部を適切な位置に部分的に配置することによって、施工コストを低減しながら、簡易な方法でH形鋼梁の横座屈耐力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の断面図である。
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の平面図である。
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の斜視図である。
図3のA-A線に沿った断面図である。
図3のB-B線に沿った断面図である。
図3のC-C線に沿った断面図である。
複数のデッキプレートが配列されている場合の第1のデッキプレートの位置を説明する図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
第2の接合部のその他の配置例を示す図である。
第2の接合部のその他の配置例を示す図である。
第2の接合部のその他の配置例を示す図である。
係合部を有さずデッキプレート同士を相互に重ねる仕様を示す図である。
係合部を有さずデッキプレート同士を相互に重ねる仕様を示す図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
剛性を一部のみ高くしたタイトフレームの例を示す図である。
解析における接合部の配置を説明する概略図である。
H300についての解析結果を示すグラフである。
H200,H250,H350,H400についての解析結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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