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公開番号
2025135856
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024033870
出願日
2024-03-06
発明の名称
屋根部材の接合構造の設計方法
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E04B
7/00 20060101AFI20250911BHJP(建築物)
要約
【課題】施工コストを低減しながら、効率良く梁の横座屈耐力を向上させる。
【解決手段】支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造の設計方法であって、屋根部材は、H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および第1の接合部よりも剛性および耐力が高い第2の接合部によってH形鋼梁に接合され、屋根部材が第1の接合部のみによってH形鋼梁に接合されることを仮定した場合のH形鋼梁の横座屈波形を解析によって導出する工程と、横座屈波形における面外変形極大値の位置を特定する工程と、面外変形極大値の位置で第1の接合部を第2の接合部に置き換える工程とを含む、接合構造の設計方法を提供する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造の設計方法であって、
前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、
前記屋根部材が前記第1の接合部のみによって前記H形鋼梁に接合されることを仮定した場合の前記H形鋼梁の横座屈波形を解析によって導出する工程と、
前記横座屈波形における面外変形極大値の位置を特定する工程と、
前記面外変形極大値の位置で前記第1の接合部を前記第2の接合部に置き換える工程とを含む、屋根部材の接合構造の設計方法。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造の設計方法であって、
前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、
1または複数の凹凸形状を有するデッキプレートが、前記凹凸形状の延びる方向が前記H形鋼梁の長さ方向に対して垂直になるように配列されることによって前記屋根部材を構成し、
前記屋根部材が前記第1の接合部のみによって前記H形鋼梁に接合されることを仮定した場合の前記H形鋼梁の横座屈波形を解析によって導出する工程と、
前記横座屈波形における面外変形極大値の位置を特定する工程と、
前記面外変形極大値の位置に対応する第1のデッキプレートの少なくとも1つの前記第1の接合部を前記第2の接合部に置き換える工程とを含む、屋根部材の接合構造の設計方法。
【請求項3】
前記第1の接合部および前記第2の接合部は、前記第1のデッキプレートの凹部に設けられた焼抜き栓溶接であり、前記第2の接合部の剛性は前記焼抜き栓溶接の数を増やすことにより高められる、請求項2に記載の屋根部材の接合構造の設計方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根部材の接合構造の設計方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば波板状のデッキプレートなどの屋根部材を母屋材に載置する乾式の屋根構造が知られている。例えば、特許文献1には、デッキプレートの下面側に母屋材を取り付けて屋根本体を形成し、母屋材を耐火被覆された建物の梁に取り付ける技術が記載されている。特許文献1に記載された技術において、デッキプレートと母屋材とを接合する接合部にはドリリングタッピングネジが用いられる。接合部としては、この他にも焼抜き栓溶接や打込鋲を用いることができる。特許文献2には、施工性を維持しながらデッキプレートと支持部材との間に安定して剛性および耐力を発揮する摩擦接合を形成するために、デッキプレートを貫通して延びるスタッドボルトに支持部材とは反対側から螺合されるナットとデッキプレートとの間に板状部材を介挿する技術が提案されている。
【0003】
一方、例えば非特許文献1に記載されているように、梁の材長方向に床スラブや屋根折り板等を連続的に取り付けることによって、横座屈変形に対する拘束効果を発揮させて梁の横座屈耐力を向上させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-282190号公報
特開2022-127322号公報
【非特許文献】
【0005】
木村祥裕,他1名,“勾配曲げモーメントと圧縮軸力を受ける上フランジ連続補剛H形鋼梁の横座屈荷重と連続補剛材の水平・回転拘束効果”,日本建築学会構造系論文集 第82巻 第741号,p.1799-1809,2017年11月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したようにH形鋼梁に屋根部材を複数の接合部を介して接合して梁の横座屈変形を防止する際には、接合部の剛性が重要となる。例えば接合部を焼抜き栓溶接のみとした場合、屋根部材に局所的な変形が生じることから回転剛性の確保が難しい。このことから、梁の横座屈変形を十分に抑えられない怖れがある。例えば特許文献2に記載されたような剛性および耐力が向上した接合部を用いれば横座屈変形に対する拘束効果は強化されるが、全ての接合部をこのような接合部とすることは、施工コストの増加が大きい。
【0007】
そこで、本発明は、施工コストを低減しながら、効率良く梁の横座屈耐力を向上させることができる屋根部材の接合構造の設計方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造の設計方法であって、前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、前記屋根部材が前記第1の接合部のみによって前記H形鋼梁に接合されることを仮定した場合の前記H形鋼梁の横座屈波形を解析によって導出する工程と、前記横座屈波形における面外変形極大値の位置を特定する工程と、前記面外変形極大値の位置で前記第1の接合部を前記第2の接合部に置き換える工程とを含む、屋根部材の接合構造の設計方法。
[2]支持部材であるH形鋼梁と屋根部材との間の接合構造の設計方法であって、前記屋根部材は、前記H形鋼梁の長さ方向に配列される第1の接合部、および前記第1の接合部よりも剛性が高い第2の接合部によって前記H形鋼梁に接合され、1または複数の凹凸形状を有するデッキプレートが、前記凹凸形状の延びる方向が前記H形鋼梁の長さ方向に対して垂直になるように配列されることによって前記屋根部材を構成し、前記屋根部材が前記第1の接合部のみによって前記H形鋼梁に接合されることを仮定した場合の前記H形鋼梁の横座屈波形を解析によって導出する工程と、前記横座屈波形における面外変形極大値の位置を特定する工程と、前記面外変形極大値の位置に対応する第1のデッキプレートの少なくとも1つの前記第1の接合部を前記第2の接合部に置き換える工程とを含む、屋根部材の接合構造の設計方法。
[3]前記第1の接合部および前記第2の接合部は、前記第1のデッキプレートの凹部に設けられた焼抜き栓溶接であり、前記第2の接合部の剛性は前記焼抜き栓溶接の数を増やすことにより高められる、[2]に記載の屋根部材の接合構造の設計方法。
【発明の効果】
【0009】
上記の構成によれば、H形鋼梁の長さ方向に配列される複数の接合部によって屋根部材がH形鋼梁に接合された屋根部材の接合構造において、剛性および耐力が高い接合部を配置する位置を適切に定めることができる。これにより、補剛効果が見込めない位置を避け、かつ、施工コストを低減しながら、効率良くH形鋼梁の横座屈耐力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の断面図である。
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の平面図である。
本発明の一実施形態に係る屋根部材の接合構造の設計方法のフローチャートである。
固有値解析で使用するH形鋼梁のモデルにおける接合部の配置を説明する概略図である。
固有値解析によって得られたH形鋼梁の横座屈波形の一例を示す概略図である。
H形鋼梁の横座屈波形の解析結果の一例を示すグラフである。
複数のデッキプレートが配列されている場合の第1のデッキプレートの位置を説明する図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
対応するデッキプレートにおける第2の接合部の配置例を示す図である。
第2の接合部を一つ設ける場合の効果を説明する解析結果のグラフである。
第2の接合部を二つ設ける場合の効果を説明する解析結果のグラフである。
屋根部材の接合構造の第2の接合部を拡大した斜視図である。
図10のA-A線に沿った断面図である。
図10のB-B線に沿った断面図である。
図10のC-C線に沿った断面図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
本発明の実施形態の変形例を示す図である。
剛性を一部のみ高くしたタイトフレームの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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