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公開番号2025150173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050913
出願日2024-03-27
発明の名称包装材料およびその製造方法
出願人日本製紙パピリア株式会社
代理人個人,個人
主分類D21H 15/02 20060101AFI20251002BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明は、包装加工適性と通気性に優れた包装材料と、包装用材料の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】天然繊維を含む紙基材と、前記紙基材の少なくとも片面に設けられたヒートシール層とを有する包装材料であって、前記紙基材が、パルプ全量に対し針葉樹パルプを80%以上含むクレープ紙からなり、該針葉樹パルプが、ルーメン比の平均が0.50以上0.70以下である包装材料である。また、前記包装材料の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
天然繊維を含む紙基材と、前記紙基材の少なくとも片面に設けられたヒートシール層とを有する包装材料であって、
前記紙基材が、パルプ全量に対し針葉樹パルプを80%以上含むクレープ紙からなり、
該針葉樹パルプが、ルーメン比の平均が0.50以上0.70以下であることを特徴とする、包装材料。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
MD方向の引張破断伸びが5%以上15%以下であり、
MD方向及びCD方向の引裂強さが400mN以上であり、
KES-FB2-A純曲げ試験機で測定したMD、CD方向の曲げ強さがいずれも1g・cm

/cm以下であり、
CERULEAN-PPM Expressで測定した通気度が1000Coresta unit.以上であることを特徴とする、請求項1の包装材料。
【請求項3】
前記クレープ紙に、
熱可塑性樹脂を含む塗工液をグラビア方式またはフレキソ方式で塗布することによりヒートシール層を形成することを特徴とする、
請求項1または2の包装材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品用トレイなどの包装容器や、ピロー包装用の袋などの包装体には、主にプラスチック製の材料が使用されている。また、活性炭などの消臭剤やシリカゲルなどの乾燥剤を、通気性を有する主にプラスチック製のフィルムや不織布、これらの積層体製の袋に封入した、包装体が使用されている。しかしながら、近年、海洋でのプラスチック廃棄物に関わる問題等の環境問題に端を発して脱プラスチックの風潮が高まっており、工業製品における樹脂材料の使用量を極力低減することが望まれている。このような風潮下において、包装体についても環境負荷低減のため、紙を使用した包装材料の検討がなされている。
【0003】
特許文献1には、針葉樹未晒クラフトパルプを主成分とする紙基材と、紙基材の片面に積層されるヒートシール層とを備えており、紙基材における流れ方向の耐折強度が500回以上1,000回以下であり、幅方向の耐折強度が80回以上200回以下であり、ヒートシール層積層面の表面のベック平滑度が3秒以上230秒以下であり、ヒートシール層の主成分がエチレン(メタ)アクリル酸共重合体アルカリ中和物であり、ヒートシール層の塗工量が1.5g/m

以上10.0g/m

以下である、環境にやさしく、ヒートシール強度を確保しつつ、ヒートシール層が積層された領域の折り目による亀裂の抑制効果及び耐水性に優れるヒートシール紙が提案されている。
【0004】
特許文献2には、パルプを主成分とする紙基材と、紙基材の片面に積層されるヒートシール層とを備えており、ヒートシール層の主成分が、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体アルカリ中和物であり、紙基材におけるヒートシール層積層面の表面のベック平滑度が5秒以上50秒以下であり、パーカープリントサーフ平滑度が3.8μm以上8.0μm以下であり、紙基材におけるヒートシール層非積層面の表面のベック平滑度が50秒以上500秒以下であり、パーカープリントサーフ平滑度が2.0μm以上4.2μm以下である、環境負荷が高いラミネート紙やプラスチックフィルムを含まず、耐水性及びヒートシール層非積層面の印刷適性に優れるヒートシール紙が提案されている。
【0005】
特許文献3には、紙基材の少なくとも一方の面に1層以上のヒートシール層を有するヒートシール紙であって、ヒートシール層は水分散性樹脂バインダーを含有し、ISO2493-1:2010に準拠して測定されるヒートシール紙の縦方向のISO剛度が0.55mNm以下であり、ヒートシール紙の横方向のISO剛度が0.45mNm以下であり、JIS Z 1707:2019に準拠して測定されるヒートシール紙の突刺強度が7.5N以上である、耐落下衝撃性を有し、かつ柔軟性にも優れ、さらにヒートシール性に優れるヒートシール紙が提案されている。
【0006】
特許文献4には、紙基材と、紙基材の少なくとも片面に設けられたヒートシール層とを有する軟包装材用紙であって、紙基材が填料の含有量が1質量%以下、坪量25g/m

以上50g/m

以下、密度0.85g/m

以上1.35g/m

以下であり、ヒートシール層の乾燥質量(片面あたり)が、4g/m

以上20g/m

以下であり、軟包装材用紙が引裂強さ(MD方向及びCD方向)100mN以上650mN以下であり、どの方向からでも容易に破ることができ、軟包装体としたときに被包装物を容易に取り出すことができる軟包装材用紙が提案されている。
【0007】
特許文献5には、紙基材と、紙基材の少なくとも一方の面の最表面に設けられ、有機材料を50質量%以上含有する熱接着層とを備え、熱接着層は有機材料の少なくとも一部としてスチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを含有し、且つ熱接着層が設けられた熱接着面のJIS P 8155:2010に準拠して測定される王研式平滑度が50秒以上であり、通気性および透湿性を有し、発塵性が少なく、リサイクル可能なヒートシールシートが提案されている。
特許文献6には、消臭性能を有する袋状包装体であって、物理吸着剤を、光触媒と化学吸着剤とを含む生地で包んだ、袋状包装体が提案されており、袋状包装体の生地としてポリプロピレン製のスパンボンド不織布が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2023-107689号
特開2023-107678号
特許第7243901号
特開2023-81594号
特開2018-053400号
特開2019-208969号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ヒートシール紙を用いた包装材料が、プラスチックフィルムを用いた包装材料の代替として提案されている。しかし、紙は、プラスチックフィルムや不織布と比較して伸びと強度と柔軟性に劣るため、ヒートシール紙を用いた包装材料は、ピロー包装機などで包装加工した場合にシワや破れが生じやすく、また、内容物の形状によっては包装することができない場合があった。また、消臭剤や乾燥剤を封入した包装体では、通気性が高い包装材料を用いることで、高い消臭性や吸湿性を得ることができる。
本発明は、包装加工適性と通気性に優れた包装材料と、包装用材料の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を解決するための手段は以下の通りである。
1.天然繊維を含む紙基材と、前記紙基材の少なくとも片面に設けられたヒートシール層とを有する包装材料であって、
前記紙基材が、パルプ全量に対し針葉樹パルプを80%以上含むクレープ紙からなり、
該針葉樹パルプが、ルーメン比の平均が0.50以上0.70以下であることを特徴とする
包装材料。
2.MD方向の引張破断伸びが5%以上15%以下であり、
MD方向及びCD方向の引裂強さが400mN以上であり、
KES-FB2-A純曲げ試験機で測定したMD、CD方向の曲げ強さがいずれも1g・cm

/cm以下であり、
CERULEAN-PPM Expressで測定した通気度が1000Coresta unit.以上であることを特徴とする、
上記包装材料。
3.前記クレープ紙に、
熱可塑性樹脂を含む塗工液をグラビア方式またはフレキソ方式で塗布することによりヒートシール層を形成することを特徴とする、
上記包装材料の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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