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公開番号2025150024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050670
出願日2024-03-27
発明の名称多孔質ブリーザ
出願人TPR株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B01D 39/20 20060101AFI20251002BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】防水性と通気性とを両立させることができる、新たな多孔質ブリーザを提供することを課題とする。
【解決手段】通気性及び透水性を有する多孔質ブリーザであって、以下で定義されるV×Cの値が100以上520以下である、多孔質ブリーザ。
V=W×Sp/(S100/Sall)
C=h-0.379×2.5614
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
通気性及び透水性を有する多孔質ブリーザであって、以下で定義されるV×Cの値が100以上520以下である、多孔質ブリーザ。
V=W×Sp/(S
100
/S
all

C=h
-0.379
×2.5614
但し、
・真空含浸法にて前記ブリーザに水を含浸させた際の、以下の式から算出される含水密度をWとする。
含水密度W=(水含浸後の質量-水含浸前の質量)/ブリーザ体積
・前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上の空隙面積の合計をS
all
とする。
・前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上100μm

未満の空隙面積の合計をS
100
とする。
・前記ブリーザの平面方向面積をSpとする。
・ブリーザの厚さをhとする。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
通気性及び透水性を有する多孔質ブリーザであって、
真空含浸法にて前記ブリーザに水を含浸させた際の、以下の式から算出される含水密度Wが0.2g/cm

以上であり、
含水密度W=(水含浸後の質量-水含浸前の質量)/ブリーザ体積
前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積500μm

以上の空隙面積の合計をS
500
としたとき、測定面積全体に対するS
500
の割合が5%以上20%以下である、多孔質ブリーザ。
【請求項3】
前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積500μm

以上の空隙の平均面積をSa
500
としたとき、Sa
500
が1000μm

以上3500μm

以下である、請求項1又は2に記載の多孔質ブリーザ。
【請求項4】
前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上100μm

未満の空隙面積の合計をS
100
とし、前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上の空隙面積の合計をS
all
としたとき、S
100
/S
all
の値が7%以上35%以下である、請求項1又は2に記載の多孔質ブリーザ。
【請求項5】
以下で定義されるW

×Sr
500
×Cの値が0.005以上0.025以下である、請求項1又は2に記載の多孔質ブリーザ。
・真空含浸法にて前記ブリーザに水を含浸させた際の、以下の式から算出される含水密度をWとする。
含水密度W=(水含浸後の質量-水含浸前の質量)/ブリーザ体積
・前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積500μm

以上の空隙面積の合計をS
500
としたとき、測定面積全体に対するS
500
の割合をSr
500
とする。
・C=h
-0.379
×2.5614(ただし、ブリーザの厚さをhとする。)
【請求項6】
前記多孔質ブリーザの表面に10μLの水滴を滴下した際、該水滴がブリーザ中に浸透するまでの浸透時間が32秒以上44秒以下である、請求項1又は2に記載の多孔質ブリーザ。
【請求項7】
前記多孔質ブリーザが焼結合金製である、請求項1又は2に記載の多孔質ブリーザ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防水性及び通気性を有する、多孔質ブリーザに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
防水性及び通気性を備えたブリーザとしては、PTFEなど樹脂製の多孔質膜が知られているが、高価な設備を必要とすることなどから、焼結合金での代替が検討されてきた。
例えば、特許文献1では通気孔を有する焼結合金本体に、撥水性を向上する撥水処理を施した焼結合金が開示されている。
また、特許文献2には、相対的に空孔径の大きい第1のフィルタ層と空孔径が第1のフィルタ層よりも小さい第2のフィルタ層とを有する、金属焼結フィルタの製造方法が開示されている。
更に、特許文献3には、圧縮成形体を焼結してなる多孔質の焼結体と、該焼結体の表面に形成されたフッ素系化合物コーティング膜とを備えるフィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-105324号公報
特開平7-68114号公報
特開2023-046383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献で開示された発明は、防水性と通気性とを両立できる、との記載はあるが、どのようなレベルで防水性と通気性とを両立するか詳細な検討はされていない。
一方で、電池ケースのベント用ブリーザなどは、バッテリー内の発生ガスを通気してバッテリーパック内の圧力上昇を抑えることが要求されるとともに、水や油などの侵入や漏出を防ぐことが必要となり、高いレベルの防水性と通気性との両立が要求される。
本発明は、防水性と通気性とを両立させることができる、新たな多孔質ブリーザを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討し、以下に示す特定のパラメータを充足することで、防水性と通気性とを両立させることができる、新たな多孔質ブリーザを提供できることを見出した。
【0006】
本発明の一形態は、通気性及び透水性を有する多孔質ブリーザであって、以下で定義されるV×Cの値が100以上520以下である、多孔質ブリーザである。
V=W×Sp/(S
100
/S
all

C=h
-0.379
×2.5614
但し、
・真空含浸法にて前記ブリーザに水を含浸させた際の、以下の式から算出される含水密度をWとする。
含水密度W=(水含浸後の質量-水含浸前の質量)/ブリーザ体積
・前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上の空隙面積の合計をS
all
とする。
・前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上100μm

未満の空隙面積の合計をS
100
とする。
・前記ブリーザの平面方向面積をSpとする。
・ブリーザの厚さをhとする。
【0007】
また、本発明の別の形態としては、通気性及び透水性を有する多孔質ブリーザであって、
真空含浸法にて前記ブリーザに水を含浸させた際の、以下の式から算出される含水密度Wが0.2g/cm

以上であり、
含水密度W=(水含浸後の質量-水含浸前の質量)/ブリーザ体積
前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積500μm

以上の空隙面積の合計をS
500
としたとき、測定面積全体に対するS
500
の割合が5%以上20%以下である、多孔質ブリーザ。
【0008】
前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積500μm

以上の空隙の平均面積をSa
500
としたとき、Sa
500
が1000μm

以上3500μm

以下であることが好ましく、断面積10μm

以上100μm

未満の空隙面積の合計をS
100
とし、前記ブリーザの厚さ方向断面における、断面積10μm

以上の空隙面積の合計をS
all
としたとき、S
100
/S
all
の値が7%以上35%以下であることが好ましい。また、測定面積全体に対するS
500
の割合をSr
500
としたとき、W

×Sr
500
×Cの値が0.005以上0.025以下であることが好ましい。
【0009】
また、前記多孔質ブリーザの表面に10μLの水滴を滴下した際、該水滴がブリーザ中に浸透するまでの浸透時間が32秒以上44秒以下であることが好ましく、前記多孔質ブリーザが焼結合金製であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、防水性と通気性とを両立させることができる、新たな多孔質ブリーザを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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