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公開番号
2025149788
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024133803
出願日
2024-08-09
発明の名称
スクロール型圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人ぱてな
主分類
F04C
18/02 20060101AFI20251001BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】耐久性に優れたスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明のスクロール型圧縮機は、ハウジング6、駆動機構10、第1スクロール30及び第2スクロール40を備えている。第1スクロール30及び第2スクロール40は、冷媒を圧縮する圧縮室12を形成している。第1スクロール30にはケース25が固定されている。ケース25には吐出室16、還流路250及び吐出通路251が形成されている。吐出室16は圧縮室12と連通しており、圧縮室12で圧縮された冷媒である圧縮冷媒が吐出される。また、吐出室16内には衝突壁71が設けられており、この衝突壁71はケース25とともに回転する。そして、衝突壁71は、吐出通路251に向かって流通する圧縮冷媒と衝突することで圧縮冷媒に含まれた潤滑油18を圧縮冷媒から分離させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ハウジング、駆動機構、第1スクロール及び第2スクロールを備え、
前記駆動機構、前記第1スクロール及び前記第2スクロールは前記ハウジング内に収容され、
前記第1スクロールと前記第2スクロールとによって、冷媒を圧縮する圧縮室が形成されるスクロール型圧縮機であって、
前記ハウジングには、前記圧縮室で圧縮された冷媒である圧縮冷媒を外部に吐出する吐出連絡口が形成され、
前記第1スクロール、前記第2スクロール及び前記駆動機構の少なくとも一つには、前記ハウジング内で回転可能にケースが固定され、
前記ケースには、前記圧縮室と連通し、前記圧縮室から前記圧縮冷媒が内部に吐出される吐出室と、
前記吐出室と前記吐出連絡口とに連通する吐出通路とが形成され、
前記吐出室内には、前記ケースとともに回転し、前記吐出通路に向かって流通する前記圧縮冷媒と衝突することで前記圧縮冷媒に含まれた潤滑油を前記圧縮冷媒から分離させる衝突壁が設けられていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第1スクロールは、前記駆動機構によって駆動軸心周りに回転駆動され、
前記第2スクロールは、前記第1スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記第1スクロール及び従動機構によって回転従動され、
前記ケースは、前記第1スクロールに固定され、
前記第1スクロールには、前記圧縮室と連通する吐出口が形成されている請求項1記載のスクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記衝突壁は、前記第1スクロールの径方向に延びる板状をなし、前記駆動軸心方向で前記第1スクロールから離隔しつつ前記第1スクロールと対向する対向壁部と、前記対向壁部と接続して前記駆動軸心方向に筒状に延びる接続周壁部とを有し、
前記吐出室は、前記衝突壁によって第1吐出室と第2吐出室とに区画され、
前記第1吐出室は、前記衝突壁と前記第1スクロールとの間に位置するとともに、前記吐出口と連通し、
前記第2吐出室は、前記ケースと前記衝突壁との間に位置するとともに、前記吐出通路と連通し、
前記接続周壁部には、前記径方向に延びて前記第1吐出室と前記第2吐出室とを連通する連通路が形成されている請求項2記載のスクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記衝突壁は、前記第1スクロールの径方向に延びる板状をなし、前記駆動軸心方向で前記第1スクロールから離隔しつつ前記第1スクロールと対向する対向壁部と、前記対向壁部と接続して前記駆動軸心方向に筒状に延びる接続周壁部とを有し、
前記吐出室は、前記衝突壁によって第1吐出室と第2吐出室とに区画され、
前記第1吐出室は、前記衝突壁と前記第1スクロールとの間に位置するとともに、前記吐出口と連通し、
前記第2吐出室は、前記ケースと前記衝突壁との間に位置するとともに、前記吐出通路と連通し、
前記接続周壁部には、前記駆動軸心方向に延びて前記第1吐出室と前記第2吐出室とを連通する連通路が形成されている請求項2記載のスクロール型圧縮機。
【請求項5】
前記第1スクロールには、前記吐出室内に配置されて前記吐出口を開閉可能な吐出弁が設けられ、
前記吐出口及び前記吐出弁と、前記衝突壁とは前記駆動軸心方向で対向している請求項2記載のスクロール型圧縮機。
【請求項6】
前記衝突壁は、前記駆動軸心方向で前記吐出弁と対向する第1面と、前記第1面の反対側に位置し、前記駆動軸心方向で前記ケースに当接する第2面とを有し、
前記吐出通路は、前記駆動軸心方向で前記第2面に対向しつつ前記衝突壁によって覆われ、
前記第2面と前記ケースとの間には、前記吐出室内の前記圧縮冷媒を前記第1スクロールの径方向に流通させつつ前記吐出通路に案内する径方向流路が形成されている請求項5記載のスクロール型圧縮機。
【請求項7】
前記径方向流路は、前記吐出室内に開口する入口部と、
前記入口部と接続し、前記入口部から前記吐出通路に向けて前記圧縮冷媒を流通させる上流側流路部とを有し、
前記上流側流路部は、前記入口部から前記吐出通路に向かって前記第1スクロールの回転方向とは反対方向に傾斜している請求項6記載のスクロール型圧縮機。
【請求項8】
前記径方向流路は、前記吐出通路と連通する下流側流路部を有し、
前記下流側流路部は、前記上流側流路部に向かって湾曲しつつ、前記入口部とは反対側で前記上流側流路部と接続している請求項7記載のスクロール型圧縮機。
【請求項9】
前記ケースは、前記衝突壁に向かって駆動軸心方向に突出して前記第2面に当接する複数の突出部を有し、
前記衝突壁は前記各突出部に固定され、
前記径方向流路は、前記突出部同士の間に位置している請求項6記載のスクロール型圧縮機。
【請求項10】
前記ケースは、軸受を介して前記ハウジングに回転可能に支持され、
前記吐出室は、前記軸受の外径よりも大径に形成されている請求項1記載のスクロール型圧縮機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はスクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来のスクロール型圧縮機(以下、単に圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動機構、第1スクロール、第2スクロール及び従動機構を備えている。駆動機構及び第1スクロールはハウジング内に収容されている。また、ハウジングには、第1スクロールに向かって突出するボスが形成されている。ボスの内部には支持孔と吐出連絡口が形成されている。支持孔は吐出連絡口よりも大径に形成されており、吐出連絡口と連通している。吐出連絡口はハウジングの外部に連通している。
【0003】
第1スクロールには駆動軸が形成されている。駆動軸は円筒状をなしており、内部にボスを収容している。駆動軸とボスとの間、より具体的には、駆動軸の内周面とボスの外周面との間には軸受が設けられている。駆動軸は外周面が駆動機構に固定されている。こうして、第1スクロールは、ハウジング内において駆動機構と固定されているとともに、軸受を介してボスに駆動軸心周りで回転可能に支持されている。
【0004】
第2スクロールは第1スクロール内に収容されている。これにより、第2スクロールは第1スクロールとの間に圧縮室を形成している。また、第2スクロールには、ボスに向かって突出する従動軸が形成されている。従動軸は支持孔に挿通されている。これにより、第2スクロールは、第1スクロール内に収容された状態でボスに従動軸心周りで回転可能に支持されている。また、従動軸の内部には吐出室が形成されている。吐出室は圧縮室と連通している他、吐出連絡口と連通している。つまり、吐出室を通じて圧縮室と吐出連絡口とが連通している。従動機構は第1スクロールと第2スクロールとの間に配置されている。
【0005】
この圧縮機では、第1スクロールが駆動機構によって駆動軸心周りに回転駆動され、従動スクロールが第1スクロール及び従動機構によって従動軸心周りで回転従動される。これにより、回転駆動する第1スクロールと回転従動する第2スクロールとによって圧縮室の容積が変化する。こうして、この圧縮機では、圧縮室内に冷媒が吸入されつつ圧縮される。そして、圧縮室で圧縮された冷媒は圧縮冷媒として吐出室に吐出され、更に吐出室から吐出連絡口を経てハウジングの外部に吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平2-227575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この種の圧縮機では、第1スクロール及び第2スクロール等を潤滑油によって潤滑し、第1スクロール及び第2スクロール等の摩耗を抑制することが求められる。ここで、圧縮室内に吸入される冷媒には潤滑油が含まれており、この潤滑油は圧縮冷媒とともに圧縮室から吐出室に吐出される。そこで、このような潤滑油を第1スクロール及び第2スクロール等の潤滑に用いれば、第1スクロール及び第2スクロール等を好適に潤滑し得ると考えられる。
【0008】
しかし、上記従来の圧縮機では、吐出室に吐出された潤滑油の大部分は、圧縮冷媒とともに吐出室から吐出連絡口を経てハウジングの外部に吐出されてしまう。このため、この圧縮機では、吐出室に吐出された潤滑油を第1スクロール及び第2スクロール等の潤滑に十分に用いることができない。このため、このような圧縮機では第1スクロール及び第2スクロール等の潤滑不足による耐久性の低下が懸念される。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、耐久性に優れたスクロール型圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のスクロール型圧縮機は、ハウジング、駆動機構、第1スクロール及び第2スクロールを備え、
前記駆動機構、前記第1スクロール及び前記第2スクロールは前記ハウジング内に収容され、
前記第1スクロールと前記第2スクロールとによって、冷媒を圧縮する圧縮室が形成されるスクロール型圧縮機であって、
前記ハウジングには、前記圧縮室で圧縮された冷媒である圧縮冷媒を外部に吐出する吐出連絡口が形成され、
前記第1スクロール、前記第2スクロール及び前記駆動機構の少なくとも一つには、前記ハウジング内で回転可能にケースが固定され、
前記ケースには、前記圧縮室と連通し、前記圧縮室から前記圧縮冷媒が内部に吐出される吐出室と、
前記吐出室と前記吐出連絡口とに連通する吐出通路とが形成され、
前記吐出室内には、前記ケースとともに回転し、前記吐出通路に向かって流通する前記圧縮冷媒と衝突することで前記圧縮冷媒に含まれた潤滑油を前記圧縮冷媒から分離させる衝突壁が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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