特許ウォッチ

公開番号2025149177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049657
出願日2024-03-26
発明の名称位置情報システム、情報処理装置及び情報処理方法
出願人太陽誘電株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06Q 10/06 20230101AFI20251001BHJP(計算;計数)
要約【課題】作業内容と作業者とを紐付けて記録する作業記録の作成に係る手間を軽減すること。
【解決手段】実施形態に係る位置情報システムは、複数のビーコンタグと、複数のゲートウェイと、端末と、サーバと、を含む。端末は、ビーコンタグをそれぞれが保持する複数の作業者のうちのいずれかの作業者と、作業内容とを紐付けることにより作業記録を生成する。サーバは、複数のビーコンタグのそれぞれに関する、識別情報と、保持する作業者の氏名と、が登録された登録リストを記憶する。サーバは、登録リストに登録されている複数の作業者のうちの端末が所在の特定エリアに存在する作業者が上位に繰り上げられた更新リストを生成する。サーバは、更新リストのリスト内の順序を示す表示用リストを端末に送信する。端末は、登録リストに登録されている複数の作業者を、更新リストのリスト内の順序で選択可能に並べて表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
それぞれが自端末を一意に特定する識別情報を含む無線信号を送信する複数のビーコンタグと、
エリアごとに設けられ、それぞれが前記複数のビーコンタグのそれぞれから送信された前記無線信号を受信可能に構成された複数のゲートウェイと、
前記ビーコンタグをそれぞれが保持する複数の作業者のうちのいずれかの作業者と、作業内容と、の入力を受け付け、受け付けた作業者及び作業内容を紐付けることにより作業記録を生成する端末と、
前記複数のゲートウェイと、前記端末と、のそれぞれに通信可能に接続されるサーバと、を含み、
前記サーバは、
前記複数のゲートウェイのそれぞれからの、前記無線信号に関する情報を受信する通信部と、
前記複数のビーコンタグのそれぞれに関する、前記識別情報と、保持する作業者の氏名と、が登録された登録リストを記憶する記憶部と、
前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記端末が所在の特定エリアに存在する作業者が上位に繰り上げられた更新リストを生成する生成部と、を備え、
前記記憶部は、生成された前記更新リストをさらに記憶し、
前記通信部は、前記端末からのリスト要求を受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記更新リストのリスト内の順序を示す表示用リストを前記端末に送信し、
前記端末は、前記サーバからの前記表示用リストに基づいて、前記登録リストに登録されている複数の作業者を、前記更新リストのリスト内の順序で選択可能に並べて表示する、
位置情報システム。
続きを表示（約 1,800 文字）【請求項２】
前記生成部は、前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記特定エリアに隣接する隣接エリアに存在する作業者が、前記特定エリアに存在する作業者に次いで上位に繰り上げられた更新リストを生成する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項３】
前記生成部は、前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記特定エリアと、前記特定エリアに隣接する隣接エリアとの間を移動中の作業者が、前記特定エリアに存在する作業者に次いで上位に繰り上げられた更新リストを生成する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項４】
前記生成部は、同一エリア内に存在する複数の作業者に関し、前記端末からの距離順に前記更新リストのリスト内の順序を決定する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項５】
前記生成部は、前記登録リストに登録されている複数の作業者に関し、前記作業内容における役割ごとに、前記更新リストのリスト内の順序を決定する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項６】
前記生成部は、所定の周期で前記更新リストを生成する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項７】
前記所定の周期は、時間帯に応じて変化する、
請求項６に記載の位置情報システム。
【請求項８】
前記生成部は、前記端末が所在の前記特定エリアが特定されるごとに、前記更新リストを生成する、
請求項１に記載の位置情報システム。
【請求項９】
エリアごとに設けられ、それぞれが自端末を一意に特定する識別情報を含む無線信号を送信する複数のビーコンタグのそれぞれから送信された前記無線信号を受信可能にそれぞれが構成された複数のゲートウェイと、前記ビーコンタグをそれぞれが保持する複数の作業者のうちのいずれかの作業者と、作業内容と、の入力を受け付け、受け付けた作業者及び作業内容を紐付けることにより作業記録を生成する端末と、のそれぞれに通信可能に接続され、前記複数のゲートウェイのそれぞれからの、前記無線信号に関する情報を受信する通信部と、
前記複数のビーコンタグのそれぞれに関する、前記識別情報と、保持する作業者の氏名と、が登録された登録リストを記憶する記憶部と、
前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記端末が所在の特定エリアに存在する作業者が上位に繰り上げられた更新リストを生成する生成部と、を備え、
前記記憶部は、生成された前記更新リストをさらに記憶し、
前記通信部は、前記端末からのリスト要求を受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記更新リストのリスト内の順序を、前記登録リストに登録されている複数の作業者を選択可能に並べて表示する際の順序として示す表示用リストを前記端末に送信する、
情報処理装置。
【請求項１０】
エリアごとに設けられ、それぞれが自端末を一意に特定する識別情報を含む無線信号を送信する複数のビーコンタグのそれぞれから送信された前記無線信号を受信可能にそれぞれが構成された複数のゲートウェイと、前記ビーコンタグをそれぞれが保持する複数の作業者のうちのいずれかの作業者と、作業内容と、の入力を受け付け、受け付けた作業者及び作業内容を紐付けることにより作業記録を生成する端末と、のそれぞれに通信可能に接続される情報処理装置において実行される方法であって、
前記複数のゲートウェイのそれぞれからの、前記無線信号に関する情報を受信することと、
前記複数のビーコンタグのそれぞれに関する、前記識別情報と、保持する作業者の氏名と、が登録された登録リストを記憶することと、
前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記端末が所在の特定エリアに存在する作業者が上位に繰り上げられた更新リストを生成することと、
生成された前記更新リストをさらに記憶することと、
前記端末からのリスト要求を受信した場合に、記憶された前記更新リストのリスト内の順序を、前記登録リストに登録されている複数の作業者を選択可能に並べて表示する際の順序として示す表示用リストを前記端末に送信することと、を含む、
情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、位置情報システム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、医療現場や自動車整備、製造業の出荷検査など、特定のエリアで行われる特定の作業に関し、誰がどのような作業を行ったのかなどを明確にするために、作業内容と作業者とを紐付けた作業記録の作成が必要な業務がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１９７７３４号公報
特開２０１１－１１８６４３号公報
特開２０１６－２２４４９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
例えば、氏名及び役割（種別）がサーバに事前登録され、また、表示された事前登録済のリストから選択することにより作業者の氏名を氏名欄へ入力可能に構成されるなど、選択された作業者の氏名を作業内容に紐付けて作業記録として残す場合があった。このような中、作業者は、リストにおける表示順位によっては、スライドバーなどを使い自分の氏名を探す必要があるなど、作業記録の作成には手間が掛かっていた。このため、氏名欄が空欄の状態で作業が始められたり、前回の作業者の氏名が入力された状態のまま、作業ごとに氏名を変更せずに作業記録が作成され続けたりするおそれがあった。
【０００５】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業内容と作業者とを紐付けて記録する作業記録の作成に係る手間を軽減することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態に係る位置情報システムは、複数のビーコンタグと、複数のゲートウェイと、端末と、サーバと、を含む。前記複数のビーコンタグは、それぞれが自端末を一意に特定する識別情報を含む無線信号を送信する。前記複数のゲートウェイは、エリアごとに設けられ、それぞれが前記複数のビーコンタグのそれぞれから送信された前記無線信号を受信可能に構成される。前記端末は、前記ビーコンタグをそれぞれが保持する複数の作業者のうちのいずれかの作業者と、作業内容と、の入力を受け付け、受け付けた作業者及び作業内容を紐付けることにより作業記録を生成する。前記サーバは、前記複数のゲートウェイと、前記端末と、のそれぞれに通信可能に接続される。前記サーバは、通信部と、記憶部と、生成部と、を備える。前記通信部は、前記複数のゲートウェイのそれぞれからの、前記無線信号に関する情報を受信する。前記記憶部は、前記複数のビーコンタグのそれぞれに関する、前記識別情報と、保持する作業者の氏名と、が登録された登録リストを記憶する。前記生成部は、前記登録リストに登録されている複数の作業者のうちの前記端末が所在の特定エリアに存在する作業者が上位に繰り上げられた更新リストを生成する。前記記憶部は、生成された前記更新リストをさらに記憶する。前記通信部は、前記端末からのリスト要求を受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記更新リストのリスト内の順序を示す表示用リストを前記端末に送信する。前記端末は、前記サーバからの前記表示用リストに基づいて、前記登録リストに登録されている複数の作業者を、前記更新リストのリスト内の順序で選択可能に並べて表示する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、作業内容と作業者とを紐付けて記録する作業記録の作成に係る手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る位置情報システムの構成の一例を示す図である。
図２は、実施形態に係る端末の有する機能構成の一例を示す図である。
図３は、実施形態に係るサーバの有する機能構成の一例を示す図である。
図４は、実施形態に係る位置情報システムの各装置を実現する情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図５は、実施形態に係る位置情報システムの適用例を説明するための図である。
図６は、実施形態に係るサーバにおいて実行される表示用リスト生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図７は、実施形態に係る登録リストの構成の一例を示す図である。
図８は、実施形態に係る表示用リストセットの構成の一例を示す図である。
図９は、実施形態に係る位置情報システムにおいて実行される作業記録生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図１０は、実施形態に係る端末において表示される、作業者氏名の入力画面の一例を示す図である。
図１１は、実施形態に係る端末とは異なり、登録リストの順序を用いる場合の氏名選択画面の一例を示す図である。
図１２は、実施形態に係る端末において表示される、表示用リストの順序を用いる場合の氏名選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付の図面を用いて、本実施形態に係る位置情報システム、情報処理装置及び情報処理方法について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明は適宜省略する。
【００１０】
図１は、実施形態に係る位置情報システム１の構成の一例を示す図である。図１に示すように、位置情報システム１は、複数のビーコンタグ２と、複数のゲートウェイ３と、少なくとも一つの端末５と、サーバ７と、を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許