TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025153779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056411
出願日2024-03-29
発明の名称コイル部品及びコイル部品の製造方法
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 実効透磁率を低下させることなく導体パターン間の絶縁性を向上させる。
【解決手段】 一実施形態における磁性基体は、磁性基体と、磁性基体内にコイル軸の周りに延びるように設けられているコイル導体と、コイル導体の一端と電気的に接続される第1外部電極と、コイル導体の他端と電気的に接続される第2外部電極と、を備える。コイル導体は、第1導体パターンと、このコイル導体とコイル軸に沿う第1方向において対向する第2導体パターンと、を有する。磁性基体は、複数の金属磁性粒子を含む第1領域と、Fe、Ni、及びZnを含有する複合酸化物粒子を含む第2領域と、を含む。第2領域は、第1導体パターンと第2導体パターンとの間に介在するように配置されている。第2領域は、磁性を呈し、絶縁性である。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
磁性基体と、
前記磁性基体内にコイル軸の周りに延びるように設けられているコイル導体と、
前記コイル導体の一端と電気的に接続される第1外部電極と、
前記コイル導体の他端と電気的に接続される第2外部電極と、
を備え
前記コイル導体は、第1導体パターンと、前記コイル軸に沿う第1方向において前記第1導体パターンと対向する第2導体パターンと、を有し、
前記磁性基体は、複数の金属磁性粒子を含む第1領域と、Fe、Ni、及びZnを含有する複合酸化物粒子を含み、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとの間に介在するように配置されている、磁性を呈する絶縁性の第2領域と、を含む、
コイル部品。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第2領域の体積抵抗率を示す第2抵抗率は、前記第1領域の体積抵抗率を示す第1抵抗率よりも大きい、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第2領域の透磁率を示す第2透磁率は、前記第1領域の透磁率を示す第1透磁率よりも大きい、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第2領域の前記第1方向における寸法は、3μm以下である、
請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1導体パターンの下面が前記第2導体パターンの上面と対向しており、
前記第2領域は、前記第1導体パターンの下面の全体を覆っている、
請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第2領域の端部は、前記磁性基体から露出している、
請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第2領域は、少なくとも前記第1導体パターンと接している、
請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記第2領域は、前記第1導体パターン及び前記第2導体パターンのいずれとも接している、
請求項7に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記コイル軸の方向から見たときに、前記第2領域の面積は、前記第1導体パターンの面積及び前記第2導体パターンの面積のいずれよりも大きい、
請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記金属磁性粒子は、Crを含有しており、
前記磁性基体は、前記第1領域と前記第2領域の界面において、ZnCr
2

4
を含有する、
請求項1または2に記載のコイル部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書における開示は、主に、コイル部品及びコイル部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品は、磁性基体と、磁性基体に設けられたコイル導体と、コイル導体の一端に取り付けられた第1外部電極と、コイル導体の他端に取り付けられた第2外部電極と、を備える。あるタイプの磁性基体は、互いに結合した複数の金属磁性粒子を含有する。金属磁性粒子から構成される磁性基体は、フェライト材料から構成される磁性基体よりも磁気飽和が起こりにくい。このため、金属磁性粒子から構成される磁性基体を備えるコイル部品は、大電流が流れる回路(例えば、電源回路やDC/DCコンバータ回路)での使用に適している。
【0003】
金属磁性粒子から構成される磁性基体を備える従来のコイル部品が特開2016-051752号公報(特許文献1)に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-051752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においても指摘されているように、金属磁性粒子から構成される磁性基体を用いたコイル部品においてコイル導体を構成する導体パターン間の間隔が小さくなると、導体パターン間で絶縁破壊が起きやすくなる。特許文献1においては、隣接する導体パターン間にガラスとアルミナとの混合物で形成された高絶縁性の非磁性体部が設けることで、絶縁破壊を抑制している。
【0006】
磁性基体の一部に非磁性の領域が存在すると、当該磁性基体を備えるコイル部品の実効透磁率が低下してしまう。コイル部品においては、磁性基体の絶縁性が高いだけでなく、実効透磁率が高いことが望まれる。
【0007】
本明細書において開示される発明の目的は、上述した問題の少なくとも一部を解決又は緩和することである。本発明のより具体的な目的の一つは、金属磁性粒子から構成される磁性基体を備えるコイル部品において、実効透磁率を低下させることなく導体パターン間の絶縁性を向上させることである。
【0008】
本発明の前記以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。特許請求の範囲に記載される発明は、「発明を解決しようとする課題」から把握される課題以外の課題を解決するものであってもよい。本明細書において開示される様々な発明は、「本発明」と総称されることがある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態における磁性基体は、磁性基体と、磁性基体内にコイル軸の周りに延びるように設けられているコイル導体と、コイル導体の一端と電気的に接続される第1外部電極と、コイル導体の他端と電気的に接続される第2外部電極と、を備える。コイル導体は、第1導体パターンと、このコイル導体とコイル軸に沿う第1方向において対向する第2導体パターンと、を有する。磁性基体は、複数の金属磁性粒子を含む第1領域と、Fe、Ni、及びZnを含有する複合酸化物粒子を含む第2領域と、を含む。第2領域は、第1導体パターンと第2導体パターンとの間に介在するように配置されている。第2領域は、磁性を呈し、絶縁性である。
【発明の効果】
【0010】
本明細書により開示される発明の実施形態によれば、金属磁性粒子から構成される磁性基体を備えるコイル部品において、実効透磁率を低下させることなく導体パターン間の絶縁性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

太陽誘電株式会社
コイル部品
2日前
太陽誘電株式会社
積層セラミック電子部品
2日前
太陽誘電株式会社
積層セラミック電子部品および誘電体磁器組成物
2日前
太陽誘電株式会社
積層セラミック電子部品および誘電体磁器組成物
2日前
個人
フレキシブル電気化学素子
6日前
日新イオン機器株式会社
イオン源
2日前
ローム株式会社
半導体装置
8日前
株式会社ユーシン
操作装置
6日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
6日前
株式会社ホロン
冷陰極電子源
今日
オムロン株式会社
電磁継電器
7日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
6日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
6日前
日東電工株式会社
積層体
7日前
ノリタケ株式会社
熱伝導シート
6日前
サクサ株式会社
電池の固定構造
6日前
トヨタ自動車株式会社
バッテリ
7日前
ローム株式会社
半導体装置
8日前
株式会社トクヤマ
シリコンエッチング液
今日
株式会社トクヤマ
シリコンエッチング液
今日
古河電気工業株式会社
端子
6日前
SMK株式会社
キートップ及びスイッチ
8日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
6日前
ローム株式会社
半導体装置
8日前
ベストテック株式会社
装置支持具
6日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
7日前
日本製紙株式会社
導電性フィルム
7日前
日本製紙株式会社
導電性フィルム
7日前
ローム株式会社
半導体装置
7日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
2日前
日本電気株式会社
レーザモジュール
7日前
APB株式会社
二次電池モジュール
6日前
APB株式会社
二次電池モジュール
6日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
7日前
エイブリック株式会社
半導体集積回路装置
2日前
続きを見る