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公開番号
2025147982
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048527
出願日
2024-03-25
発明の名称
インクジェット記録方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20250930BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】得られる捺染物が耐裏抜け性に優れる、インクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】有機酸と、水と、を含有する処理液をインクジェット法により布帛上の任意の場所に対して付着させる、処理液付着工程と、顔料と、アニオン性の第1樹脂粒子と、水と、を含有する有色インク組成物の液滴を、任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、有色インク付着工程と、アニオン性の第2樹脂粒子と、水と、を含有する透明インク組成物の液滴を、任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、透明インク付着工程と、を有し、処理液付着工程において、任意の場所に付着する、有機酸に由来する酸性基量が4.5mmol/m
2
以上であり、有色インク組成物及び処理液組成物の一方が任意の場所に付着してから、他方が任意の場所に付着するまでの最短の時間差|α|は、5min以内である、インクジェット記録方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機酸と、水と、を含有する処理液組成物をインクジェット法により布帛上の任意の場所に対して付着させる、処理液付着工程と、
顔料と、アニオン性の第1樹脂粒子と、水と、を含有する有色インク組成物の液滴を、前記任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、有色インク付着工程と、
アニオン性の第2樹脂粒子と、水と、を含有する透明インク組成物の液滴を、前記任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、透明インク付着工程と、を有し、
前記処理液付着工程において、前記任意の場所に付着する、前記有機酸に由来する酸性基量が4.5mmol/m
2
以上であり、
前記有色インク組成物及び前記処理液組成物の一方が前記任意の場所に付着してから、他方が前記任意の場所に付着するまでの最短の時間差|α|は、5min以内である、
インクジェット記録方法。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記時間差|α|が、10msec以内である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記有色インク組成物及び前記透明インク組成物の一方が前記任意の場所に付着してから、他方が前記任意の場所に付着するまでの最短の時間差|β|は、1.0sec以上5.0sec以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記有機酸の分子量は、5000以下である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記顔料は、自己分散顔料である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記処理液の単位面積あたりの付着量X、前記有色インク組成物の単位面積あたりの付着量Y、及び前記透明インク組成物の単位面積あたりの付着量Zが、下記式(1)の関係を満たす、
(Y+Z)/X ≧ 1.1 …(1)
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記有色インクが付着している記録領域において、前記有色インク組成物の単位面積あたりの付着量Yが10g/m
2
以上である、
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記処理液が付着する第1領域の面積Aと、前記有色インク組成物が付着する第2領域の面積Bと、前記透明インク組成物が付着する第3領域の面積Cとが、下記式(2)の関係を満たす、
C≧A≧B …(2)
請求項1に記載のインクジェット記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、発色性及び堅牢性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、滲みを抑制しつつ、印刷物の摩擦性等に優れる捺染物を提供することを目的として、記録媒体に、色材及び水を含むインクをインクジェット方式により付与する工程と、インクが付与された記録媒体に、処理液Aを付与する工程と、処理液Aが付与された記録媒体に、処理液Bを付与する工程と、を含み、処理液Bは、水分散性樹脂を含み、処理液Aは、処理液Bの水分散性樹脂を凝集させる凝集剤を含む、捺染物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-180836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような従来の構成により行われる記録方法では、得られる捺染物の耐裏抜け性及び摩擦堅牢性において改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のインクジェット記録方法は、有機酸と、水と、を含有する処理液組成物をインクジェット法により布帛上の任意の場所に対して付着させる処理液付着工程と、顔料と、アニオン性の第1樹脂粒子と、水と、を含有する有色インク組成物の液滴を、上記任意の場所に対してインクジェット法により付着させる有色インク付着工程と、アニオン性の第2樹脂粒子と、水と、を含有する透明インク組成物の液滴を、上記任意の場所に対してインクジェット法により付着させる透明インク付着工程とを有し、上記処理液付着工程において、上記任意の場所に付着する、上記有機酸に由来する酸性基量が4.5mmol/m
2
以上であり、上記有色インク組成物及び上記処理液組成物の一方が上記任意の場所に付着してから、他方が上記任意の場所に付着するまでの最短の時間差|α|は、5min以内である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施例に用いる処理液組成物の組成を示す表1である。
実施例に用いる有色インク組成物の組成を示す表2である。
実施例に用いる透明インク組成物の組成を示す表3である。
実施例に用いる各組成物及び記録方法の構成、並びにその評価結果を示す表4である。
実施例に用いる各組成物及び記録方法の構成、並びにその評価結果を示す表5である。
実施例に用いる各組成物及び記録方法の構成を、並びにその評価結果示す表6である。
実施例に用いる各組成物及び記録方法の構成を、並びにその評価結果示す表7である。
実施例に用いる各組成物及び記録方法の構成を、並びにその評価結果示す表8である。
本実施形態の記録方法で用いる記録装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0008】
[インクジェット記録方法]
本実施形態に係るインクジェット記録方法(以下、本記録方法ともいう。)は、有機酸と、水と、を含有する処理液組成物をインクジェット法により布帛上の任意の場所に対して付着させる、処理液付着工程と、顔料と、アニオン性の第1樹脂粒子と、水と、を含有する有色インク組成物の液滴を、任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、有色インク付着工程と、アニオン性の第2樹脂粒子と、水と、を含有する透明インク組成物の液滴を、任意の場所に対してインクジェット法により付着させる、透明インク付着工程と、を有し、処理液付着工程において、任意の場所に付着する、有機酸に由来する酸性基量が4.5mmol/m
2
以上であり、有色インク組成物及び処理液組成物の一方が任意の場所に付着してから、他方が任意の場所に付着するまでの最短の時間差|α|は、5min以内である。
【0009】
近年、インクジェット顔料捺染において、インクの滲み低減や発色性向上のために行う前処理液工程と、インク付着の工程とを1つの記録装置で行う記録方法の検討が行われている。このような方法では、工程が簡略化され、廃液の排出も無くすことが可能である。特に、処理液の付着工程とインクの付着工程の間の乾燥を省略するウェットオンウェット(Wet on wet)方式は、装置の小型化や高速化の点でも利点を有する。
【0010】
処理液には、インクを凝集させるための凝集剤として有機酸や多価金属塩が使用されるが、多価金属塩は凝集力が強く、発色性や裏抜けが抑制された記録物が得られる傾向にあるものの、得られる記録物の湿潤摩擦堅牢性が低下する傾向にある。一方で、有機酸は、インクのアニオン成分と中和反応をし、それによりアニオン成分の親水性を低下させるため、湿潤摩擦堅牢性に優れる記録物を得ることが出来る。また、有機酸を用いることにより、アニオン成分の分散破壊が生じ布帛の表面近傍で凝集が生じることで、一定の発色性の向上も認められる。しかしながら、有機酸は、分散破壊に依るインク成分の凝集力が相対的に弱く、色材が布帛中に浸透し裏面にまでインクが到達する(以下、「裏抜け」ともいう)が生じることがある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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