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公開番号
2025147782
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048200
出願日
2024-03-25
発明の名称
二次精錬条件および連続鋳造条件の決定方法と鋼の製造方法
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B22D
11/108 20060101AFI20250930BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】モールドパウダーの流入不良を抑制する。
【解決手段】溶存Al量が0.3質量%以上、Ca量が10ppm未満の鋼を連続鋳造する場合において、モールドパウダー消費量を用いてモールドパウダーの流入不良が起こらない鋳型内モールドパウダーのAl
2
O
3
含有量の範囲を決定し、決定したAl
2
O
3
含有量の範囲内のAl
2
O
3
含有量X(質量%)のとき下記式を満たすA、B、a~dを決定する。
20.33A+0.58×(7000a-0.00079b-0.00067c-0.038d+9.63)+13.75B = X
ここで、A:溶鋼中の溶存Al量(質量%)
B:鋳造速度(m/min)
a:二次精錬終了までに溶鋼に添加される合金中のCa量(質量%)
b:二次精錬における溶鋼への送酸量(Nm
3
)
c:二次精錬における溶鋼環流用ガス流量(NL/min)
d:二次精錬における溶鋼環流時間(分)
である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
溶存Al量が0.3質量%以上、Ca量が10ppm未満の鋼を、SiO
2
を含有するモールドパウダーを使用して連続鋳造する場合において、
モールドパウダー消費量を用いて、鋳型と凝固シェルとの間へのモールドパウダーの流入不良が起こらない鋳型内モールドパウダーのAl
2
O
3
含有量の範囲を決定し、
決定したAl
2
O
3
含有量の範囲内のAl
2
O
3
含有量X(質量%)のとき下記式を満たす二次精錬条件a~dおよび連続鋳造条件A、Bを決定する、二次精錬条件および連続鋳造条件の決定方法。
20.33A+0.58×(7000a-0.00079b-0.00067c-0.038d+9.63)+13.75B = X
ここで、A:溶鋼中の溶存Al量(質量%)
B:鋳造速度(m/min)
a:二次精錬終了までに溶鋼に添加される合金中のCa量(質量%)
b:二次精錬における溶鋼への送酸量(Nm
3
)
c:二次精錬における溶鋼環流用ガス流量(NL/min)
d:二次精錬における溶鋼環流時間(分)
である。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
溶存Al量が0.3質量%以上、Ca量が10ppm未満の鋼を、SiO
2
を含有するモールドパウダーを使用して連続鋳造する場合において、
モールドパウダー消費量を用いて、鋳型と凝固シェルとの間へのモールドパウダーの流入不良が起こらない鋳型内モールドパウダーのAl
2
O
3
含有量の範囲を決定し、
決定したAl
2
O
3
含有量の範囲内のAl
2
O
3
含有量X(質量%)のとき下記式を満たす二次精錬条件a~dおよび連続鋳造条件A、Bで二次精錬および連続鋳造を行うことを特徴とする鋼の製造方法。
20.33A+0.58×(7000a-0.00079b-0.00067c-0.038d+9.63)+13.75B = X
ここで、A:溶鋼中の溶存Al量(質量%)
B:鋳造速度(m/min)
a:二次精錬終了までに溶鋼に添加される合金中のCa量(質量%)
b:二次精錬における溶鋼への送酸量(Nm
3
)
c:二次精錬における溶鋼環流用ガス流量(NL/min)
d:二次精錬における溶鋼環流時間(分)
である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次精錬条件および連続鋳造条件を決定する方法に関する。また、本発明は、鋼を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼の連続鋳造において鋳型内の溶鋼上にモールドパウダーが添加される。モールドパウダーは溶鋼上で溶融し、鋳型と凝固シェルとの間に流入する。鋳型と凝固シェルとの間に流入したモールドパウダーは、鋳型と凝固シェル間の潤滑作用などをもたらす。
【0003】
Alを含有する鋼を連続鋳造する場合、溶鋼中のAlと溶融モールドパウダー中のSiO
2
との反応によりAl
2
O
3
が生成する。生成したAl
2
O
3
が溶融モールドパウダーに吸入されるなどによりモールドパウダーが高粘度に変質し、鋳型と凝固シェル間へのモールドパウダーの流入不良が生じる。
【0004】
モールドパウダーの流入不良により鋳型と凝固シェル間の潤滑性が損なわれると、鋳型への凝固シェルの焼付きが生じ、鋳片に表面欠陥が発生する。最悪の場合、ブレークアウトが発生することがある。
【0005】
そこで、Alを含有する鋼を連続鋳造する場合に使用するモールドパウダーが提案されている。例えば、特許文献1には、「溶融する前の組成からAl
2
O
3
を質量比で20%分増加させるとともに、増加したAl
2
O
3
に相当するSiO
2
を減少させた後、1400℃で溶融して10℃/分で850℃まで冷却した後に室温まで空冷し、粉砕した試料をX線回折分析した結果、回折X線強度の第1ピーク高さの比較において、Ca
2
Al
2
SiO
7
の第1ピーク高さが、Ca
12
Al
14
O
32
F
2
の第1ピーク高さよりも低い」モールドパウダーが記載されている(特許文献1の請求項1など)。このようなモールドパウダーを使用することにより、Alを含有する鋼を連続鋳造する場合にモールドパウダーの流入不良を抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-122326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような特殊なモールドパウダーを使用する方法は知られているが、これとは異なる方法、例えば特殊なモールドパウダーを使用しない方法を提案することが望まれる。
【0008】
本発明は、Alを含有する鋼を連続鋳造する際、従来の方法とは異なる方法によりモールドパウダーの流入不良を抑制可能な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
Alを含有する鋼の連絡鋳造において、モールドパウダーの流入不良の原因となるモールドパウダーの変質は、溶鋼中のAlと溶融モールドパウダー中のSiO
2
との反応によるAl
2
O
3
の生成に加え、溶鋼中の介在物の浮上が原因であると考えられる。この介在物は、Caを含むAl
2
O
3
介在物(CaO-Al
2
O
3
系介在物など)である。
【0010】
溶鋼中のAlと溶融モールドパウダー中のSiO
2
との反応によるAl
2
O
3
の生成は、溶鋼中の溶存Al量に依存し、溶存Al量が多い高Al鋼では不可避に発生する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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