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公開番号
2025145060
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045041
出願日
2024-03-21
発明の名称
非調質鍛造用鋼、非調質鍛造鋼および非調質鍛造部品
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250926BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】高強度と優れた靭性を併せ持つ非調質鍛造部品と、該非調質鍛造部品の製造に有用な、非調質鍛造鋼および非調質鍛造用鋼を提供する。
【解決手段】所定の化学組成を満たし、下記の式(1)で示されるXが1.29以上である、非調質鍛造用鋼。
X=〔C〕+0.123×〔Si〕+0.28×〔Mn〕-1.03×〔S〕+0.323×〔Cr〕+1.69×〔V〕
ただし、〔C〕、〔Si〕、〔Mn〕、〔S〕、〔Cr〕、〔V〕はそれぞれ、質量%で示した鋼中のC、Si、Mn、S、Cr、Vの含有量を示し、含まれない元素はゼロとする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
化学組成が、
C :0.35~0.60質量%、
Si:0.18~0.80質量%、
Mn:0.90~1.40質量%、
P :0質量%超、0.05質量%以下、
S :0.040~0.080質量%、
Cr:0.72~1.60質量%、
V :0.10~0.24質量%、
Al:0質量%超、0.030質量%以下、
N :0質量%超、0.020質量%以下、
Ni:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Cu:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Mo:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Ca:0.030質量%以下(0質量%を含む)、
Ti:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Pb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Sb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Te:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Zr:0.005質量%以下(0質量%を含む)、
Mg:0.005質量%以下(0質量%を含む)、および
REM:0.02質量%以下(0質量%を含む)
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなり、
下記式(1)で示されるXが1.29以上である、非調質鍛造用鋼。
X=〔C〕+0.123×〔Si〕+0.28×〔Mn〕-1.03×〔S〕+0.323×〔Cr〕+1.69×〔V〕・・・(1)
ただし、〔C〕、〔Si〕、〔Mn〕、〔S〕、〔Cr〕、〔V〕はそれぞれ、質量%で示した鋼中のC、Si、Mn、S、Cr、Vの含有量を示し、含まれない元素はゼロとする。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
化学組成が、
C :0.35~0.60質量%、
Si:0.18~0.80質量%、
Mn:0.90~1.40質量%、
P :0質量%超、0.05質量%以下、
S :0.040~0.080質量%、
Cr:0.72~1.60質量%、
V :0.10~0.24質量%、
Al:0質量%超、0.030質量%以下、
N :0質量%超、0.020質量%以下、
Ni:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Cu:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Mo:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Ca:0.030質量%以下(0質量%を含む)、
Ti:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Pb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Sb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Te:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Zr:0.005質量%以下(0質量%を含む)、
Mg:0.005質量%以下(0質量%を含む)、および
REM:0.02質量%以下(0質量%を含む)
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなり、
下記式(1)で示されるXが1.29以上である、非調質鍛造鋼。
X=〔C〕+0.123×〔Si〕+0.28×〔Mn〕-1.03×〔S〕+0.323×〔Cr〕+1.69×〔V〕・・・(1)
ただし、〔C〕、〔Si〕、〔Mn〕、〔S〕、〔Cr〕、〔V〕はそれぞれ、質量%で示した鋼中のC、Si、Mn、S、Cr、Vの含有量を示し、含まれない元素はゼロとする。
【請求項3】
請求項2に記載の非調質鍛造鋼を用いてなる非調質鍛造部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、非調質鍛造用鋼、非調質鍛造鋼および非調質鍛造部品に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車用部品として用いられる鍛造部品には、自動車の軽量化等に伴い、更なる高強度化が求められている。また、低コスト化や製造効率などの観点から、鍛造後に熱処理を行わずとも強度を高めた非調質鍛造部品を得ることが求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、引張強度が750MPa以上、10
5
サイクルでの疲労限度比が0.60以上で、更には被削性にも優れ、低コストで実現できるフェライト・パーライト型の非調質鋼材が提案されている。詳細には、所定の成分を含有し、(1)~(3)式で表されるfn1~fn3の値が所定の範囲とし、組織がフェライト・パーライトで、且つ面積割合で組織に占めるフェライト相の割合が0.15~0.65、フェライト粒度がJIS粒度番号で7.0以上である非調質鋼材が示されている。
【0004】
また、特許文献2には、破断分割性と被削性とを両立し得る破断分割型コンロッド用鋼として、所定の成分を満たし、式(1)で表されるf値が0.003以上であり、鋼表面からD/4(Dは鋼の厚さ又は直径)の位置における縦断面において、幅1μm以上の硫化物系介在物が1mm
2
当たり100~4000個存在すると共に、この幅1μm以上の硫化物系介在物の平均アスペクト比(長さ/幅)が15以下である、破断分割型コネクティングロッド用鋼が提案されている。
【0005】
また、特許文献3には、被削性向上元素の使用に頼らずとも疲労限度比と被削性の双方をバランス良く満足させ、しかも容易に製造できる機械構造用鋼が提案されている。該機械構造用鋼は、所定の成分を満たす非調質鋼であって、フェライトとパーライトの合計組織分率が面積率で95%以上であり、JIS G0551に規定される旧オーステナイト結晶粒のGf粒度番号が5番以上であることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-262267号公報
特開2009-155724号公報
特開2010-007143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自動車の足回り部品など、非調質鍛造用鋼を用いて作製される非調質鍛造部品には十分高い強度と優れた靭性が求められる。鍛造後の強度を増加させた場合、一般に靭性は低下するため、高強度と高靭性の両立は難しいという課題がある。特許文献1~3では、強度の向上については検討されているが、高強度化した際に併せて靭性も高めることについては検討がなされていない。
【0008】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、自動車におけるラック等の足回り部品等の、高強度と優れた靭性を併せ持つ非調質鍛造部品と、該非調質鍛造部品の製造に有用な、非調質鍛造鋼および非調質鍛造用鋼を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様1は、
化学組成が、
C :0.35~0.60質量%、
Si:0.18~0.80質量%、
Mn:0.90~1.40質量%、
P :0質量%超、0.05質量%以下、
S :0.040~0.080質量%、
Cr:0.72~1.60質量%、
V :0.10~0.24質量%、
Al:0質量%超、0.030質量%以下、
N :0質量%超、0.020質量%以下、
Ni:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Cu:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Mo:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Ca:0.030質量%以下(0質量%を含む)、
Ti:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Pb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Sb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Te:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Zr:0.005質量%以下(0質量%を含む)、
Mg:0.005質量%以下(0質量%を含む)、および
REM:0.02質量%以下(0質量%を含む)
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなり、
下記式(1)で示されるXが1.29以上である、非調質鍛造用鋼である。
X=〔C〕+0.123×〔Si〕+0.28×〔Mn〕-1.03×〔S〕+0.323×〔Cr〕+1.69×〔V〕・・・(1)
ただし、〔C〕、〔Si〕、〔Mn〕、〔S〕、〔Cr〕、〔V〕はそれぞれ、質量%で示した鋼中のC、Si、Mn、S、Cr、Vの含有量を示し、含まれない元素はゼロとする。
【0010】
本発明の態様2は、
C :0.35~0.60質量%、
Si:0.18~0.80質量%、
Mn:0.90~1.40質量%、
P :0質量%超、0.05質量%以下、
S :0.040~0.080質量%、
Cr:0.72~1.60質量%、
V :0.10~0.24質量%、
Al:0質量%超、0.030質量%以下、
N :0質量%超、0.020質量%以下、
Ni:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Cu:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Mo:0.20質量%以下(0質量%を含む)、
Ca:0.030質量%以下(0質量%を含む)、
Ti:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Pb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Sb:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Te:0.10質量%以下(0質量%を含む)、
Zr:0.005質量%以下(0質量%を含む)、
Mg:0.005質量%以下(0質量%を含む)、および
REM:0.02質量%以下(0質量%を含む)
を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなり、
下記式(1)で示されるXが1.29以上である、非調質鍛造鋼である。
X=〔C〕+0.123×〔Si〕+0.28×〔Mn〕-1.03×〔S〕+0.323×〔Cr〕+1.69×〔V〕・・・(1)
ただし、〔C〕、〔Si〕、〔Mn〕、〔S〕、〔Cr〕、〔V〕はそれぞれ、質量%で示した鋼中のC、Si、Mn、S、Cr、Vの含有量を示し、含まれない元素はゼロとする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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