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公開番号2025145844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046300
出願日2024-03-22
発明の名称試料の選別採取配置方法および採取配置装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01N 1/04 20060101AFI20250926BHJP(測定;試験)
要約【課題】より短時間で、高い安定性および高い位置精度で選別および採取することが可能な、試料の選別採取配置方法および採取配置装置を提供する。
【解決手段】フィルム2上のゲルシート4の一部を切り取ることで、採取ピン141の内部にゲルシート部分4Eが採取される。配置ピン142の押圧によりゲルシート部分4Eが採取ピン141内から押し出され、採取ピン141の外部の所定位置に配置される。ゲルシート部分4Eを採取ピン141で穿刺する採取位置を観察光学系により選定する第1選定工程と、ゲルシート部分4Eを配置する所定位置を観察光学系により選定する第2選定工程とをさらに備える。
【選択図】図25
特許請求の範囲【請求項1】
採取すべき対象物を支持するゲルをフィルム上にシート状に形成し、ゲルシートを形成する工程と、
前記フィルム上の前記ゲルシートを中空形状を有する採取ピンで穿刺し、前記ゲルシートの一部を切り取ることで、前記採取ピンの内部にゲルシート部分を採取する工程と、
前記採取ピンの内部の前記ゲルシート部分を配置ピンの押圧により前記採取ピンの内部から押し出して前記採取ピンの外部の所定位置に配置する工程とを備え、
前記ゲルシートを前記採取ピンで穿刺する採取位置を観察光学系により選定する第1選定工程、および前記ゲルシート部分を配置する前記所定位置を前記観察光学系により選定する第2選定工程をさらに備える、試料の選別採取配置方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2選定工程にて選定される前記所定位置は、前記対象物を収納可能なウェルが複数並ぶウェルプレートに含まれる1つの前記ウェル内の位置である、請求項1に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項3】
前記第1選定工程および前記第2選定工程の後、前記採取する工程の前に、前記採取位置と前記所定位置とが重なるように前記ゲルシートを設置する第1採取直前工程をさらに備える、請求項2に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項4】
前記第1選定工程においては、前記ゲルシートの複数の部分の位置が観察および記憶され、
前記第2選定工程においては、前記ウェルプレートに含まれる複数の前記ウェルの位置が観察および記憶され、
前記第1採取直前工程は、前記第1選定工程および前記第2選定工程において記憶された前記ゲルシートの複数の部分および前記ウェルの位置に基づき処理がなされる、請求項3に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項5】
前記第1選定工程および前記第2選定工程の後、前記採取する工程の前に、前記採取ピンを前記採取位置の真上に配置する第2採取直前工程と、
前記採取する工程の後、前記所定位置に配置する工程の前に、前記採取ピンが前記採取位置の真上から前記所定位置の真上まで移動する工程とをさらに備え、
前記第2採取直前工程および前記移動する工程の時点において、前記採取位置と前記所定位置とは互いに重なる位置以外の位置に配置されている、請求項2に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項6】
前記所定位置に配置する工程の後、前記所定位置に前記ゲルシート部分が配置されていることを前記観察光学系により観察する工程をさらに備える、請求項1に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項7】
前記配置ピンは中実形状を有する、請求項1に記載の試料の選別採取配置方法。
【請求項8】
処理対象材を切り取り採取可能な、中空形状を有する採取ピンと、
前記採取ピンの内部に挿入可能であり、前記採取ピンの押圧により切り取られた前記処理対象材に前記採取ピン内で接触し、前記処理対象材を押圧することで、前記処理対象材を前記採取ピン外に配置する配置ピンと、
前記採取ピンが固定された固定用ホルダとを備え、
前記処理対象材は、採取すべき対象物を支持するゲルがシート状に形成されたゲルシートであり、
前記採取ピンにより切り取られる前記処理対象材を保持する保持台と、
前記処理対象材を前記採取ピンで穿刺する採取位置、および前記穿刺により切り取られた前記処理対象材の部分を配置する所定位置を選定する観察光学系とをさらに備える、採取配置装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、試料の選別採取配置方法および採取配置装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、目的の特徴を有する細胞および細胞集団を他から分離する技術が急速に発展している。目的の細胞を分離する技術として、限界希釈、セルソーター、マイクロ流体デバイス、コロニーピックアップなどの細胞の取捨選択方法が注目されている。
【0003】
さらに、分離した少数の細胞を操作する技術として、微量の液滴を扱う印刷技術が注目されている。印刷技術には、インクジェット方式、ディスペンサー方式がある。
【0004】
しかし、任意の細胞を1細胞単位で、つまり極めて微量だけ採取するためには、より微量を高精度に採取する技術が必要である。特許第6640238号公報(特許文献1)では、中空上の採取針を用いて生体試料が切断採取される。採取針の内部に液体などが注入されることで、採取針内の採取された試料が採取針から排出される。また特開2022-90524号公報(特許文献2)には、試料容器内の液状の試料から細胞を吸引するための細胞採取手法について開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6640238号公報
特開2022-90524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、採取針の内部に注入される液体により、切断された採取針内の試料の崩れおよび散逸が起こる。また採取針の切断により、切断される試料に傷害が起こる可能性がある。
【0007】
特許文献2では、細胞を採取するために吸引部材が水平方向の移動を繰り返す動作をする。このため細胞を採取する作業に要するタクトタイムが長くなり、多量のサンプルの移動のスループットが低下する。また特許文献2にて、細胞は液滴内に存在する。このため採取前に選別対象である細胞などの位置座標を決定していても、装置の駆動時の振動等に起因して細胞などの位置がずれ、正確に採取できない可能性がある。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みなされたものである。本発明の目的は、より短時間で、高い安定性および高い位置精度で選別および採取することが可能な、試料の選別採取配置方法および採取配置装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に従った試料の選別採取配置方法は、採取すべき対象物を支持するゲルをフィルム上にシート状に形成し、ゲルシートを形成する。フィルム上のゲルシートを中空形状を有する採取ピンで穿刺し、ゲルシートの一部を切り取ることで、採取ピンの内部にゲルシート部分を採取する。採取ピンの内部のゲルシート部分を配置ピンの押圧により採取ピンの内部から押し出して採取ピンの外部の所定位置に配置する。ゲルシートを採取ピンで穿刺する採取位置を観察光学系により選定する第1選定工程、およびゲルシート部分を配置する所定位置を前記観察光学系により選定する第2選定工程とをさらに備える。
【0010】
本開示に従った採取配置装置は、採取ピンと、配置ピンと、固定用ホルダとを備える。採取ピンは、処理対象材を切り取り採取可能であり、中空形状を有する。配置ピンは、採取ピンの内部に挿入可能であり、採取ピンの押圧により切り取られた処理対象材に採取ピン内で接触し、処理対象材を押圧することで、処理対象材を採取ピン外に配置する。固定用ホルダには、採取ピンが固定されている。処理対象材は、採取すべき対象物を支持するゲルがシート状に形成されたゲルシートである。採取配置装置は、保持台と、観察光学系とをさらに備える。保持台は、採取ピンにより切り取られる処理対象材を保持する。観察光学系は、処理対象材を採取ピンで穿刺する採取位置、および穿刺により切り取られた処理対象材の部分を配置する所定位置を選定する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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