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公開番号2025145322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045431
出願日2024-03-21
発明の名称モノクローナル抗体、Crtac1B測定用試薬、試薬キット及びCrtac1Bの測定方法
出願人シスメックス株式会社,公立大学法人横浜市立大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/18 20060101AFI20250926BHJP(有機化学)
要約【課題】Crtac1B及び/又はその断片と特異的に結合するモノクローナル抗体、当該抗体を含むCrtac1B測定用試薬及び試薬キット、並びに当該抗体を用いるCrtac1Bの測定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】重鎖が、配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるCDR2及び配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含み、軽鎖が、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、アミノ酸配列KASからなるCDR2及び配列番号5に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含む、単離されたモノクローナル抗体により、上記の課題を解決する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
重鎖及び軽鎖を有する単離されたモノクローナル抗体であって、
前記重鎖が、配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるCDR2及び配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含み、
前記軽鎖が、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、アミノ酸配列KASからなるCDR2及び配列番号5に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含む、モノクローナル抗体。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記重鎖が、配列番号6に示されるアミノ酸配列からなる可変領域を含む請求項1に記載のモノクローナル抗体。
【請求項3】
前記軽鎖が、配列番号7に示されるアミノ酸配列からなる可変領域を含む請求項1に記載のモノクローナル抗体。
【請求項4】
Crtac1B及びその断片と特異的に結合する請求項1に記載のモノクローナル抗体。
【請求項5】
前記Crtac1Bが、配列番号8に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質であり、
前記断片が、配列番号8に示されるアミノ酸配列のN末端から609位までのアミノ酸残基からなる領域を少なくとも含み、且つ配列番号8に示されるアミノ酸配列の610位以降のいずれか1のアミノ酸残基からC末端までの領域を欠損したタンパク質である請求項4に記載のモノクローナル抗体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を含む、Crtac1B測定用試薬。
【請求項7】
捕捉体を含む第1試薬と、検出体を含む第2試薬とを含み、前記捕捉体又は前記検出体が請求項1~5のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体である、Crtac1B測定用試薬キット。
【請求項8】
試料中のCrtac1B及び/又はその断片と、捕捉体とを含む複合体を固相上に形成し、前記複合体に含まれるCrtac1B及び/又はその断片を検出する工程と
を含み、前記捕捉体が請求項1~5のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体である、Crtac1Bの測定方法。
【請求項9】
前記試料が、血液、血漿、血清又は脳脊髄液である請求項8に記載の測定方法。
【請求項10】
試料中のCrtac1B及び/又はその断片と、捕捉体と、検出体とを含む複合体を固相上に形成する工程と、
前記検出体に基づいてCrtac1B及び/又はその断片を検出する工程と
を含み、前記捕捉体又は前記検出体が請求項1~5のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体である、Crtac1Bの測定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟骨酸性タンパク質1B(Cartilage acidic protein-1B:Crtac1B)及びその断片と特異的に結合するモノクローナル抗体に関する。本発明は、Crtac1B測定用試薬に関する。本発明は、Crtac1B測定用試薬キットに関する。本発明は、Crtac1Bの測定方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
Crtac1Bは、中枢神経系に存在するNogo受容体と結合し、アンタゴニストとして機能することにより、神経再生を促進することが知られている。特許文献1には、多発性硬化症、視神経脊髄炎などの炎症又は脱髄を伴う神経疾患の患者から採取した脳脊髄液(CSF)において、Crtac1Bのタンパク質レベルが有意に低下したことが記載されている。特許文献1では、Crtac1Bのアミノ酸配列の516位から546位までの領域を認識する抗Crtac1B抗体を作製し、その抗体を用いたイムノブロッティング分析によりCSF中のCrtac1Bのタンパク質レベルを測定したことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第10,088,486号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Crtac1Bタンパク質はCrtac1遺伝子によりコードされるが、当該遺伝子からは、選択的スプライシングによりCrtac1A及びCrtac1Bの2種のバリアントが生じる。図1を参照して、ヒトCrtac1B及びCrtac1Aのアミノ酸配列は1位から606位まで同じであり、607位以降が異なっている。これまでに本発明者らは、血液中に全長のCrtac1Bだけでなく、Crtac1Bの断片も存在することを確認した。また、Crtac1Bの断片として、Crtac1Bのアミノ酸配列の610位~612位のいずれか1のアミノ酸残基からC末端のアミノ酸残基までの領域を欠損したタンパク質が比較的多く存在することを見出した。一方、血液中にはCrtac1Aも多量に存在する。よって、本発明は、Crtac1B及びその断片と特異的に結合するモノクローナル抗体を提供することを目的とする。また、本発明は、当該抗体を含むCrtac1B測定用試薬及び試薬キット、並びに当該抗体を用いるCrtac1Bの測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
よって、以下の[1]~[10]の発明が提供される。
【0006】
[1]重鎖及び軽鎖を有する単離されたモノクローナル抗体であって、前記重鎖が、配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、配列番号2に示されるアミノ酸配列からなるCDR2及び配列番号3に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含み、前記軽鎖が、配列番号4に示されるアミノ酸配列からなるCDR1、アミノ酸配列KASからなるCDR2及び配列番号5に示されるアミノ酸配列からなるCDR3を含む、モノクローナル抗体。
【0007】
[2]前記重鎖が、配列番号6に示されるアミノ酸配列からなる可変領域を含む[1]に記載のモノクローナル抗体。
【0008】
[3]前記軽鎖が、配列番号7に示されるアミノ酸配列からなる可変領域を含む[1]又は[2]に記載のモノクローナル抗体。
【0009】
[4]Crtac1B及びその断片と特異的に結合する[1]~[3]のいずれか1に記載のモノクローナル抗体。
【0010】
[5]前記Crtac1Bが、配列番号8に示されるアミノ酸配列からなるタンパク質であり、前記断片が、配列番号8に示されるアミノ酸配列のN末端から609位までのアミノ酸残基からなる領域を少なくとも含み、且つ配列番号8に示されるアミノ酸配列の610位以降のいずれか1のアミノ酸残基からC末端までの領域を欠損したタンパク質である[4]に記載のモノクローナル抗体。
(【0011】以降は省略されています)

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