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公開番号
2025145183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045236
出願日
2024-03-21
発明の名称
新幹線路盤の突起用鉄筋ユニット並びにその製造方法及び装置
出願人
住倉鋼材株式会社
代理人
個人
主分類
E01B
37/00 20060101AFI20250926BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【目的】突起コンクリート用鉄筋の一部をアンカー筋にアーク溶接で固定する際に当該鉄筋中の構造部分の機械的性質に影響を与えないようにし、複数の鉄筋ユニットを上下に重ねて保管又は運搬するときの無駄なスペースを無くし、施工現場での作業を削減し効率化することができる新幹線路盤の突起コンクリート用の鉄筋ユニット並びにその製造方法及び装置を提供する。
【構成】新幹線路盤の突起コンクリートを施工する際に使用される新幹線路盤の突起用鉄筋ユニットに関し、仕様上、設計上及び構造上必要ではないリング状の非構造筋の一つ又は複数個が、複数のL型筋中のそれぞれ横方向に延びる部分に対しスポット溶接で接合されて成る新幹線路盤の突起用鉄筋ユニット並びにその製造方法及び装置である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
新幹線路盤の突起コンクリートを施工する際に使用される新幹線路盤の突起用鉄筋ユニットであって、鉄筋ユニットとしての仕様上、設計上及び構造上必要ではないリング状の非構造筋が、複数のL型筋中の横方向に延びる各部分にそれぞれスポット溶接で接合され、前記複数のL型筋が互いに所定間隔で位置決めされ配置された状態で固定されていることを特徴とする新幹線路盤の突起用鉄筋ユニット。
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【請求項2】
新幹線路盤の突起コンクリートを施工する際に使用される新幹線路盤の突起用鉄筋ユニットの製造方法であって、
枠体により、複数のL型筋をそれぞれ前記複数のL型筋中の横方向に延びる各部分が互いに所定間隔を介して放射状に延びるように位置決めし配置する配置ステップと、
前記複数のL型筋中の横方向に延びる各部分に、鉄筋ユニットとしての仕様上、設計上及び構造上必要ではないリング状の非構造筋を当接させる当接ステップと、
前記当接された前記複数のL型筋中の前記横方向に延びる各部分と前記リング状の非構造筋との各交点をスポット溶接により接合する接合ステップとを含むことを特徴とする新幹線路盤の突起用鉄筋ユニットの製造方法。
【請求項3】
複数のL型筋を、その縦方向に延びる各部分の先端が下方に向けられるように且つその横方向に延びる各部分が互いに所定間隔を介して放射状に延びるように、位置決めし保持する第1枠体と、
鉄筋ユニットとしての仕様上、設計上及び構造上必要ではないリング状の非構造筋を、前記L型筋の横方向に延びる各部分と当接するように位置決めし保持する第2枠体と、
前記第1枠体により保持されたL型筋の横方向に延びる部分と前記第2枠体により保持されたリング状非構造筋との当接部分をスポット溶接により接合するスポット溶接部と、
前記第1枠体及び第2枠体を所定角度だけ回動させ、前記複数のL型筋中の1つのL型筋の横方向に延びる部分と前記リング状非構造筋との当接部分であって未だ前記スポット溶接されていない部分を、前記スポット溶接部の位置に移動させる回動部と、
を備え、前記回動及びスポット溶接の動作は、前記各当接部分の全てに対して前記スポット溶接による接合が行われるまで順次繰り返すようにしたことを特徴とする新幹線路盤の突起用鉄筋ユニットの製造装置。
【請求項4】
複数のL型筋中の横方向に延びる各部分にそれぞれ、鉄筋ユニットとしての仕様上、設計上及び構造上必要ではないリング状の非構造筋がスポット溶接で接合されており、且つ前記L型筋中の縦方向に延びる各部分にそれぞれ、鉄筋ユニットとしての仕様上、設計上及び構造上必要なリング状の構造筋がスポット溶接で接合されていることを特徴とする請求項1に記載の新幹線路盤の突起用鉄筋ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は新幹線路盤の突起用鉄筋ユニット並びにその製造方法及び装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
図6は従来の新幹線の軌道スラブを支えるコンクリート路盤(新幹線路盤)を示す図である。図6に示すように、従来の新幹線路盤においては、下部コンクリート31の上に円柱状の突起コンクリート32(以下単に「突起」ということがある)が所定間隔で突設されている(図6(c)の符号31,32参照)。このような突起コンクリート32は、下部コンクリート31上に、所定間隔(例えば5m間隔)でレールの敷設方向に沿って形成又は設置されている。この円柱状の突起コンクリート32は、軌道スラブとなる複数のコンクリート板を新幹線路盤上に設置するとき、前記各コンクリート板(軌道スラブ)を水平方向に位置決めし保持するために用いられる。
【0003】
ところで、前記下部コンクリート31及び前記突起コンクリート32を施工する際はコンクリート打設前にそれぞれ必要な鉄筋が配置される。図6(a)は、突起コンクリート32の施工の際に使用される鉄筋であって、前記下部コンクリート31上に例えば5m間隔で設置される通常の突起コンクリート32用鉄筋を示す平面図、図6(b)は前記下部コンクリート31の例えば20m毎の目地など特別な位置に設置される突起コンクリート用鉄筋を示す平面図である。
【0004】
また、図6(c)は前述のような従来の新幹線路盤の下部コンクリート31に図6(a)に示す突起コンクリート32が設置された状態を示す側断面図である。図6に示すように、前記下部コンクリート31及び前記突起コンクリート32中には、例えば8本のL型筋(構造筋)33と6本のリング筋(リング状構造筋)34とから成る鉄筋が埋設されている。なお、前記L型筋33と前記リング状構造筋34はいずれも、前記突起コンクリート用鉄筋としての仕様上、設計上及び構造上必要とされる構造筋である。
【0005】
このような鉄筋は、コンクリートを打設する前に、施工現場で作業者が例えば8本のL型筋33と6本のリング状構造筋34とを結束して設置するか、又は予め工場で例えば8本のL型筋33の図示縦方向に延びる部分33aの下方部分に1本(計6本中の1本)のリング状構造筋34をアーク溶接で接合してユニット化した鉄筋を施工現場に持ち込みその後、施工現場で作業者が残りの5本(前記計6本中の5本)のリング状構造筋34をさらに各L型筋33に結束して設置するようにしている。なお図中、符号33bは前記L型筋33中の横方向に延びる部分である。
【0006】
次に図7(a)は予め工場で例えば8本のL型筋33の縦方向に延びる各部分33aの一部に例えば1本のリング状構造筋34をアーク溶接により接合して製造された、従来の鉄筋ユニットの一例を示す平面図、図7(b)はその側面図である。
【0007】
また図8は前述した予め工場で例えば8本のL型筋33の縦方向に延びる部分33aの下方部分に例えば1本のリング状構造筋34をアーク溶接で接合して成る、従来の鉄筋ユニットの一例を示す斜視図である。図8に示す従来の鉄筋ユニットにおいて、前記各L型筋33は図示縦方向に延びる部分33aとその図示横方向に延びる部分33bとから構成されている。図8に示す従来例では、計8本のL型筋33は、それらの横方向に延びる各部分33bが互いに所定距離を介して均等に放射状に延びるように配置されており、且つそれらの縦方向に延びる各部分33a中の下方部分(前記横方向に延びる部分33bの上面側よりも約1cm~数cmだけ上方の部分)が1本のリング状構造筋34とアーク溶接により接合されている(なお、リング状構造筋34は、全体として6本程度が前記縦方向に延びる各部分33aに固定されるが、前記の工場で予めアーク溶接により固定されるのは例えば1本のリング状構造筋34だけで、それ以外の残りの例えば5本のリング状構造筋34は施工現場で結束により前記縦方向に延びる各部分33aに固定される)。
【0008】
また従来より、前記縦方向に延びる各部分33aに工場でのアーク溶接により又は現場での結束により固定される前記リング状構造筋34は、突起コンクリート用鉄筋としての仕様上、設計上及び構造上必要な構造筋とされている。すなわち、施工現場で前記突起コンクリートを施工するときは、前記例えば8本のL型筋33中の縦方向に延びる各部分33a中の複数箇所をリング状構造筋34と固定することが、仕様上、設計上又は構造上、必要とされている。
【0009】
これに対し、前記各L型筋33中の図7(b)の図示下方の横方向に延びる各部分33bをリング状構造筋34と固定することは、少なくとも突起コンクリート用鉄筋としての仕様上、設計上又は構造上は、必要とされていない。
【0010】
図7,8に示すような予め工場でL型筋33中の縦方向に延びる各部分33aの下方部分が例えば1本のリング状構造筋34とアーク溶接で固定されて成る従来の鉄筋ユニットは、工場から施工現場に持ち込まれた後、前記各L型筋33の縦方向に延びる各部分33a中の一部(予め工場で接合された例えば1本のリング状構造筋34の位置よりも上方の部分)が、作業者により、例えば5本のリング状構造筋と結束により固定される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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