特許ウォッチ

公開番号2025144100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043712
出願日2024-03-19
発明の名称印刷システム
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250925BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】簡易な装置構成で、顧客にとって不必要な後処理制御情報を消去すると共に、必要な情報のみ残すように印刷する。
【解決手段】前処理液とインクとの重量が洗濯堅牢度が高くなる比率として印刷する第一の印刷手段15aと、前処理液とインクとの重量を、洗濯堅牢度が第一の印刷手段15aの洗濯堅牢度よりも低くなる比率として印刷する第二の印刷手段15bと、第一の印刷手段15aにより画像情報に基づいて印刷装置1に印刷させると共に第二の印刷手段15bにより後処理装置の制御情報を後処理制御情報として印刷装置1に印刷させ、印刷された後処理制御情報を読み取り部22に読み取らせ、読み取った後処理制御情報に基づいて乾燥装置2を制御する制御部25と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
前処理液とインクとを用いて画像情報および後処理制御情報とを印刷する印刷装置と、前記後処理制御情報を読み取り部で読み取り、前記読み取った後処理制御情報に基づいて後処理を実行する後処理装置とを備える印刷システムであって、
前記前処理液と前記インクとの重量が洗濯堅牢度が高くなる比率として印刷する第一の印刷手段と、
前記前処理液と前記インクとの重量を、洗濯堅牢度が前記第一の印刷手段の洗濯堅牢度よりも低くなる比率として印刷する第二の印刷手段と、
前記第一の印刷手段により前記画像情報に基づいて前記印刷装置に印刷させると共に前記第二の印刷手段により前記後処理装置の制御情報を前記後処理制御情報として前記印刷装置に印刷させ、前記印刷された後処理制御情報を前記読み取り部に読み取らせ、読み取った後処理制御情報に基づいて前記後処理装置を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
前記第一の印刷手段による洗濯堅牢度をＪＩＳＬ０８４４Ａ－２号における変退色３級以上とし、前記第二の印刷手段による洗濯堅牢度をＪＩＳＬ０８４４Ａ－２号における変退色１級とする
ことを特徴とする請求項１記載の印刷システム。
【請求項３】
前記インクに対する前記前処理液の塗布量の重量比は、前記第一の印刷手段は０．４以下、第二の印刷手段は０．５５以上である
ことを特徴とする請求項１記載の印刷システム。
【請求項４】
前記後処理装置は、前記印刷装置により用いられた前記前処理液と前記インクとを乾燥させる乾燥装置であることを特徴とする請求項１記載の印刷システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、簡易な装置構成で、不必要な制御情報を消去すると共に必要な情報のみ残すように印刷する印刷システムに関する。
続きを表示（約 990 文字）【背景技術】
【０００２】
一般的に、Ｔシャツなどに印刷が可能なガーメントプリンターがよく知られている。
【０００３】
このガーメントプリンターでは、例えばＴシャツを印刷する場合、印刷工程だけでなく、この印刷工程の前工程と後工程の作業が存在する。特に後工程では印刷後のシャツを乾燥する作業が必要となり、Ｔシャツの材質等の条件により乾燥温度や乾燥時間を変える必要がある。
【０００４】
特許文献１には、Ｔシャツ、パーカー、スウェットなどの印刷対象に対して印刷するガーメントプリンターであって、印刷対象の色に関する情報を含む対象情報に基づいて印刷を行うオンデマンド印刷サービスに関する技術が開示されている。
【０００５】
特許文献２には、所定の印刷画像を識別するための識別情報が設定された非接触通信可能な電子タグから識別情報を読み取り、識別情報に基づいて所定の印刷画像を特定し、特定された所定の印刷画像をプリンタに印刷させるシステムに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第７３３５６２５号公報
特許第６８２３３２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、特許文献１や特許文献２に記載の技術では、印刷作業後の情報付与をＲＦＩＤタグや紙帳票などに都度書き込まなければならず、ＲＦＩＤタグや紙帳票を紛失する恐れもある。また、ＲＦＩＤタグなどを用いると大規模なシステムを必要とする。
【０００８】
特に、シャツ１枚ごとにシャツの媒体が異なるようなオンデマンド印刷の場合には、シャツ１枚ごとに乾燥時間が異なる場合に管理が非常に煩雑になる。
【０００９】
そのため、シャツ１枚ごとに生産管理コード（番号、ＱＲコード（登録商標）等）を印刷し、これを読み取ることで次工程の最適な乾燥条件が指定できれば、大規模なシステムを必要とせず、作業者の手間が減らせる。
【００１０】
その一方で、生産管理コードは顧客にとっては不要な画像であり、半永久的にＴシャツに画像が残ることは好ましくない。
（【００１１】以降は省略されています）

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