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公開番号
2025141113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040885
出願日
2024-03-15
発明の名称
電極及びその製造方法
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
4/13 20100101AFI20250919BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】サイクル特性及びレート特性に優れた電極の提供。
【解決手段】
基体と、前記基体上に設けられる電極合材層と、を有する電極であって、前記電極合材層は、活物質、及びバインダを含み、前記電極合材層中の前記バインダ濃度は、前記電極合材層の厚み方向に対して直交する、少なくとも一方向において周期的かつ連続的に異なることを特徴とする電極である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基体と、
前記基体上に設けられる電極合材層と、を有する電極であって、
前記電極合材層は、活物質、及びバインダを含み、
前記電極合材層中の前記バインダ濃度は、前記電極合材層の厚み方向に対して直交する、少なくとも一方向において周期的かつ連続的に異なることを特徴とする電極。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記バインダ濃度の周期は、0.2mm以上2.5mm以下である、請求項1に記載の電極。
【請求項3】
前記電極合材層中の平均バインダ濃度に対して、前記バインダ濃度が高い領域を領域A
High
とし、前記電極合材層中の平均バインダ濃度に対して、前記バインダ濃度が低い領域を領域A
Low
としたとき、
前記領域A
High
における平均厚みt
High
と、前記領域A
Low
における平均厚みt
Low
とは、下記式(1)を満たす、請求項1又は2に記載の電極。
t
High
<t
Low
・・・式(1)
【請求項4】
前記電極合材層中の平均バインダ濃度に対して、前記バインダ濃度が高い領域を領域A
High
とし、前記電極合材層中の平均バインダ濃度に対して、前記バインダ濃度が低い領域を領域A
Low
としたとき、
前記領域A
High
における平均空隙率φ
High
と、前記領域A
Low
における平均空隙率φ
Low
とは、下記式(2)を満たす、請求項1又は2に記載の電極。
φ
High
>φ
Low
・・・式(2)
【請求項5】
前記電極合材層中の平均バインダ濃度に対して、前記バインダ濃度が高い領域を領域A
High
とし、
前記領域A
High
における平均厚みt
High
を、前記電極合材層の厚み方向に対して直交する方向に2等分する仮想線を基準として、前記電極合材層における前記基体側の領域を領域A
High,Under
、前記電極合材層における前記基体側ではない領域を領域A
High,surface
とそれぞれしたとき、
前記領域A
High,Under
における平均バインダ濃度C
High,Under
と、前記領域A
High,surface
における平均バインダ濃度C
High,surface
とは、下記式(3)を満たす、請求項1又は2に記載の電極。
C
High,Under
<C
High,surface
・・・式(3)
【請求項6】
基体上に、電極合材層を形成する電極合材層形成工程を含む電極の製造方法であって、
前記電極合材層形成工程は、
前記基体上に、活物質、バインダ、及び分散媒を含有する電極合材層形成用液体組成物を付与する電極合材層形成用液体組成物付与工程と、
付与された前記電極合材層形成用液体組成物を乾燥する電極合材層形成用液体組成物乾燥工程と、を含み、
前記電極合材層は、前記電極合材層中の前記バインダ濃度が、前記電極合材層の厚み方向に対して直交する、少なくとも一方向において周期的かつ連続的に異なることを特徴とする電極の製造方法。
【請求項7】
前記電極合材層形成用液体組成物付与工程は、前記基体上に、前記電極合材層形成用液体組成物を0.2mm以上2.5mm以下の周期で付与する、請求項6に記載の電極の製造方法。
【請求項8】
前記電極合材層形成用液体組成物乾燥工程は、前記電極合材層形成用液体組成物が平坦化する前に乾燥する、請求項6又は7に記載の電極の製造方法。
【請求項9】
前記電極合材層形成用液体組成物付与工程と、前記電極合材層形成用液体組成物乾燥工程との間に待機工程を含む、請求項6又は7に記載の電極の製造方法。
【請求項10】
前記電極合材層形成用液体組成物中、前記バインダが前記分散媒に溶解している、請求項6又は7に記載の電極の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、レドックスキャパシタ等の電気化学素子は、ウェアラブルデバイス又はスマートフォン等の民生用小型デバイスから、電気自動車又は定置用蓄電池等の大型デバイスまで利用範囲が急速に拡大している。
このような電気化学素子の多様化するニーズに対して、柔軟に製造品種を切り替え可能な、新たな電極の製造方法の提供が望まれている。
【0003】
例えば、充放電を繰り返した際に、基体や電極合材層中における電極活物質が脱落し、容量が損なわれることを防ぐ目的として、電極合材層中のバインダ濃度を意図的に変化させた電極合材層が提案されている。より具体的には、非水電解質二次電池用の正極であって、正極合材層内のバインダ濃度が集電体近くにおいて濃くなるようにし、かつ強制乾燥により正極合材層内の表面近くのバインダ濃度が中心側よりも高くなっており、かつ集電体・電極表面間の中心のバインダ濃度が、集電体近くのバインダ濃度に比べて50~90%である非水電解質二次電池用電極が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、集電体と、集電体の表面に形成され、バインダ樹脂、活物質及び導電助剤を含む電極層と、を有するリチウムイオン二次電池用電極において、電極層は、第一電極層と、バインダ樹脂濃度が第一電極層のバインダ樹脂濃度よりも高い第二電極層とからなり、第一電極層は集電体の表面に配置され、第二電極層は集電体の表面及び第一電極層の少なくとも側面に接するように少なくとも集電体の表面に配置されているリチウムイオン二次電池用電極が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、サイクル特性及びレート特性に優れた電極を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決するための手段としての本発明の電極は、
基体と、
基体上に設けられる電極合材層と、を有する電極であって、
電極合材層は、活物質、及びバインダを含み、
電極合材層中のバインダ濃度は、電極合材層の厚み方向に対して直交する、少なくとも一方向において周期的かつ連続的に異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、サイクル特性及びレート特性に優れた電極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1Aは、本発明の一実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図1Bは、本発明の一実施形態に係る電極におけるバインダ濃度勾配を説明するための概略断面図である。
図2は、本発明の他の実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図3は、本発明の他の実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図4は、電極合材層の平均空隙率の測定方法における二値化処理後の画像の一例である。
図5は、本発明の他の実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図6Aは、本発明の他の実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図6Bは、発明の他の実施形態に係る電極を示す概略断面図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る電極の製造装置を示す模式図である。
図8は、本発明の他の実施形態に係る電極の製造装置を示す模式図である。
図9は、本発明の他の実施形態に係る電極の製造装置を示す模式図である。
図10は、本発明の一実施形態に係る電極の製造装置の変形例を示す模式図である。
図11は、本発明の一実施形態に係る電極の製造装置における電極合材層形成用液体組成物付与手段としてインクジェット方式、及び転写方式を採用した印刷部の一例を示す構成図(その1)である。
図12は、本発明の一実施形態に係る電極の製造装置における電極合材層形成用液体組成物付与手段としてインクジェット方式、及び転写方式を採用した印刷部の一例を示す構成図(その2)である。
図13は、本発明の一実施形態に係る電極の製造方法における電極合材層の形成パターンの一例を示す模式図である。
図14は、本発明の一実施形態に係る電極の製造方法における電極合材層の形成パターンの他の例を示す模式図である。
図15は、本発明の一実施形態に係る電極の製造方法における電極合材層の形成パターンの他の例を示す模式図である。
図16は、本発明の一実施形態に係る電極の製造方法における電極合材層の形成パターンの他の例を示す模式図である。
図17は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子を示す概略断面図である。
図18は、本発明の他の実施形態に係る電気化学素子を示す概略断面図である。
図19は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子である移動体を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特許文献1を含む従来の電極においては、基体/電極合材層の界面及び電極合材層表面に、バインダ濃度が高い領域が集中しているため、基体/電極合材層の界面における電子抵抗、及び電極合材層表面における溶液抵抗が比較的大きく、急速充放電が求められるようなアプリケーションへの適用は好ましくない。また、活物質に対するバインダ添加量が少ない場合や、体積膨張変化率が大きい活物質を用いた場合には、バインダ濃度が低い層にて脱落が発生してしまうことが懸念されていた。
特許文献1の課題に対する技術として特許文献2が提案されているが、バインダ濃度が低い第一電極層と、バインダ濃度が高い第二電極層とを用いるため、その界面ではバインダ濃度が不連続的に変化し、それに起因した電流密度の不均一化によってLiデンドライトが発生しやすく、結果として十分なサイクル特性が得られず、改善の余地があった。
【0009】
本発明の電極は、基体と、基体上に設けられる電極合材層と、を有する電極であって、電極合材層は、活物質、及びバインダを含み、電極合材層中のバインダ濃度は、電極合材層の厚み方向に対して直交する、少なくとも一方向において周期的かつ連続的に異なる。このような構成は、従来技術における各種懸念事項を十分に解消することができる。より具体的には、サイクル特性及びレート特性に優れた電極を実現することができる。
【0010】
以下に、本発明の詳細を記載する。
(【0011】以降は省略されています)
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